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kradnessが語る、音楽・ライブの新しい提示の仕方【成功者インタビュー】

kradnessが語る、音楽・ライブの新しい提示の仕方【成功者インタビュー】

あなたの音楽生活をサポートするmuevo。クラウドファンディングを見事成功させたアーティストのインタビューをここでは紹介。今回はkradnessさんの登場です。



リスナーだけでなく、いろんなクリエイターさんに伝えることができたと思います


これまでにアルバム4枚をリリースし、様々なツアーや海外でのライブもこなすkradnessが、活動歴7年目にして待望の初ワンマンライブを開催。それが、自身の誕生日(12月1日)を記念して2016年12月3日に開催された「kradness 1st One-man Live ~Birthday Party Monster~」だ。同ライブの告知とともにmuevoでは「kradness バースデー記念 初ワンマンライブ企画」と銘打ち、クラウドファンディングを実施。達成度256%を記録し、ワンマンの盛り上がりに拍車をかけた。今回はインタビューを通して、kradness本人に一連の流れを振り返ってもらうことにした。



特別な機会だから、ファンの方と
一緒に作りたくて選んだ



――最初にクラウドファンディングを知ったのは何がきっかけですか?

kradness 最新ガジェットやテクノロジーといったインターネットの新しい仕組みが好きで、数年前からクラウドファンディングはチェックしてます。海外のクラウドファンディング・サイトを見ると面白いアイテムが日々出ていますし、去年だけでプライベートで20万以上投資してますね(笑)。バッテリー式で動く、足で蹴らなくても坂道を上るスケボーとか。今朝もスープをすくう用に自立式のオタマを買いましたし、ここには書けないぐらいの数、日用雑貨から電子機器までいっぱい買ってます(笑)。

──いつも見てるクラウドファンディングのサイトって何かありますか?

kradness IndiegogoとKickstarterですね。特にIndiegogoに面白いものが集まる印象があって、家電量販店や雑貨屋では扱わないような突拍子もないアイデアが見つかる。「そういう作り方があったんだ!」みたいな。普段はASCIIとかGIGAZINEとかGIZOMODOとかのガジェットサイトをよくチェックしていて、その流れでKickstarterを知って、Indiegogoを知りました。

――今回、初のワンマンライブでクラウドファンディングという手法を選んだ決め手は?

kradness 活動歴自体は今年で7年ぐらいになるんですけど、ずっとワンマンをやってこなかったんで、せっかくやるなら“普通”で終わらせたくなかったんです。で、ちょうど自分の誕生日とスケジュールが近かったこともあって、生誕祭も兼ねたワンマンライブにしようと思いました。特別な機会だから、ファンの方と一緒に作っていきたい。そういう理由で、クラウドファンディングという形をとらせていただきました。

――グッズをはじめ、リターンも多種多様でした。

kradness クラウドファンディングって1000円くらいから応援できるものもあれば、10万くらいの価格帯もあるじゃないですか。さまざまな価格帯を用意することによって、当日ライブに来る人、来られない人、いろんな人に応援してもらえるようなものにしようと考えたんです。リハーサル見学プランとか、ライブ後に一緒にゴハンが食べたりできるアフターパーティープランとか、今までのファンの方にも納得してもらえるようなものを用意しました。

──リターンを考えてる時は楽しそうですね。

kradness はい。どんな反応してくれるんだろうって想像すると、楽しいです。実際、リハーサル風景って見たことない人のほうが多いと思うんですよ。それで今回、音楽の専門学校に通っている男の子がリハーサル見学プランをファンディングしてくれて、見学した後に「将来、音響やPAの仕事をしたいので、すごく参考になりました」と言ってきてくれて。そういうふうにファンの方にとっては貴重な機会になったし、僕も新鮮な気持ちでやることができました。



応援コメントが集まることで、皆で
作ってる!という一体感が生まれた



──今回のクラウドファンディング開始後、ライブ会場やイベントの現場などで応援の声をかけられることはありましたか?

kradness そうですね。クラウドファンディングが始まった時やライブが終わった後、ものすごくたくさんの反応をいただきました。よく応援してくれてるファンの方たちからは、いろんなプランを用意してくれてありがとうって声を一番多くいただいて、安価なプランから高価なプランまで、いろいろ考えて用意して良かったなと思いました。

──ワンマンライブの企画が決定後、告知や宣伝はどのように進めましたか?

kradness 基本、僕らはツイッターを日常的なツールとして使っているので、主にツイッターで告知して広げていこうっていうのが一番にあって、他にはLINEブログに投稿したりもしましたね。

──支援者はキャンペーンページ内のコメント欄にコメントを残すことができるのですが、kradnessさんへのコメントも多数寄せられました。

kradness 最終的に61件のコメントをいただいたんですけど、キャンペーン開始後に凄い勢いでコメントが付いて、それからジワジワと数が増えていって、その様子もすごく面白かったです。応援コメントが集まることで、皆で作ってるんだ!という一体感が生まれている気がしましたし、すごくいいシステムだと思いました。

──周りの仲間からの反応はどうでしたか?

kradness 結構ありましたね。よく遊ぶ友達や、いつも一緒にライブに出てるボーカル友達からは「面白いことやってるね」と言われて。周りにクラウドファンディングを使ったことがある人がいなくて、友達の中では僕が初めてやったんじゃないかというくらい。より新しい音楽の提示の仕方とか、ライブの提示の仕方を、リスナーはもちろん、周りにいる音楽をやってる人や絵を描いてる人とか、いろんなクリエイターさんに伝えることができたんじゃないかな、と思ってます。

