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The 3 minutes――ポップさの裏に隠された緻密な計算

The 3 minutes――ポップさの裏に隠された緻密な計算

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は名古屋発・男子5人組シンセポップロックバンド、The 3 minutes(スリーミニッツ)の登場です。


音楽には人間と同じように、感情と理性の二つの側面がある。感情的にギターを掻き鳴らす音楽は印象には残るが、そこに理性的な技術や計算が伴わければ、多くの人に届くには至らない。今回紹介するバンド「The 3 minutes」は、その2つを丁度いいバランスで併せ持ったアーティストである。


2014年、名古屋にて結成。通称はそのまま、「The3分(さんぷん)」だ。結成の翌年にメジャーアーティストのツアーアクトに抜擢、未確認フェスティバルの第3次ライヴ審査に出場、NHK「Uta-Tube」newtube年間総合グランプリ獲得。2016年には春 に初めてのワンマンライヴ、さらには「RO69JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL」への入賞も果たすなど、インディーズシーンにおいて、一気にその頭角を現してきた。

彼らの特徴は、なんといってもその編成を活かしきったサウンド。ギター、ベース、キーボード、ドラムが折り重なった音楽は、ともすれば気難しくなってしまいそうな程に計算され、組み立てられていると感じる。しかし、彼らの鳴らすサウンドはとにかくポップで、自然と惹き込まれてしまうのだ。





昨年11月30日にリリースされたミニアルバム『未完成パズル』のリードトラック「シナリオインストール」は、ピコピコと動くシンセサイザーと、伸びのあるヴォーカルの対比が面白い。透明感のあるヴォーカルは、サビでわっと広がりを見せる。サビ直前の一瞬の静けさといい、キーボードの奏でる音階が楽曲を盛りたてる様子といい、聴けば聴くほど、ワクワクさせられる。緻密に作り上げられたポップ・ミュージックは、かくも楽しいものなのだ。





一方、昨年3月にリリースされたファースト・シングル「ナントカセンセーション」は、エフェクトのかかった鋭利なヴォーカルが耳に残る。衝動のままにかき鳴らされたかのような生命力を持った音楽だけれど、やはりどの楽器も相当に器用な動きをみせている。ただ、中盤のギターソロはなんともエモーショナルだし、曲中にはコーラスやクラップも登場するため、ライヴで盛り上がる様子は想像に難くない。

夏には、トリプルA面シングルをリリースすることも決まっているThe 3 minutes。自身初となる恋愛ソング「ハルノウタ」を含む3曲はどれも、非常に理性的に構成されつつも、聴く人の感情を揺さぶる音楽になっていることだろう。きっと彼らには、大きなステージが似合う。今から注目しておいて、間違いはないはずだ。

文・小島沙耶


The 3 minutes
やまのうえのりょうくん(Vo)、けんた(Gt)、ひろ坊 (Key)、わたべ (Ba)、なおき(Dr)。2014年、バンド結成。翌年、1stデモ「No escape E.P.」を数量限定リリース。「未確認フェスティバル2015」第3次ライブ審査に出演。1stミニアルバム『コペルニクス的転回』を発表する。2016年、NHK音楽番組『Uta-Tube』new-tube年間総合グランプリ獲得。初のワンマンライブを開催。1stシングル「ナントカセンセーション」をリリース。ロッキング・オン主催「RO69JACK 2016 for ROCK IN JAPAN FESTIVAL」入賞。2ndミニアルバム『未完成パズル』を発表した。この夏にはトリプルA面シングルとなる2ndシングルをリリースする。また、8月27日には新栄HeartLandにてワンマンライブ開催が決まっている。

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