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ChroniCloop――一度聴いたら魅了する「普通ではない」サウンド

ChroniCloop――一度聴いたら魅了する「普通ではない」サウンド

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は「音楽で何かを救う」をテーマに活動を続ける ChroniCloopの登場です。

写真左から、本間智行(Ba)、谷藤希隆(Gt, Key)、瀬崎裕太(Vo, Gt)、吉成直輝(Dr)


「ウタウバケモノ」というキャッチフレーズを冠して活動する4ピースバンド、ChroniCloop(クロニクループ)。バケモノ、と自ら名乗るのは決して大言壮語ではない。一度聴いたらどこか耳に残り、聴き流すことができない。彼らは、そんな音楽を鳴らすバンドなのだ。


もともと、幼馴染みである瀬崎裕太(Gt, Vo)と吉成直輝(Dr)に本間智行(Ba)を加えた3人で活動していたChroniCloop。谷藤希隆(Gt, Key)を迎え、現体制になったのは2015年4月のことだ。そんな彼らは2017年2月18日、過去の楽曲を再録した2曲入りの音源「サイレン」「手の鳴る方へ」を発売する。3人の頃の人気曲を今の4人の音で聴いてほしい、という想いがきっかけになった今作には、彼らの自信と覚悟が満ちている。


冒頭で述べたようにChroniCloopの曲は、一聴するとキャッチーで真っ直ぐなようで、無視することのできない不思議な引っ掛かりを持つ。分かりやすいのは「こころにはなを」だ。イントロのギターリフには途中、不協和な半音が加わる。たった一つの音だけれど、それが最後まで聴き手の耳に残る。サビも〈歌ってるよ 歌ってるよ ああ歌っちゃうよ 君に歌を〉とハイトーンのヴォーカルが何度も繰り返し歌うから、強烈な印象が残る。一度聴いたら、忘れられなくなる歌だ。




「こころにはなを」のMVは気持ちよく晴れた屋外の野原で撮影されたものだが、同じ場所で夜に撮影されたという「怪獣と燃える街」は全く違った雰囲気を持つ。この曲では、怪獣に自分の居場所を奪われてしまった主人公の変化が歌われる。はじめは〈僕は自分を守るために 大事な物さえ守れないでいる〉と、息を殺して怪獣から姿を隠す主人公だが、曲の最後には〈もう隠れないで立ち向かうんだよ 大事なもの守るために 今引き金をひいて撃ち抜くんだ〉と歌う。瀬崎が歌う物語の顛末に、息を呑んで聴き入ってしまう。中盤のギターソロは、怪獣の咆哮にも、あるいは主人公の声にならない叫びにも聴こえる。聴き手の想像がどこまでも広がっていく1曲である。




下北沢や吉祥寺を中心にライヴ活動を行っているChroniCloop。2月18日には吉祥寺PlanetKにて、フロアライヴを予定しているという。彼らの演奏を間近で目撃するチャンスに是非足を運んでいただきたいところだが、その前にもう1曲だけ、「夜明ケ街ビイトコウル」という曲を紹介したい。MVの冒頭、不思議な看板をめくる少女。「夜明ケ街は」と書かれたその看板に導かれてドアを開いてしまったら最後、ChroniCloopの世界から抜けることはできないだろう。


文・小島沙耶



ChroniCloop

幼馴染みである瀬崎裕太(Gt, Vo)と吉成直輝(Dr)で前進バンドを結成後、メンバーチェンジを経て本間智行(Ba)が加入し、2011年に3ピース編成での活動をスタート。2015年4月、谷藤希隆(Gt, Key)が加入し、現在の編成となる。2017年2月18日には3ピース時代の人気曲「サイレン」「手のなる方へ」を再録しリリース。「今の4人の音で聴いてほしい」という想いから制作されたとのこと。リリース日の2月18日には吉祥寺PlanetKにてフロアライブを行う。

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