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石井卓とジョン中村――限界を突破する熱量

石井卓とジョン中村――限界を突破する熱量

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は2人組バンド、石井卓とジョン中村の登場です。



バンドといえば、「ヴォーカル」「ギター」「ベース」「ドラム」がスタンダードの構成だと考える人が多いだろう。もちろん、シンセサイザーやヴァイオリンなど他の楽器が加わることはあるが、上記3つの楽器をそれぞれ1人ずつが担当する3ピースがバンドの最小形だと思う人も少なくないのではないだろうか。ところが、今回紹介するバンドのメンバーは、たった2人のみ。その名も「石井卓とジョン中村」だ。


バンド名が明確に示すとおり、メンバーは石井卓(ヴォーカル・ギター)とジョン中村(ドラム)の2名。石井は2013年に活動休止したバンド、Jeeptaのギター・ヴォーカルであり、中村はmiserylandの活動休止後、多くのアーティストのサポートで活躍してきたドラマーである。たった2人でありながら、そのサウンドは非常に重厚かつ破壊的。早速、彼らの楽曲を紹介していこう。





まず紹介したいのが「Fly High」。疾走感溢れるギターを堅実なドラムが支えるこの曲は、いくつかの単純なフレーズの繰り返しや組み合わせで構成されている。その中で、石井のヴォーカルや、ギター、ドラムの微妙なリズムの違いが盛り上がりを創り上げていく。シンプルなだけに、聴けば聴くほど耳の奥に突き刺さるかのようなインパクトを残していく。






2016年9月にリリースしたアルバム『Fine,thank you,and you?』のリード曲「World's owner」はまず、冒頭のギターがとにかくかっこいい!ワクワクしてしまうようなハードなリフに、轟音のドラムが畳み掛けられる。低音でかき鳴らされるギター、扇情的に歌われるヴォーカル、叩きつけるように強力なドラム、どのパーツを取っても鬼気迫るものがある。

3台ものアンプを使って鳴らされる石井の轟音は、どんな多人数バンドにも負けない迫力を持っている。さらに、様々なジャンルを経験してきた中村のドラムは、猛々しい中にもどこかロマンティックな面を持つ。たった2つの楽器が生み出す音楽に、これほどまでの衝動やエネルギーが詰め込まれるとは。音楽そのものの限界さえも超えていくような熱量は、必聴だ。

文・小島沙耶


石井卓とジョン中村
2013年夏、活動をスタート。精力的にライブを行う。2014年6月、会場限定音源「めくるめく」リリース。2015年6月に1stミニアルバム 『How low,my friend?』、2016年7月に1stシングル「World's owner」、同年9月に2ndミニアルバム『Fine,thank you,and you?』をそれぞれ発表した。

オフィシャルホームページ

http://takujohn.com/

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