• muevo
  • muevo voice
MONO NO AWARE――日常を彩るサウンドトラック

MONO NO AWARE――日常を彩るサウンドトラック

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は東京のインディ・シーンで注目を集めるMONO NO AWAREの登場です。



仕事や学校での憂鬱、家族や友人・恋人とのトラブル、将来や老後の問題……人生には、悩みがつきものだ。「人生、山あり谷あり」なんて言うけれど、たまには全て忘れて音楽に身を委ねたい。そんな時におすすめしたいのが、今回紹介するMONO NO AWAREというアーティストだ。昨年のFUJI ROCK FESTIVALでは「ROOKIE A GO-GO」3日目のトリを務めたり、9月にはりんご音楽祭に出演したりと、急速に注目を集めている4ピースバンドである。今年のFUJI ROCK FESTIVALでも「ROOKIE A GO-GO FRF’17 出演権獲得!目指すはメインステージ!」で勝ち残り、見事メインステージへの出演が決まっている。


彼らが今年3月にリリースしたアルバムのタイトルは、『人生、山おり谷おり』だ。キャッチコピーは「何度もおり間違えて、僕たちの人生は複雑になっていく--------」。様々な楽曲を折り紙になぞらえた今作に収録されているのは、人生の驚きと楽しさとを詰め込んだ10曲。聴けば聴くほど惹き込まれる、ある種の魔力を持った1枚だ。ここからは、このアルバムから何曲かMONO NO AWAREの楽曲を紹介していこう。





まずは1曲目「井戸育ち」。タイトルからは想像もつかないリズミカルなギターのイントロに、早くも胸が踊りだす。巧みな言葉遊びが散りばめられた歌詞は耳馴染みが良く、すっと耳に入ってくるが、良く読むと〈夢見るカエル〉という言葉に我が身を考えさせられる。しかしMONO NO AWAREの音楽には「考えるな、感じろ!」という言葉がぴったりだ。音に身を委ねていれば、否が応でも身体がリズムを取り始める。仕事の憂さや人間関係の失敗、その他日常の些細な心配事なんてどうでも良くなっていく。魔法のような音楽だ。





同アルバムの収録曲「イワンコッチャナイ」は、洒落たイントロに乗せて〈君に嫌われたらどうしよう〉と歌い出す。滑稽にも聴こえるくらいド直球な歌詞だが、それを乗せるポップ・ミュージック、とくに半音の動きが効いたギターが浮世離れした雰囲気を作り出す。Voの声はどこか暢気で、聴けば聴く程癖になる。さらに何やらカッコイイ英語詞が聴こえてきた……と思いきや、よく聴いてみれば〈言わんこっちゃない!〉と歌っているではないか!こんな日本語が、ここまでお洒落に聴こえるなんて。悔しがっているうちに、繰り返される〈言わんこっちゃない!〉にどんどんハマっていく。

4月28日(金)に渋谷TSUTAYA O-nestで行われた『人生、山おり谷おり』のリリースパーティーではアルバムタイトルにかけて、バーフロアにて、それぞれの曲をイメージした折り紙モチーフのポスターを展示していた。さらにメンバーは、ステージ上にも、千羽鶴を持って登場(なんと徹夜で作ったという)。そんなシャレをはらんだ演出もありつつ、アルバムの楽曲が収録順に演奏されると、フロアを埋め尽くすオーディエンスはお酒を片手に踊る、踊る。仕事帰りだろうか、スーツ姿でお酒を手にした人々が思い思いの夜を過ごしていた。彼らの音楽は、最高のフライデー・ナイトにぴったりだ。あなたも、ときには退屈な日常を抜け出して、彼らの魔法に掛かってみては?



文・小島沙耶

ライブ写真・馬場真海




MONO NO AWARE
東京都八丈島出身の玉置周啓、加藤成順と共に大学で出会った同級生の竹田綾子、柳澤豊で構成される。2013年結成。2015年1月からドラムが柳澤豊に変わり、徐々に現スタイルに。FUJI ROCKFESTIVAL’16「ROOKIE A GO-GO」3日目の締めに出演。同年の9月には、りんご音楽祭にも出演。 1stシングル「イワンコッチャナイ/ダダ」をライブ会場&限定店舗で販売し即完売。 2017年3月には、1stフルアルバム『人生、山おり谷おり』をP-VINEより全国流通リリースした。

オフィシャルホームページ

カテゴリ一覧