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永原真夏が織りなす多彩な情景

永原真夏が織りなす多彩な情景

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回はアーティスト・永原真夏さんの登場です。



永原真夏という名前をはじめて目にした時、想像したのは、ひたすらハッピーなパーティーチューン。「真夏」の2文字から連想した、安直な発想だ。しかしその想像は、曲を聴いた途端、良い意味で裏切られることになった。もっとも、彼女の名を既にご存知の方も多いだろう。永原は、2015年に活動を休止したバンド・SEBASTIAN Xのヴォーカリストだ。バンド休止後、永原はソロ活動を開始した。


永原の一番の魅力は、歌声の力強さにある。愛らしいルックスで、Instagramなどではファッショニスタとしても関心を集めている彼女だが、その声はとてもソウルフル。腹から声を出す、なんて言い回しがあるけれど、永原の場合は魂そのものから声が出ているのだと思う。


沖縄で撮影されたという音沙汰(工藤歩里とのアコースティック・ユニット)の最新MV「音沙汰」を見て驚いたのは、彼女の歌があまりにも自然なこと。構えるでもなく、喋るかのように、あるいは内面の感情をそのまま流し出すかのように、永原はごく自然体で歌う。マイクも通さず、くるくると舞いながら工藤の弾くキーボードの音と戯れるその姿からは、音楽への愛が溢れ出しているかのようだ。






今年1月に発売された『バイオロジー』のリードトラック「リトルタイガー」では対照的に、作りこまれたMVの世界観に引き込まれる。賑やかなロック・サウンドの中心で、永原の声が鮮烈に響く。〈天体にも芸術にも もう見惚れられない それより愛しくおもうもの 知ってしまったから〉と愛を囁く歌詞は文学的で、情熱的だ。






ここで紹介した2曲だけでも、まったく異なる魅力を見せる永原。音楽表現にとどまらず未公開音源つきのZINEを販売したり、アイドルに楽曲を提供したりと、その活動の幅も実に広い。多彩な表情を見せる永原の歌に、単純な想像をした自分が恥ずかしくなった。それでもあえて同じ比喩を使うなら、ファースト・ミニアルバム『バイオロジー』はさながら、次々に季節が移りゆく1年を思わせる。真夏が織りなす四季に、酔いしれて。


文・小島沙耶



永原真夏

2008年2月の結成から、2015年4月の活動休止までSEBASTIAN Xのヴォーカリストとして活動。バンドのクリエイティヴの中心メンバーとして、1年に1枚以上のペースで制作を行う。バンドの活動休止からわずか19日後にソロ活動開始を宣言。2015年7月に1stソロEP『青い空』をリリース。2016年1月に初のカセット・シングル『リトルタイガー』のリリースを経て、3月に1stミニアルバム『バイオロジー』をリリースする。現在、ソロプロジェクト「永原真夏+SUPER GOOD BAND」やkey.工藤歩里とのピアノと歌によるアコースティック・ユニット「音沙汰」としても活動中。また、未発表音源付きZINEシリーズ『OPERA』の第2号の発売が決定。9月27日よりライブ会場と永原真夏オフィシャル・オンラインショップで販売される。


永原真夏 オフィシャルホームページ

http://nagaharamanatsu.com/


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