「リリィ、さよなら。」まるで映画のセリフのようにも聞こえる。 どこか儚く切ないこのアーティスト名は、作詞作曲家でもあるVo.ヒロキのソロプロジェクトだ。彼の曲は、物語のようで、それは時に優しく切なく私たちの耳に残る。 本記事では「リリィ、さよなら。」の楽曲をゆっくりと咀嚼していきたいと思う。


フラッシュバック



インディーズデビュー2作目のAL「ハッピーエンドで会いましょう」に収録された楽曲。曲名の通り思い出をフラッシュバックしていく様に流れるMVに切なくも力強く聴いた人を虜にする歌声、歌詞がスッと入ってくる。Short.verながらMVの再生回数が16万回越えし、“首都圏ラジオ7局スーパープッシュ”に選ばれ、関東圏でパワープレイされたのも頷。


シアワセな機械



この曲で「リリィ、さよなら。」を知った人も多いだろう。 アレンジは、ボカロPとしても活躍するNeru、MVのイラストと動画はHoneyWorksのサポートメンバーとしても有名なモゲラッタが担当している。君に出会ってどんどん前向きに変わったというメッセージが込められ、一曲を通して甘酸っぱい小説の様に展開されていく。 その言葉の一つ一つ丁寧に理解していく事で聴き終えた後、他の曲にはない満足感に浸れるだろう。


僕のポラリス



2017年6月21日にリリースのコンセプトアルバム『僕らのポラリス』に収録されたこの曲。 朗読から始まり、彼の世界観に違和感なく入り込める。 だんだんと距離が縮む男女が描かれており純粋で綺麗で何度も聴いてしまう。


「リリィ、さよなら。」の楽曲はリスナーの聴く時の気持ちにより一曲一曲が色々な解釈ができるように思える。若い世代の気持ちに寄り添い共感できる歌詞を生み出し、特別な世界観を作り出すことができるのだろう。 今後多くのメディアで「リリィ、さよなら。」の名を目にする事は間違いない。


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