Chased by Ghost of HYDEPARK　美しく重たい激情のラウドロック

大阪発のエモーショナル・ラウド・ロックバンドの新たな旗頭、Chased by Ghost of HYDEPARK（通称チェイスド）。

メンバーはDr.「Yusuke」、Ba.「HiRo」、Vo.「KZK」、Gt.「Issei」、Gt.「Taisuke」という５人組編成。

2013年に結成され、いくつかのメンバーチェンジを経て2017年より本格始動。激情を鳴らすエモーショナルなサウンドも魅力の一つだが、大きな魅力は扇情的で抒情的、かつシアトリカルなライブパフォーマンス。グルーヴ感抜群のリズム隊に加えて、存在感豊かに音色を変えるギター、さらに美しくも攻撃的なメロディーラインと厚みのあるコーラスなど、ライブハウスに立体的に届けられる音は、見るものをノックアウトする。

2017年１月、1stミニアルバム「2sideS」をリリースすると、わずか２か月でソールドアウト。勢いそのままに７月には台湾で行われる大型フェス「Wake Up Fes 2017」に出演。翌2018年にも同フェスには出演し、さらに台湾ツアーも実施。連日120人以上を動員して地元メディアの取材を受けるなど反響を呼んだ。

昨年2019年にはキャリア初となるワンマンライブを行い、大成功に収める。そしてこの2020年４月、NEW EP「In Peace」をリリース。関西地区から海外まで、どんどん注目度を増しているバンドだ。

・CHASED BY GHOST OF HYDEPARK - No ONE - Official MV

美しさと荒々しさ。重々しさと爽快感。デジタル的な未来感とアナログなバンドサウンドのプリミティブ感など、本来なら相反するような性質がいろいろと織り交ぜられている印象を受ける１曲「No ONE」。2018年にリリースされた2ndミニアルバム「HUNTING GROUND」に収録されている。

この楽曲では、それぞれの楽器のスキルの高さが感じられるというのもポイントだ。たとえば強い存在感を放つスラップベースに、リズム感満載に刻んでいくギター。そして小気味良い手数で荒々しくも適格にサウンドを鼓舞するドラミングに、どこまでも伸びていくボーカルと、どこをとっても個の力の強さが感じられる。

・Chased by Ghost of HYDEPARK -SINK- Official MV

2018年１月にリリースされた1stシングル「SINK」の表題曲。

この楽曲は、攻撃的で重たいリフを奏でるパートと、美しくて壮大なサウンドに包まれるパートの緩急の差に心をつかまれる。「疾走感もある重たいサウンドに体を揺らしていたら突然目の前が光で包まれる」といったようなそのサウンド体験は、この楽曲、そしてChased by Ghost of HYDEPARKだからこそ届けられる唯一無二の体験だ。

歌われているのは≪この毎日はまるで戦争のようで生き残るか消えゆくかの選択の連続≫という言葉。そんな言葉やサウンドの力強さあるいは壮大さは、生き残るために心を鼓舞してくれる。

・Chased by Ghost of HYDEPARK - Wake me

1stミニアルバム「2sideS」に収録されている楽曲「Wake me」。

この楽曲の大きな特徴は、メロディーのキャッチーさと、サウンドの美しさだ。重たいサウンドにどこか美しさがあるというのはChased by Ghost of HYDEPARKの一つの特徴だといえるが、そんな彼らの楽曲の中でも、この楽曲の澄んだサウンドは特に美しいように感じられる。それは、メロディーラインがキャッチーで耳なじみが良いということも関係しているだろう。

もちろんサウンドに重さがあったり、歌声がエモーショナルだったりと、ポップソングとは一線を画してはいるが、この楽曲のメロディーラインは終始メロディック。気持ちの良いコーラスパートもあって、ラウドロックを普段あまり聞かないという人でも聴きやすいはずだ。

このコロナ禍によって、なかなか思うようなライブ活動ができないChasedだが、ファンに向けた新しいコンテンツを提供するバンドサブスクリプション「MANIA」を8月1日よりスタートさせることが決定。

届けたい内容・コンテンツを、届けたい相手に届けたいタイミングで発信し、受け取り手も非拡散性コンテンツの中で安心して自由に感想を持つことができる。今後のライブ活動、リリース活動は勿論のこと、そんなある種のクローズドコミュニティの形成を目指したこのサービスの今後の展開にも期待が高まる。

【HP】

https://www.chased.co/

【各コンテンツへのリンク】

https://linktr.ee/c.g.h.official

【リリース情報】