長崎を拠点に活動している3ピースバンド、BAN’S ENCOUNTER(バンズエンカウンター)。

幾度かのメンバーチェンジを経て、2017年11月に、Vo.&Gt.松尾洋平、Ba.&Cho.島津一槻、Dr.&Cho.田原誠也という体制になった。

これまでに多数のライブを経験し、生粋のライブバンドとして九州を中心に着実に知名度を高めてきた彼ら。2017年10月には正統派ロックバンドが多く所属していることで有名な名門レーベルTHE NINTH APOLLOに所属し、2018年1月に初の全国流通盤となる1st album『YOU’s』をリリースした。

その音楽の最大の魅力は、とにかくひたすら熱くストレートなメッセージ性にある。一切の嘘のない、感情をそのままぶつけるような曲の数々は、一度聴いただけで心を揺さぶられるような強さがある。

そんなBAN’S ENCOUNTERの世界観に、楽曲を通して触れていこう。



●信じる唄 



まず紹介するのは、アルバム『YOU’s』のリードトラック「信じる唄」のMVだ。出だしから松尾のボーカルとギターが力強く鳴り響き、それを追うようにバンド全体の疾走が始まる。ド直球のサウンドからは、彼らが間違いなく「ロックバンド」であるということが分かる。

そんなサウンドに乗った、くり返される「信じている」という言葉は、シンプルな一言だからこそ何の小細工もなく気持ちをかき立てる。聴いていると、否応なしに前向きな気持ちになれるアップナンバーだ。



●LAMP 



次に紹介するのは、同じく『YOU’s』のリードトラックである「LAMP」だ。 

疾走感に溢れながら、先ほどの「信じる唄」よりもどこか切なく感じられるこの曲。その歌詞では、自分を卑下してしまう気持ち、現実にやきもきして葛藤する気持ちが、かっこつけることなく赤裸々に描かれている。 

そんな苦悩を抱えながらも、歯を食いしばって立ち上がってまた前を向こうとする。そんな「意地」とも言える熱い想いを感じられる一曲だ。どこまでもエモーショナルで、ただまっすぐに心に響いてくる。



●今日は  



最後に、過去作品からも一曲紹介する。既に廃盤となっている4th mini album『夜明け前』より、「今日は」のMVだ。 

先に紹介した2曲とは違い、ゆったりとしたテンポと優しいメロディが特徴のこの曲。そのサウンドの背景には何気ない日常の景色が思い浮かび、「今日はあなた次第でしょう」と歌う松尾の歌声は、そんな変わらない日々を見つめて前進していくためにそっと背中を押してくれる。 

まだ今ほど注目を集める前の作品ということもあって、MVはどこか手作り感のある作品となっている。そんな自主製作だからこその温かみも、曲の雰囲気とぴったりマッチしているように感じられる。 


決して明るいだけじゃない日常の風景や、悩み葛藤する心情をそのままさらけ出し、それでも前に進むための勇気を歌うBAN’S ENCOUNTER。その言葉は飾らない泥臭さをもっているからこそ、心を揺さぶってくる強さがある。

年齢も性別も問わず心を動かす彼らのメッセージは、きっと下の世代にも届き、響いていくことだろう。

アルバムリリースでさらに勢いをつけたBAN’S ENCOUNTERがこれからどんな躍進を見せてくれるのか、今から目が離せない。 そのライブ情報やリリース情報は、公式HPやTwitterで随時チェックしていこう。


【リリース情報】

1st album「YOU’s」

2018年1月17日発売

¥1,800(税抜)

レーベル:THE NINTH APOLLO

1.信じる唄

2.17

3.LAMP

4.ヘイト

5.夜

6.after

7.サイレン

8.ナニカ

9.はじまりの唄


【公式HP】http://bansencountermail.wixsite.com/bansencounter

【Twitter】https://twitter.com/BANSENCOUNTER

【ライブ情報】http://bansencountermail.wixsite.com/bansencounter/live