秋田県出身のジャズドラマー、そして作曲家として活動する、大坂昌彦。 

その他、『洗足学園音楽大学客員教授』、『日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート』、『ヤマハドラム、ジルジャンシンバル・エンドーサー』という肩書も持つ。

1986年、奨学金を獲得しバークリー音楽大学に留学。在学中にデルフィーヨ・マルサリスのバンドに在籍し全米各地のジャズフェスに出演。1990年に帰国した。

ジャズ専門誌スウィングジャーナルでは16年間、ドラム部門での人気投票1位に選ばれ続けるなど、そのドラミングへの評価は高い。その証拠に、現在までに200枚に及ぶジャズアルバムに参加。今年2020年にも、ジャズとワインのマリアージュに挑戦した作品『The Days Of Wine And Roses』をリリースした。

2004年、2006年と『東京ジャズ』に出演。2006年、『上海ジャズ』に出演。2011年、2019年と『台中ジャズ』に出演。さらに昨年2019年には『北京ドラムフェスティバル』に出演。デイブ・ウェックルを始めとする、世界のスタードラマーと競演を持つ。2020年もコロナの影響がなければ上海のフェスなどに出演予定だった。

現在、大学客員教授として以外にも、スクールにて個人レッスンやグループレッスンを展開中。さらに自身のYouTube上でドラムのイントロダクション的チャンネルも配信。「大学やスクールにくるためのきっかけとして、またプレイヤーのモチベーションを上げるため」という考えのもと、ジャズドラムの参考になる動画を多数投稿している。




・How to use the Paradiddle-diddle ジャズドラムのしつけ パラディドルディドルを使ってみよう!



 

パラディドルディドルのやり方だけではなく、それを活用したドラミングも見せてくれるYouTube動画。数パターン披露してくれているので、これを見ながら同じように叩いてみたり、あるいは自分なりに工夫して組み込んでみたりすれば、フレーズは広がっていくだろう。技術的なところと、フレーズセンス的なところ、両方に役立つ動画だといえる。 

またこの動画に限ったことではないが、このレベルのドラマーがここまでしっかりと自分の手元などを見せて、かつ説明を交えた上でドラムをたたいてくれる機会はそうそうないはず。体の使い方や力の入れ方など、細部まで研究して活用したいところだ。




・普段ロックやってるけど、ジャズの手伝い頼まれちゃった時に役立つかも??



 

そのタイトル通り、普段ロックバンドなどでドラムをたたいている人が、急にジャズに対応しないとならなくなった時などに役立つような動画。ジャズドラムとロックドラムの大きな違いに触れ、「ベースドラムのペダルのフットボードの、先の方に足を置くのではなく、後ろの方に足を置く」という目から鱗の対処方法を伝授。それによってベースドラムの音量がジャズに対応したものになり、ジャズドラムらしい音になるという。 

他にもそうしたポジショニングなどによる音色の調整や、ジャズで使えるようなルーディメントなど、的確なアドバイスが多数。ジャズセッションなどに参加することになった人だけではなく、これからジャズドラムを学びたいという人にも参考になる内容だろう。




・ジャズドラムの躾!! single stroke rolls 




シングルストロークのやり方、そしてそれをジャズドラム的にしたウォームアップフレーズを解説してくれる動画。こちらもやはり真似して反復練習していくことで、基礎的なドラム力が向上していくであろう内容となっている。いきなり動画後半のように超速で行うのは難しいかもしれない、日々その速度を目指してスキルを磨いていき、ある程度身に付いたら動画と同じ速度で叩いてみるというのも面白そうだ。まさに教本的に使える動画となっている。 

また、シンプルなシングルストロークの応用フレーズでも、これだけかっこよく叩けるのだという、ドラムの魅力に気づかされる動画でもあるので、ドラム自体をこれから始めようか考えているという人にも見てもらいたい動画だ。



現在はコロナ禍の為に対面レッスンはほとんど行っていないというが、その代わりにオンラインレッスンのためにマイクなどの機材を新調。YouTubeチャンネルを見て興味を持ったら、実際に教わってみるというのも良いだろう。 

自身のドラミングを向上させるきっかけとなる可能性は極めて高い。




【HP】 

https://osaka-masahiko.com/


【YouTube】 

https://www.youtube.com/channel/UCfM75PBcr51Fq6jvkIHHAEg


【Twitter】

https://twitter.com/masahiko_osaka?s=20


【リリース情報】

2020/04/29リリース

『The Days Of Wine And Roses』

DNCD-23 税抜2,500円+税


The Trio Bacchus

dr. 大坂昌彦

p.吉岡秀晃

b.パット・グリン


曲目 

1 . The Days Of Wine And Roses

2.Norwegian Wood

3.Milestone

4.Sophisticated Lady

5.Blue In Green

6.Here's That Rainy Day

7.Alfie

8.What Are You Doing The Rest Of Your Life

9.C Jam Blues

10.These Foolish Things

Total Time 62:44



【ライブ情報】 

2020/11/14

@御茶ノ水ナル

http://ocha-naru.com/