みなさんこんにちは、またらんです。


此度コラムを書かせていただくことになりました。


名付けて『またらんのバンド・ワン・ステップアップ』


テーマとしてはあなたのバンドの何か足りないもの、どこかパッとしない原因となっているであろうことを毎回色々な視点から探っていくというものになります。


駆け出しのバンドにもキャリアは長くなってきたけどどうもチャンスに巡り会えないというようなバンド、そこそこのところまで来たけどこれより先に行くのも難しいそうだなぁというバンドや高校生や大学生のコピーバンド(オリジナル楽曲の作り方などは当てはまらないかもしれませんが)にとってもタメになる内容を書いていきますのでよろしくお願いします。



まずは自己紹介からさせていただきます。


先ほど名乗りました通りまたらんと申します。


都内某ライブハウスでPAエンジニアや照明スタッフとして働きながら自身もまたギタリストとしてバンド活動をしています。


またギタリストのための音作りbot(@gt_sound_making)、ギタリストのための音作りブログ(http://guitarsoundmaking.blog.fc2.com/)の管理人もしています。


こちらmuevoのmediaにも以前から寄稿させていただいております。



基本的には今までバンド紹介、音づくり関連の記事を書かせていただいていたのですがそういったものに限らずバンドマン、エンジニア、リスナーとしての目線からできる限り読者の皆様に有益な情報を提供できるように精進していきますのでこれからよろしくお願いします。



さて第一回始めて行きましょうか。


今回はライブの運び方というテーマで書かせていただきます。





とはいったもののライブってのは難しいもので、バンドのジャンルやスタイルによって正しいが変化するし一般的には正しいとはあまり言えないものがあのバンドだから許される(それがむしろバンド特有の空気になったりする)というものも多々あるため一概には言えません。


そのためあくまで一般論として言えること。


その手法を選択するかは別として意識する材料にすべきことを書いていきたいと思います。



①曲を繋げる



まず一つ目の点はこちら。


曲を繋げるということ。


つまりは曲ごと毎回区切ってMCをしたりなんかしているとせっかくボルテージの上がってきたお客さんのテンションがその度に切れてしまう。


そのためお客さんのテンションを保つためにも曲をある程度続けるというのは必要だ。



なんだ、そんな当たり前のことしか書かないのかと思った人もいるかと思いますがもちろんよりしっかりしたことを書いていきますよ。



そして重要なのは繋げ方だ。ただ一曲が終わったからそのまま次の曲のカウントに入ってというのでは芸がない。


そしてただ芸がないだけでなく唐突な変化にお客さんが面を食らうこともある。


それを意図してやるという場面も必要だがそうでない場合はナチュラルに繋いでいきたい。



例えば曲の最後をダラダン。ジャーン!!!としめてそこからすぐにドラムだけがアップテンポのビートを打ち鳴らす、その間にフロント側のメンバーが解放弦をジャラーと鳴らし客を煽る。そして頃合いを見てバンドインという寸法だ。


こういった繋ぎ方は激し目なバンドによく見られる手法だ。



しかしこれに関しては文章での説明が難しいことなのでこの点を意識してほかのバンドなどを見て勉強すべきだ。



②無音を作る



さて今度は真逆のパターン。


無音の瞬間をしっかりと作るということ。


これはお客さんの意識をグッと自分たちに向けさせることができる手法だ。



曲と曲の間でも使えるしライブを始める前にも使える。


曲と曲の間であればMCをするか思うタイミングでなにもしゃべらずに堂々として、いつ何を始めるの?と引き寄せたりMCが終わってから曲に入るまでたっぷり時間をとったり。


また会場BGMが切れ、幕が上がってくるがなかなかバンドが音を出さない。客席全体が静まり返ったところで音を打ち鳴らす。


そこから曲に入ると一気に客席全体を自分たちの世界に巻き込むことができる。



しかしこの無音を作るというのは諸刃の刃でもある。


バンド側がその無音に動揺した仕草を見せたり落ち着かない様子を見せるとたちまちお客さんの集中の糸が切れてしまう。



また無音に耐え切れずに焦って音を出してしまうのも良くない。


そういった焦った様子は結構簡単にばれるし、中途半端な長さで間を取ると入り損ねて仕切り直したように見えてしまうからだ。


長すぎるんじゃないか?と思うぐらいわざとらしく間を取ってしまって大丈夫だ。



大事なことは堂々としてたっぷり間を取るということだ。



こういったことを意識して色々なバンドのライブを見て勉強して自分たち独自のスタイルを作っていきましょう。


お客さんの状況が把握できるようになってくるとよりやすくなってきます。


そのステップの話はまた今度。



text by またらん



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