『一曲に当てはまるベースフレーズは一つしかない!!』
とまで良いたいくらい私は
メロディアスなベースフレーズが好きです。
もちろん、パンクのようにルートをひたすら弾くのがかっこいい!という曲やジャンルもありますが、その時考えてほしい事があります。
それは、「なぜこのフレーズなのか?」という事です!
理由なく「ベースのフレーズが思いつかなかったからルートで…」ではかっこ良くありません。
最低でもその曲を想って、自分が良いと思うフレーズを弾きましょう!
他の人から、「この曲のベースいいね!」と言われた時に「でしょ!」と言えるくらい自分の中に説得力を持てれば最高です!
【ベースの役割を考える】
ベースの役割として、「支える」「彩る」「攻める」の3点があると思います。
《支える》
「支える」は、言うまでもなくベース本来の仕事です。
これは他の2点(「彩る」「攻める」)を考えた時でも考えておかなければなりません。
あくまでもリズム楽器で、支えているからこそ光るフレーズもありますからね。
コードの基音となるルート音を弾く事で、今どのコードを弾いていますよ、と言う事がわかりやすくなります。そして、ルートはなくてはならない音です。
例えばギターとベースとでC/Gと分数コードを弾いた場合、基本的にベースはG音を弾きます。
ギターが弾いてもいいのですが、G音を分数コードとしてとらえる意味を考えると、より低音であるベースがG音を弾く意味がわかると思います。
これを基本として後は、「あえて」変えていけばよいです。
土台となるベースがかっこ良くなければ、バンドがかっこ悪くなると思ってもいいでしょう!
《彩る》
次に大切なのは、曲を「彩る」役目です。
これがメロディアスに繋がるのですが、非常に面白い部分だと思います。
「表向きには伝わりにくいけど、実はこんな事してる!」というベーシストの変態性を存分に出せるからです(笑)
代表的な彩り方として、
ルートとドミナントを交互に弾きます。
Cコードの場合、C(ルート)G(ドミナント)ですね。
ボサノバはこのフレーズがよく使われますし、ベースがどう弾けば迷った場合はこれを弾いておけばボサノバっぽくなる、と言うくらい親密な関係のフレーズです。
テンポの速いロックでもこのフレーズで
躍動感を出したりしています。
【彩りに使えるカウンターメロディー!】
また、ボーカルが伸ばしている間に
「カウンターメロディー」としてベースを弾く事も、彩り効果抜群です!
ボーカルが伸ばしている時というのは、8小節でメロディーがまとまっているとした時、「4小節目」と「8小節目」です。
「サビの最後」のような感じだと思えば、わかりやすいかもしれません。
ボーカルは音を伸ばしていて、その下でベースが動く、という構成になっています。
多くの場合低い音から高い音へと移動していませんか?
もしわからなければ、是非その辺りを気にして聴いてみて下さい。
この「動けるポイント」はメロディアスなベースフレーズにとって、とても大切な部分です。
ベースが前に出てきても良い部分ですし、『ボーカルのメロディーに対してカウンターメロディーをあててもカッコいい』です!
ベースでボーカルのカウンターメロディーを弾くのは、「4小節目」「8小節」だけでなく、印象的なボーカルフレーズに合わせて少し入れていくとオシャレですね!
自分の手癖だけでなく、その曲ならではのフレーズをつける事が出来れば、最高にカッコいいベーシストです!
《攻める》
これは、
ソロですね!
ベースでソロを弾く場合、土台となる音はなくなってしまいます。
ギターソロのような役割でベースを弾くなら、低音から始まって徐々に高音へ、起承転結をつけて弾いたり、HELLOWEENのEAGLE FLY FREEのようにタッピングで攻めるのは効果的です。
(ベースソロは約3分後から)
ベースでのタッピングは音も飛びますし、見た目もカッコいいですからね。
ソロは速弾きだけではありません。
飛び道具的にエフェクトを使ってもいいですし、どんな事をしてもいいんです。
ソロが苦手だと言う人は、色んな可能性を探ってみてはどうでしょうか?
それが、その人の味になり、オリジナリティにつながっていきます。
【最後に】
色んな音楽を聴いて、それを自分なりに昇華していく事が大切なので、毛嫌いせず色んなジャンルをたくさん聴きましょう。
個人的に良いなと思ったのが、ウィル・リー 曲:Memory 青春の光(モー娘。)、山田典章 曲:蝶、聲(天野月子)です。
ポップスならではのベースで、気持ちよく弾きまくりです。
知らないなぁって思った人は、是非聴いてみてほしいですね。