珍しくバンド紹介をしてみようかと。


この記事で紹介するのは、2010年に結成された日本のロックバンド、WANIMAです。


このバンドをしっかり知ることになったのは、大阪のラジオ曲、FM802の11月度のヘビーローテーションソングに、このバンドの”THANX”という曲が選ばれていたから。


その曲を聞いて、「うわー、普通にいてそうで、今までにはいなかったタイプのバンドやなぁ」って思ったので、その魅力がなんなのかを紹介したいと思います。



  


 


WANIMAの経歴について 

 




 



 まずは、バンドの魅力を紹介する前に、WANIMAというバンドの経歴を紹介したいと思います。結成は2010年、出身地は熊本県の3人組ロックバンドです。ジャンルでいうとメロディックパンクやメロコアに分類される、スピード感のある激しいロックをやっているバンドですね。



WANIMAというバンド名は、メンバーそれぞれの名前の頭文字を1文字ずつとってつなげたものらしいです。ただ、バンド名の由来となったドラマーはすでに脱退しており、今のメンバーになったのは2012年のこと。積極的に活動を行い、2013年に行ったツアーでは、最終日の東京公演をソールドアウトさせるほどの勢いを見せました。



バンドの転機となったのは、2014年8月のこと。日本のメロコア界の伝説というべきバンド、Hi-Standardのメンバーである横山健が社長を務めるレーベル、Pizza of Death Recordsと契約を果たし、同年10月にはミニアルバムをリリース。さらに今年の11月にデビューアルバムとなる”Are You Coming?”をリリースすると、インディーズでのリリースながら、それがオリコンで最高位4位を記録するという人気っぷり。単にコアなリスナーに人気のあるバンドではなく、ポピュラーミュージックとしての人気を得て、ますますこれからの活躍が楽しみなバンドなんです。



 



  


WANIMAにしかないオリジナリティーとは



 


  



爆発的な人気を誇るバンドというのは、そのバンドだけしか持っていないオリジナリティーというものを必ず持っているものですが、このWANIMAもしっかりとしたオリジナリティーを持っています。


それは、
日本語ロックらしい暑苦しい歌詞と、日本固有のジャンルであるメロコアを融合させたところです。



タイトルこそ英語の曲も多いですが、歌詞についてはほとんどが日本語詞のWANIMA。その内容が、いわゆる「青春パンク」と呼ばれるような
暑苦しい応援・青春ソングのようなものになっています。それこそガガガSPやFLOW、銀杏BOYSに代表されるような2000年代初期にブームを起こしたバンドの歌詞に共通するものを感じます。



その一方で、楽曲に関しては、それらのバンドよりもスピード感があり、海外のバンドから影響を受けて日本で独自の進化を遂げた
メロコアと呼ばれる音楽性を持っています。それこそ前述のHi-StandardやHawaiian6、10-FEETに代表される、激しい音楽性。ライブに足を運ぶお客さんは、この音楽に合わせてモッシュと呼ばれる押し合いながらのダンスを行います。



青春パンクやメロコアは、それぞれ単体ではずっと人気のあるジャンルですが、それらをうまくミックスできたバンドはいまだかつていなかったんじゃないかと。それを自身のオリジナリティーとして打ち出したWANIMAというバンドは、すごいなぁって思います。


ミュージシャンが参考にすべきWANIMAの魅力



 



  



同じようなロックバンドをやっているミュージシャンはもちろん、他のジャンルの音楽をやっている人でもぜひとも見習いたいWANIMAの魅力、それは、やりたいことをストレートにやっているということです。上で説明したオリジナリティーは、決して狙って創られたものではありません。単純に、自分たちが好きなこと、やりたいことをどストレートに全力で表現した結果なのです。



自分がこのバンドを知るきっかけになった曲、THANXは、メンバーが亡くなった祖父を思って歌った曲だそうで、感謝の気持ちを愚直なまでにストレートに歌った歌詞。それこそ、メロディーへの乗せ方も不器用やし、曲調にはそぐわないような暑苦しさを持ってるんやけど、バンドのバックボーンがしっかりと見えるし、それが結果として新しさを生み出してるだけなんよね。



なので、第一にミュージシャンが見習うべきポイント、それは、
自分たちのやりたいことをそのままの形で正直にやり抜くということでしょう。その当たり前なことを気づかせてくれるバンドだと思います。



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