──kradnessさんがインフルエンサーとなってクラウドファンディングを広めている。

kradness だから毎回聞かれる度にいっぱい説明してます(笑)。海外だと結構浸透してるんですけど、日本はまだクラウドファンディングが浸透しきってないような気がするので、もっともっと浸透させていきたいです。ファンド(投資)したことがない人からすると、投資ってとっつきにくい印象がある気がするので、みんなが思うお金の使い方への固定観念を少しずつ変えていけたらなと思います。


人を笑顔にすることが好きだから、

すごくやりがいを感じました



──目標も早々にクリアしましたよね。

kradness 僕のファン層って中高生から大学生ぐらいがメインなので、今回のプランでも一番高いのは5万円にしてあるんです。5万円だったらバイトして手が届く金額だと思うので。実際、僕が専門学生の頃は夜勤のバイトをして月10万以上稼いでいました。とはいえ、なかなか高いプランなのでこれは売れ残ってしまうんじゃないかなと思ってたんですけど、キャンペーン開始後10分で売り切れてしまって……本当にありがたい限りです。

──実際にスタートするまでは不安とかありました?

kradness ありました。過去に一度クラウドファンディングをやったことがあるとはいえ、今回はワンマンに絡めた企画ということで、ファンの方からはすごく感謝された一方、僕を知らない人たちからは「ファンの事をただの財布だと思っているんじゃないのか」等、ネガティブな反応もあったりしてとても悲しかった。僕はただ、ファンの方がそのプランに応じた価値を見出して、認めてくれて、そこにその対価を支払ってもいいよと思ってもらえるかどうかが一番大事だと思っているので、そう思ってもらえるような付加価値を追求していきたい。そのプランに5万円の価値があると見出してくれた人が対価としてファンド(投資)してくれれば、お互いに利害関係が一致していると思うんです。その対価を支払わせることが誰かを悲しませているなんて事になって欲しくないし、僕もその対価に応じたクオリティのモノを提供できたらなと思います。お金の使い方に関してのマイナスなイメージをどんどん払拭していけたらいいなと思っています。僕自身、価値を見出してもらえるよう、引き続き努力します。

──リハーサルやアフターパーティーなどで直接顔を見てファンと話すことができたわけですよね。やっぱりファンの顔が見えると、「応援されてるんだ!」という実感がより湧くんじゃないですか。

kradness 湧きますね。8~9割はいつもライブやイベントに足を運んでくれるファンの方で、1~2割はこういう機会だから遠くから東京まで来ましたっていう方で。ツイッターではいつもリプライもらっていたりしても、アイコンが二次元のイラストや風景写真だったりするから、ちゃんと顔を見ると実感が湧きますし、僕にとっても嬉しい機会になりました。

──ファンはそれ以上に嬉しかったでしょうね。

kradness めちゃめちゃ喜んでくれました。アフターパーティーの時に、本当に皆いい笑顔をしていて、一人一人と喋っていたら時間オーバーしてしまったんですけど、それくらい僕も楽しくて。僕は人を笑顔にすることが好きなんです。皆が笑ってる顔を見てると幸せになれるし、すごくやりがいを感じましたね。





ライブとクラウドファンディングの
相性はいいと思います



──企画の立ち上げ~プロジェクト開始~支援者への報告など、一連の取り組みを通して、どんなことが印象に残っていますか?

kradness リアルタイムでプランの残り数量が減っていくのを見ている時、皆が応援してくれてるという実感がすごくありましたし、ファンの方との一体感が生まれたと思いました。やっぱり一緒に作っていく感じがクラウドファンディングの醍醐味だなと。

──実際に利用してみて、音楽ライブとクラウドファンディングの相性はどう感じましたか?

kradness 相性としては悪くはないんじゃないかなって僕は思ってます。もっとスケールの大きなアーティストだと、それなりの対価は必要になるかもしれませんが、ファンの方と身近に接することができて、貴重な体験を共有できる。そういう意味で、相性はいいと思います。

──これからクラウドファンディングを使おうと考えている人たちにメッセージをお願いします。

kradness ピンからキリまでいろんなプランを用意してあげて欲しい。それを求めているファンの方がいるよっていうことと、外野からのネガティブな意見は気にしなくていいということですね。ただただ、自分自身に価値を見出してくれるファンの方たちの事だけ大事にしてください。アーティストにとっても、ファンの方にとっても、投資して良かったなと思えるような、そういう企画になったらいいなと思います。

──2017年、kradnessさんの今後の活動において指標やテーマみたいなものがあれば教えてください。

kradness 去年ワンマンを開催するまでは、ちょっと不安なところもあったんです。一人でステージに立って100分間、何十曲と歌いこなすことができるのだろうかって。でも実際にやってみたら、全然まだまだいける!っていう自分がいて、限界を突破することができたとライブ後にすごく思ったんです。ライブに対しての恐怖心を払拭できたので、今後もいろんな形でワンマンをやっていきたいと考えてます。


kradness
国内はもちろん、海外にも多数のファンを抱えるボーカリスト/アーティスト。特徴的なハイトーンボイスと、DJと歌唱を同時に行うというハイブリッドスタイルを武器に、EDM・POP・ROCKと幅広くプレイしている。2015年12月、デビュー以来隠し続けてきたビジュアルを解禁後、新たな活動としてファッションブランド「REMERA」を立ち上げ、プロデューサー・モデルとしても活動をスタートする。更に、DJ兼コンポーザーとして活躍するCamelliaとのユニット、Quarks(クオークス)を結成し、その特殊なプレイスタイルに磨きをかけ続けている。

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