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komodo Inc.――日常に溶け込む真摯な音楽

komodo Inc.――日常に溶け込む真摯な音楽

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回はジャンルレスかつ洗練されたサウンドを聴かせるピアノポップバンド、komodo Inc.の登場です。


世界で一番強いとも言われるトカゲ、コモドドラゴン。大きな爪に鋭い歯、さらには強い毒と恐るべき武器をいくつも持つこのトカゲの名を掲げたバンドがいる。komodo Inc.という名の彼らの音楽には、もちろん致死性はない。ポップかつダンサブルな楽曲で、人の心を掴んでいくアーティストだ。


楽曲からアートワーク、ホームページの制作に至るまですべて自分たちの手で行っているというkomodo Inc.。彼らの楽曲を色で例えるとしたら、透明、あるいは涼しげな青だろうか。岡部匡志(Piano, Vo)のまっすぐな声は、透明感のあるサウンドによく映える。2014年にリリースされた「balance」は、穏やかで、思いのこもった楽曲だ。〈重ねた嘘の数だけ ここから身動きがとれない〉という歌詞に思わずドキっとさせられるけれど、その曲調と歌詞はとても誠実。耳にすっと馴染む音楽である。



ファースト・ミニアルバム『APARTMENT』の1曲目に収録された「You know」も、アーティスティックなMVと澄んだメロディが印象的な楽曲。ピアノとギターの軽やかな高音から始まるこの曲は、サビに入ると岡部の声が伸びやかに響く。抜けるような空を彷彿とさせる爽やかなメロディが、自然と聴き手の鼻歌を誘発する。



どこか懐かしいような、初めて聴く気がしない楽曲は、komodo Inc.の最大の特徴だ。ジャンルにこだわらず、洗練されたサウンドを目指す彼らは、「キャッチー至上主義ピアノポップバンド」を掲げている。上記2曲をはじめkomodo Inc.の曲は派手な構成をしていたり奇をてらったフレーズがあるわけではない。優しい広がりを感じさせる楽曲は日常にそっと溶け込み、日々をやわらかに照らす。ずっと聴いていても、まったく飽きがこないのだ。結成4年目を迎えた彼ら、きっとこれから様々な表情を見せてくれることだろう。歌ものを愛する人たちに、ぜひ注目し続けてほしいアーティストだ。


文・小島沙耶



komodo Inc.
岡部匡志(Vo, Piano)、林大輔(Gt)、ケロ(Ba)、山崎浩二朗(Dr)。2013年、大阪で結成。ソフトバンクモバイル2013年夏モデル「AQUOS PHONE」CMに、楽曲「Nice to meet you」が使用される。8月にはミニアルバム『APARTMENT』をリリースし、2014年に活動拠点を東京へ移し、「コモドのたくさん愛してもらおうキャンペーン」と称して無料配布音源を4カ月連続でリリース。2015年、自作のオリジナルLINEスタンプ「おかべとケロのスタンプ」を発売。7月には東京で制作した楽曲のみを収録したミニアルバム『CENTRAL』をリリース。2016年6月にバンド初となるフルアルバム『NEW PORT』を発売した。

komodo Inc.オフィシャルホームページ

http://komodo-inc.com/

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