Rorschach(ロールシャッハ)は2013年に高校の軽音楽部にて結成された都内を中心に活動するロックバンド。

ゆうり(Vo)、みなみ(Gt)、きょうや(Gt)、ぜんや(Ba)、こーてぃん(Dr)の5人で活動する彼らは軽音楽部時から数々のコンテストに出場し、賞を獲得。 若さ溢れる勢いを詩と音楽に乗せて駆け抜けていた最中、2016年秋のライブにて活動休止を発表したが、2017年春に行われたライブにて完全復活! 黒い服に身を纏い、キレキレなのにアンニュイな一面も見せる歌は強くもあり、弱くもある。愛とヘイトをギターロックで掻き鳴らすRorschachの魅惑の闇を探っていこう。


マーガレット



作詞と作曲も手がけたボーカル・ゆうりのフェミニンなルックスから解き放たれる深い低音ボイスと伸びやかなファルセットがどうにも心地よい。

マーガレットの花言葉は“真実の愛”。その名の通り、女性目線の切ない愛だ。 相手に依存する女性に対する男性の心情を描いたRorschachの別楽曲「黒百合」のアンサーソングでもあるこの曲単体でも大きなパワーを持っている。

“重い思い”が相手を苦しめていると知りながらも、離れることができないという深く激しい感情を濃密に描く歌詞をじっくりとなぞりながら聴いてほしい。

悩みに揺れる波は次第に愛に燃える炎となる姿を描くようにギターリフが高みへと導く。 切ないのに情熱的なバンドアンサンブルはこの歌詞の意味をより強大とさせて、奥深い愛を演出している。


エゴイスト



前述の「マーガレット」に続きRorschach完全復活に向けて公開されたこの曲はバンドにおけるエゴシリーズ2作目。

イントロから展開される耳に残るギターリフ、そして跳ねるようなベースラインが世の中に蔓延るエゴイストのジレンマを表すように迷宮を見せている。

全体を彩るメロディアスかつダークサウンドの中に浮かぶのは艶やかな歌詞に色気を含んだボーカル。世の中の不条理に対して悲しみや怒りを覚えながらも、逃げることが許されない運命に向き合っている歌詞にも考えさせられる。

バンドとしての魅力である楽器陣の個々の見せ場をしっかりと築きあげながら、歌に込められたメッセージや力を最も大切にするスタイルで突き進むRorschach。彼らのポテンシャルの高さを伺わせている。


愛や世の中の不条理に対してダークかつ鮮烈に歌いあげるRorschachの音楽は闇深くて、黒い世界。まるで、魅惑に踊らされるように音楽が身体に刻み込まれていく。そんな彼らは、現在もコンスタントにライブ活動を行っている。今年の終わりには、セカンド・ミニアルバムの発売も決定。それに伴いワンマンライブも開催されることとなっている。 2017年のRorschachは、まだまだ見逃せない。


【リリース情報】

12/19 Rorschach 2nd mini album 『愛とは』

ライブ会場限定発売


【ライブ情報】

12/19 レコ発ワンマンライブ

下北沢ReG

adv ¥2000 /door ¥2500(ドリンク代別)