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FINLANDS――『LOVE』を通して私の興奮を伝えたい

FINLANDS――『LOVE』を通して私の興奮を伝えたい

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は7月5日に最新ミニアルバムをリリースしたFINLANDSの登場です。



音楽の原体験を今も求めているから、やり続けている


7月5日に新しいミニアルバム『LOVE』をリリースしたFINLANDS。いまライブシーンを盛り上げている彼女たちが考えるバンドのビジョンや今作への想いに迫った。

――FINLANDSといえば、どんなに暑くても脱がないコートが有名でもありますよね。どういった経緯でこの衣装になったのでしょうか?

塩入冬湖(以下、塩入) 以前大きなオーディションに出たんですけど、その時に受からなくても何かインパクトは残したいと思って着てみたのが最初でした。その時は今後着るつもりはなかったんですけど、1回着てみたら、その映像を観た方々が「コートを脱がない」と書き始めてしまったので、もう脱げなくなっちゃったみたいな(笑)。

――夏は暑くないですか? 大丈夫ですか?

塩入 もう慣れましたね(笑)。3〜4年やってるので。

――FINLANDSの正式メンバーは塩入さんとコシミズさんのお二人ですが、「2人」へのこだわりってあります?

塩入 私とベースが高校生の時から一緒にバンドをやっていて、もう10年以上なので、ここまで来ると他の方を正式メンバーで入れるというよりは、皆さんに力をお借りするというスタンスの方が合ってますね。

――お二人の出会いは?

塩入 高校で2人とも軽音楽部に入って、最初は沢山部員がいたんですけど、だんだんと皆辞めていって、女の子は私とコシミズだけになったんです。そこからなんとなく一緒にやるようになって、今に至ってますね(笑)。

――曲作りはいつもどんな方法でやってますか?

塩入 私がパソコンにギターと歌とドラムなどを入れてデモを作って、それをスタジオでサポートメンバー含めて作り上げていくって感じですね。

――お二人は影響を受けた音楽ってありましたか?

塩入 私はスピッツが好きで。中学生の時に初めて観たライブがスピッツでした。そのライブを観て、ライブってすごい!って感動して、それから下北沢によく通うようになりましたね。コシミズは最初J-POP寄りだったんですけど、一緒にバンドをやるようになってからお互いの好きなバンドを共有し合うようになりました。彼女はジュディマリとGREEN DAYが好きって言ってましたね。

――なるほど。続いて、7月5日にリリースしたミニアルバム『LOVE』についてお伺いします。まずアルバムのコンセプトはありますか?

塩入 今回のコンセプトは「興奮」ですね。いつもアートワークを担当していただいている方がずっと同じ方なんですけど、その方と打ち合わせをしてる時に「音楽を作る時のテーマは何?」と聞かれて、それについて改めて考えさせられて。私が音楽を作る時のテーマやきっかけって、初めてギターを弾いた時とか歌を作った時の興奮とか原体験を求めているから、ずっとやり続けているのかなと思ったんです。それで今回のアルバムもきっと私自身が興奮したいから作ったんだなってのに気づいて。じゃあ「興奮」を英語で表現するとしたら何だろうって考えた時に浮かんだのが「LOVE」だったので『LOVE』にしました。

単語を言い換えることって今までなかったんですよね。今までの作品のタイトルも英単語だったんですけど直接的な意味をそのまま使っていたんです。でも今回はFINLANDSの中というか、FINLANDSのメンバーの気持ちという部分に変化があったので、今までとは何か一つ変えようということで、「言い換える」ということをしてみました。

――「LOVE」から連想されるのって、「愛」とか「恋」とか恋愛フレーズがやはり一番に思いつくのかなと感じますが、「興奮」への言い換えは面白いですね。

塩入 そうですね。言い換えるって人それぞれいろんなやり方ができると思っていて、私の場合は「興奮=LOVE」でした。





−−制作段階で心に残っているエピソードはありますか?

塩入 「カルト」という曲が1曲目なんですけど、それが全然作り上げられなくて。3カ月くらいかけてやっと出来上がったんです。でもなんとなく「この曲ができたらFINLANDSは大丈夫だろう」っていう気持ちが自分の中にあったので、時間がかかっても絶対作ろう、作れないなら作らないという覚悟で制作しました。いざ出来上がった時は、あ!できた、っていう瞬間があったので、その時に『LOVE』は仕上がると確信しましたね。

−−「カルト」っていうタイトルに込められた意味は?

塩入 オカルトとか不思議なことっていう意味が込められています。不思議なことっていうのは人間対人間の中でも沢山あると思っていて。恋愛でも、この人じゃなきゃダメだって思っていても、時間が経ったら誕生日とかも忘れちゃうくらいになっていて、それって冷静に考えたらすごい怖いなって。カルト的な気持ちだなって思いました。

−−完成したミニアルバムを初めて通して聴いた時の感想はいかがでした?

塩入 やっとできたな、っていうのがまず正直な感想でしたね。もう12月ぐらいからずっと作り続けてて、自分の中で「カルト」が出来上がるまでどうなるか想像がつかなかったので、やっと出来上がったなって思いました。辛かったから良いものができるってわけでもないとは思うんですけど、でもちょっとだけ報われた気がして、すごい嬉しかったですね。

−−もうすぐツアーが始まりますが、いかがですか?

塩入 いつも私達夏にツアーをしてるんですけど、今回10月に札幌と大阪と東京の3都市で初めてワンマンライブをするので、長い時間をかけて色んな曲をできるのが楽しみですね。

−−最後にmuevoの読者にメッセージをお願いします!

塩入 7月5日にリリースした『LOVE』は、私が興奮したいと、ただそう思って作った作品です。なので皆さまにとっても色んな興奮があると思いますが、私の興奮が聴いていただいた皆さんに伝わって、皆さんの興奮になれば嬉しいです。ぜひぜひ聴いてください!




インタビュー・文 徳田菜摘(muevo)



『LOVE』

FU-015 ¥1,500+税

発売中


FINLANDS
塩入冬湖とコシミズカヨからなる女性ロックバンド。「RO69JACK」での入賞経験を持ち、一昨年辺りから全国各地で話題のフェスやイベント、大型サーキットフェスにも多数出演。早耳ロックリスナーたちの間でたちまち話題となる。2015年に『ULTRA』『JET』と2枚のミニアルバム、2016年にはフルアルバム『PAPER』をリリース。「JET」に収録の“さよならプロペラ”は北海道日本ハムファイターズのテレビCMに起用されるなどポピュラリティも併せ持つ。またFINLANDSを象徴する、どんなに暑い真夏の屋外ステージでも決して脱がない厚手の冬物コートを着用してのライブも話題。

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