東京を拠点に活動するシンガーソングライター玉村梨紗。

出身地である岡山から上京し、東京を中心に関西や名古屋でもワンマンライブを行うなど、積極的にライブ活動を行っている。

そんな彼女は、昨年まで看護師として働いていたが、音楽やモデル活動にもっと深く向き合って生きていたいという思いから退職。

その覚悟が結果を結び、シンガーソングライターとしてのライブ活動はもちろん、積極的に挑んだオーディションでは賞を受賞。

ドラマにも出演し、サロンモデルや撮影会でのモデルとしての仕事もこなすといったマルチな才能を発揮しつつある玉村。

現在はラジオ番組のパーソナリティも務めており、自分のできることに最大限向き合って生きている。

学生時代はバンド活動をしていたこともあり、「音楽をしている時が一番夢中になれる!」とシンガーソングライターの道を選んだ玉村。 そんな彼女の音楽はどこか拙くて子供の甘えた声のようなスイートボイスと、やさしいギターアルペジオで音を彩り、癒しを与えてくれる。


「辛いことも楽しいことも大切にしていきたい」そう語る彼女の気持ちが歌に込められた楽曲たちをピックアップしてご紹介しよう。


●すやすや



まずセーラー服で演奏するキュートな姿が印象的な、バースデーワンマンライブでの映像からすやすやを。

初めて作詞作曲に挑んだこの曲は、寝る間もない多忙な日々の中で「寝たい!」という願望のもと作られたという。玉村自身も疲れた時や一息つきたい時にこそ聴いてほしいという。

「すやすや」とふにゃっと力が抜けるようなフレーズがどうにも胸をくすぐる。 誰しもが仕事に励む最中考えてしまう「すこし休みたい」という気持ちをはっきりと歌にすることで、少し心が救われるようだ。

睡魔に負けそうな時のようなふわふわとした世界に引き込まれるような、まったりとした玉村の声は、爪弾かれるやさしいギターの音色と共に癒し効果絶大。

ライブの最後を飾るお馴染みの曲となっている。


●旅人と妖精



こちらもスローテンポなナンバーで、タイトル通り神秘的な世界を思い浮かべる曲展開となっている「旅人と妖精」は、彼女のファーストミニアルバム『Charlotte』に収録されている曲だ。

孤独で、傷つき苦しむ旅人が泣ける場所を探していること。そんな人をどうしたら救えるだろうかと精一杯の愛で旅人に触れようとする妖精。どちらも玉村自身を映しているようで、切ないけれど、温かい愛も感じる。

静かなギターアルペジオの上を、わたあめのようにふわふわで、甘い余韻を残す玉村の歌声がたゆたい、聴く人の心が穏やかにさせるだろう。 この曲で心が救われる人も多いはずだ。


●明日へ 



常に自分にまつわる出来事やきっかけを経て曲作りに励む玉村。

この曲は高橋留美子氏による少年漫画『犬夜叉』(出版社:小学館)がきっかけで作ったという。

はじめはひとりぼっちだが、大切な人との出会いを重ねて明日を生きていくというストーリーのもと、明るい未来を見据えた希望を歌っている。 生きていく上で知らず内に大切な人が増えていき、一人だけで生きているんじゃないと知る。それはすごく素晴らしいことで、幸せなこと。玉村がやわらかい歌声でそっと教えてくれているようだ。

サビ前のフレットをスライドするキュッと鳴る音は、まるで未来を開いた瞬間のように聴こえる。


玉村は頻繁にライブを行っており、5月には名古屋でのワンマンライブも決まっている。フリーライブも多数開催予定である。

この機会にぜひ足を運んでみてほしい。


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