1 クラウドファンディングって何?
2 クラウドファンディングの種類
3 プロジェクト参加者のメリット
4 クラウドファンディングの歴史
5 まとめ
1.クラウドファンディングって何?
クラウドファンディング(CrowdFunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、クリエイターやアーティスト、起業家が製品・サービスの開発、もしくはアイデアの実現などの「ある目的」のために、インターネットを通じて不特定多数の人から資金や参加者を集めることをいいます。
簡単に説明すると、自らのアイデアをネット上で公表することで、そのアイデアへの賛同者を集められる仕組みです。
例えば、あるミュージシャンがアルバムを制作したいとします。
・アルバム制作に至った経緯
・どういうアルバムを作りたいのか
・どういうふうに作っていくのか
・参加者にはどのようなリターンがあるのか
といった情報を、プロジェクトとしてクラウドファンディングサービス上に掲載します。
また、参加者に対する金額に応じた内容のリターンも、プロジェクト内に記載します。
そして、一定期間の間に、プロジェクトに共感した複数人の参加者によって目的の指標(弊社サービスであれば金額 or 人数)が集まった時点でプロジェクトが成立し、プロジェクトの起案者は、はじめてそのプロジェクトを実行します。
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2.クラウドファンディングの種類
購入型クラウドファンディングは、「寄付」や「投資」ではなく、事前の共同予約購入サービス
・寄付型:リターンなし
・金融型:金銭的なリターンを伴う
・購入型:金額の対価として製品、サービス等を受け取る
金銭以外の物品や権利を購入寄付型クラウドファンディングとは、その名の通り、プロジェクトに対して出資を行いますが、あくまでも「寄付」であるためリターンは発生しません。
金融型クラウドファンディングとは、出資者が特定の企業などに出資を行い、リターンとして金銭(配当や利益の一部)または株式が発行される、というタイプです。
そして、購入型クラウドファンディングとは、ファンがプロジェクトへ参加することで、そのリターンとして支援金額に応じた金銭以外の商品やサービスが手に入る、というタイプです。
勿論、クラウドファンディングは、プロジェクトが成功してから商品の制作やサービスの提供を行うため、いわゆる先行販売(事前購入)というカタチに近くなります。
この場合、参加者は参加した金額に応じてリターンの内容を受け取る事が出来るため、金融商法上、寄付や投資を募るのではなく事前の共同予約購入サービスということになります。
日本国内でも一番採用されているタイプで、Campfireや、READYFOR?も購入型クラウドファンディングです。
3.キャンペーン参加者のメリット
参加者のメリットとしては、今後成長していく可能性のあるアーティストや新しい取り組みに、インターネットで少額から気軽に参加ができるという点や、「購入型」の場合は、支援額に応じた多種多様なリターンを得られることが大きなメリットとなります。
また、アーティストの活動の企画の段階から制作の過程を共有出来るのも大きなクラウドファンディングのメリットの1つです。
アーティストとの今までにない距離感、そして音源や会場に足を運ぶだけではない、まったく新しいアーティストとの関わりを、クラウドファンディングで実現する事ができます。
クラウドファンディングは、アーティストにも、また応援するファンの方にも新しい可能性を提供するサービスです。
4.クラウドファンディングの歴史
「クラウドファンディング」という言葉自体は比較的新しいものですが、不特定多数の人々に参加をしてもらい、何かを実現させるという手法自体は古くから存在します。
例えば古の日本でも、寺院や仏像などの新造・修復・再建のため庶民から広く資金を求める「勧進」が広がりました。修繕が終わると、寄付者の名前が寺に記されることもありました。
ここでは、それら古くからの手法についての言及はせず、特に近年におけるインターネットを通しての資金調達手法としての「クラウドファンディング」の歴史について触れたいと思います。
クラウドファンディングサービスは、海外、特にアメリカにて2000年以降よりいくつかのサービスがリリースされています。
その中でも特に有名なのは、2008年にリリースされた「IndieGoGo」、そして翌年2009年にリリースされた「Kickstarter」です。
特に、Kickstarterにおいては、2015年現在でも総支援額および総支援者数は圧倒的な規模を誇ります。
日本では、2011年4月にリリースされた「READYFOR」が最初のクラウドファンディングサービスです。
その後、遅れること2ヶ月、「CAMPFIRE」がリリースされています。
crowdsourcing.orgによれば、世界におけるクラウドファンディングの市場規模は、2013年は5,100億円、2014年は1兆4000億円になると予測されています。
5.まとめ
日本でも急速に普及しつつあるクラウドファンディング、現在も多種多様な用途に使われています。
本場アメリカではミュージシャンがクラウドファンディングで集めた資金で制作した楽曲が、実際にグラミー賞を受賞するといったような事例まで出てきました。
引用:ALL DIGITAL MUSIC