ミュージシャンがライブを行うときに気にすることの一つに、集客の問題が必ずあると思います。


ライブを見に来てくれるお客さんの数が少ないと、赤字が出てしまうという金銭的問題に直面します。また、自腹を切っても構わないと思っているミュージシャンでも、自分たちの音楽を届ける相手が少なければ、モチベーションは上がらないはずです。


ライブの集客を上げるためには様々な手法がありますが、この記事では、本屋や服屋、カフェや居酒屋のように、ふらっとライブ会場に足を運んでもらえるようにするための方法を紹介します。


 


チケット代を安くする



ただでさえお客さんが少なくて困っているのに、チケット代を下げたんじゃさらに苦しくなる・・・、と思っているようではいけません。集客が少ないのであれば、何かしら戦略を立てる必要があり、その戦略の一つとしてチケット代を下げる方法を紹介するまでです。


何組かのミュージシャンが一緒に行うライブの場合、チケット代は1500円から2000円というのが相場かと思いますが、それにドリンク代や交通費などもプラスすると、安い居酒屋で食べ飲み放題のコースを楽しめる値段になります。それを考えると、ライブハウスに通う習慣のない人にとって、ライブに足を運ぶのは金銭的にかなりハードルの高いことだというのが分かると思います。


そういった人にライブに来てもらうには、チケット代を下げるのが有効な手段になり得ます。チケット代を1000円とすれば、ちょっぴり贅沢なランチという感じの値段で、少しハードルは低くなるでしょう。3組のアーティストでサクッと2時間で切りあげるようなライブにすれば、会場のレンタル費も抑えられ、その分チケットを下げることも可能でしょう。


 


終了時間を早くする



何組かのミュージシャンが出演するライブは、6時~7時に始まり10時~11時に終わるのが一般的ですが、次の日に予定のある人には、終わる時間が遅いのはかなりのネックになってしまいます。自分たちのことがよっぽど好きな人は見に来てくれるかもしれませんが、ちょっと興味ある程度の人は、「遅くなるからやめとこう」となることも多いでしょう。


なので、早い時間にライブを終えることは、気軽に足を運んでもらう手段の一つになります。上で書いたこととカブりますが、終わる時間が早ければ、その分ライブハウスのレンタル代も安くできるので、チケット代も安くできます。


さらに土曜日や日曜日であれば、昼間や夕方にライブを行うのもオススメです。そうすれば、ディナータイムは別の予定を入れてもらうことができるので、ライトなファン層にも足を運んでもらいやすくなります。開演時間は明記されていても、終演時間は公表されていないライブが多いので、終演時間をはっきりお知らせするだけでも、会場に足を運んでもらいやすくなるでしょう。


 


フードやドリンクを充実させる



ライブハウスは、一度入ってしまうと終演まで退出できない空間になっているところが多いです。しかも、ドリンクは普通の缶ビールなのに料金は高く、お腹のすく時間帯にライブが行われるのにも関わらず、お腹を満たすようなフードメニューは用意されていないことも多いです。


それを解決する手段が、フードやドリンクを充実させることです。よくお世話になるライブ会場であれば、スタッフと相談して自分たちのライブ時にフードを出してもらえないか打診しましょう。無理な場合は、自分たちでフードを提供する、またはどこかのお店に出店してもらうなどの戦略が必要です。


また、ドリンクに関しても、たとえば3ドリンク1000円とか、1300円で飲み放題とか、リーズナブルにすれば集客につながるでしょう。それこそ、ライブにそこまで興味がなくても、お酒を飲みにふらっとライブハウスに足を運んでもらえる可能性が広がります。


フードやドリンクを用意するのが難しい場合は、ライブハウスに入退場自由にしてもらうことを打診する方法もあります。入退場可能なら、ライブの合間に食事を取ったり買い物をしたりと、お客さんに快適に過ごしてもらえます。


 


まとめ


いかがでしたか。あくまでも「ふらっとライブ会場に来てもらえる」ことにフォーカスして、集客の方法を紹介しました。


自分たちの音楽を知ってもらうためには、きっかけが必要です。そして、ライブというのはそのきっかけになり得ます。なので、できるだけ多くの人に来てもらって、多くのきっかけが生まれるチャンスを作る必要があるのです。


中には実践するのが難しいと思えることもあるかもしれませんが、上記の方法は実践されているものばかりです。たまには全く毛色の違うミュージシャンのライブ会場に足を運び、集客の工夫を身をもって学ぶのもオススメです。


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