1991年生まれ、秋田県出身の女性シンガーソングライター、ささきちか。

大阪芸術大学音楽学科のポピュラー音楽コース出身という経歴を持つ彼女は、R&Bやファンク、アシッドジャズなどの影響を受けたソウルフルな歌声で、確固たる個性と魅力を見せてきた。

活動初期から活発な動きを見せており、自主レーベル「PITTAN RECORDS」からアルバムとライブ音源を全国リリース。これまでワンマンライブやNYツアーを成功させたり、スガシカオの「Hitori Sugar Tour」秋田公演でOPアクトを務めてそのブログでも絶賛されたりと、大きな注目を集めてきた。その確かな実績からも、ささきちかというアーティストに見出されてきた大きな可能性がうかがえる。

2018年6月にはmixape 舩倉亮(green effect Inc. CEO)をプロデューサーに迎え、ますます活動を加速。アメリカのNYシネマフェスタ公式トレーラーに楽曲が採用され、9月には最新作となるアルバム『nightcruising』をリリースするなど、その注目度は現在進行形で増している。

その音楽に、自身の人間性や心情を大きく反映させているのも、ささきちかの世界観の特徴だ。

「昔は言葉にできないことを消化するために音楽をやっていた」という彼女。曲はいつも形になって降ってくるタイプだそうで、電車内やお風呂など日常の中で突然曲が生まれ、それを慌てて書き留めるような作曲スタイルになっているそうだ。そのため、いつも曲は10分ほどで出来てしまい、「曲を作ろう」と意気込むとかえって納得のいく作品が生まれないという。

歌詞は小説や映画からヒントをもらって書き上げ、作曲の時はギターやピアノなど様々なアレンジで作るという。作曲中のことはほとんど覚えていないらしく、そのため自分でも読み返して驚くことも多いそうだ。

そんな独特のスタイルで生み出された曲は、どんな空気感を帯びているのか。実際に聴いてみよう。


●highway



「highway」は、アルバム『nightcruising』のリード曲だ。

グルーヴィーな生バンドサウンドとダンサンブルな打ち込みトラックが融合したサウンドに、表情豊かでエモーショナルなささきちかの歌声が乗ったこの曲は、タイトルにも表れているように、深夜の高速道路を走るようなゆったりとした空気が流れている。

歌詞のストーリーには大学時代に好きだった人との深夜ドライブの思い出が込められているそうで、名前のつかないあいまいな関係が、切なくも情熱的に描かれている。

これからの彼女の代表曲になっていくこと間違いなしの、味わい深い名曲だ。



女性シンガーとしては珍しく、女性ファンや痛烈な言葉の欲しい男性ファンが多いというささきちか。そんなファン層から共感を集めているのも、徹底的に自分の気持ちを吐露する音楽性があるからこそだろう。

以前のアルバムは、“大切な人の死”に向き合って作られたという。作品作りを通して気持ちに整理がついたことで、現在の「nightcruising」からは、自由に好きな音楽を作り上げる方向へと製作スタイルがシフトしているそうだ。

そんな考えの変化はライブにも表れていて、お客さんがひと時でも現実を忘れて楽しめるように、と意識しているという。バンドスタイルのライブでは常に自分の声質をベストに保てているそうで、彼女のシンガーとしてのストイックな姿勢がうかがえる。

ライブで彼女に会って泣いてしまうお客さんもいるそうで、ささきちかの音楽が、いかに聴き手に強く響いているかが分かる。

来年2019年には、東名阪と故郷の秋田でワンマンツアーを予定しているという彼女。さらに前進を続けるその活動に、これからも要注目だ。



【公式HP】https://www.sasakichika-official.com/

【Twitter】https://twitter.com/chi_chan0915



【リリース情報】

1st e.p 「nightcruising」

【収録曲】

1.highway

2.invasor

3.しゃかい

4.moonnight

5.体温


PITT-3

¥2,500(税込)

ライブ会場及び下記店舗にて限定発売

・タワーレコード秋田店、新宿店、渋谷店、梅田Nu茶屋町店

・ヴィレッジヴァンガード下北沢店


【イベント情報】

mixape×green effect presents

「tokyo night cruising」(レギュラー出演中)