「歌」をメインにバーチャル世界でシンガーとして活動するVtuber、アメノセイ。

2018年に活動をスタートさせたアメノセイは、ドワンゴ発のオリジナルIPブランド「IIV」に所属。記憶を失くして生まれも育ちも性別も分からないまま、バーチャルアーティストとして活動しているという。
普段は歌ってみたカバーを中心に、配信やバラエティ動画など幅広い作品を投稿。他のバーチャルシンガーとも数々のコラボをくり広げてきた。
活動のメインにあるのは「歌」。ジャンルに縛られず、様々な楽曲を歌いこなすシンガーを目標としているそうで、それに加えて自身のオリジナル曲では時おり作詞も手がけるなど、多彩な表現を見せている。
今後は作曲にも挑戦しつつ、音楽だけでなく映像など視覚的な要素も含めてひとつのエンターテインメントを作り上げたいという。

動画投稿だけでなくこれまでに3回の単独ライブも行い、それぞれでバーチャルアーティストならではの演出を見せてきたアメノセイ。今年4月には初のアルバム「Log」もリリースし、現在もますます意欲的に活動を展開している。




・レイン・メイカー [R∧INM∀KER] (Official Music Video)

 



アメノセイの代表曲のひとつとなっているのが、2019年4月に公開されたオリジナル曲「レイン・メイカー R∧INM∀KER」。

タイトなポップロックサウンドから静謐な空気と疾走感が漂うこの曲は、人気コンポーザーのsasakure.UK https://twitter.com/sasakure__UK が作詞作曲を手がけた。彼からアメノセイというシンガーを見たままに作られた一曲だという。

静かな力強さを感じさせるサウンドと融合した、物語性のある詞世界も注目ポイントのひとつ。「雨」を連想させるワードの数々と日常の風景を切り取った描写が織り交ざり、ノスタルジックな中にもどこかSF的な色合いを見せているのが印象的だ。

アメノセイというアーティストを知る上で、まず聴いてみてほしい。



・ギフト(Official Music Video)

 



マモル(nhhmbase)https://twitter.com/nhhmamoru による作曲のオリジナル曲「ギフト」は、アメノセイの世界観の中でも特に異彩を放つ一曲となっている。

投稿日は12月25日。スケール感の大きなサウンドと伸びやかな歌声が合わさることで、聖夜の壮大なストーリーを描いてみせるクリスマスソングだ。多彩な展開を見せる曲の中でアメノセイのボーカルが自由自在に舞っていて、その歌唱力・表現力の高さを惜しみなく発揮している。

明るく華やかな多幸感に満ちたポップナンバーとして注目だ。



・エンドロール feat.アメノセイ - 隣町本舗 (Official Music Video) 




コンポーザーの隣町本舗 https://twitter.com/tonarimachi_oz が手がけた楽曲「エンドロール」は、地に足の着いたミディアムテンポの中で淡い音像がどこまでも広がり、雄大なストーリーを描く一曲。過去を振り返る切なさと前を向いて希望を見据える明るさが重なって、「雨が降る街」という情景描写がそこに輝きを与えている。

同じVtuberとして活動を行っている隣町本舗とは距離も近く、この曲に関してはより踏み込んで話をしながら作り上げ、アメノセイの世界観やテーマを描き出しているそうだ。

2020年10月に公開されたばかりのこの曲は、アメノセイのこれからを感じさせるナンバーとして聴いてみよう。




「マルチなクリエイターになりたい」と語るアメノセイ。自身の音楽世界を広げ続け、動画投稿からライブまで独自の個性を見せるアメノセイが、これからアーティストとしてどのように発展していくのか期待が高まる。
今後の活動では、特にライブを中心に「新しいものを見せたい」と考えているという。バーチャルという表現スタイルの中で、どのような斬新な表現を生み出してくれるのか要注目だ。

また、もともとの活動方針が「友達をたくさん作りたくてVtuberとして活動を始めた」というものであり、ファンに対しては友達感覚でいてもらいたいと考えているという。これからもその活動を、隣に寄り添って見守りながら応援していこう。


【YouTube】

https://www.youtube.com/channel/UCKgndddKiQGIn0-T8jHzndg


【Twitter】

https://twitter.com/ame_no_sei


【IIV公式サイト】

https://twofive-iiv.jp/