ライブは対バン同士の戦いの場である。


「自分たちが一番カッコいいんだ!」こういった自負はどのバンドにもあるし、多かれ少なかれ自信がなければステージでカッコいい姿は見せられない。バンドマン目線では「お客さんに良いライブを見せたい」「もっとファンを増やしたい」という考えが主なものだと思う。



では、お客さん目線からはどうなのだろうか?ここでは実際に私がライブ活動を通して目にして来た事を書いていこうと思う。




「こんな◯◯には気をつけろ!」


まず感じた事は、純粋なファンよりも「一人の男」として見てくるお客さんが多い。付き合いたいとか、それこそ男女の関係になりたいと思ってる人も多いと思う。


ここでバンドマンが気をつけたいのはその「罠」にハマらない事だ。



女性は「頑張ってる人」に弱い。だからこそ照明バンバンのステージでライブするだけでライブ好きの女性はカッコいいと思ってくれる。物販で優しく話そうものならイチコロで落とせる。なんだかホストみたいな感じだが、実際そうなる確率はけして低くない。


バンドマンも「男」である。自分に好意を持ってくれる女性を嫌いになったりはしない。それどころが「利用」しようとするだろう。「お金」「性欲」を満たそうとし、「都合の良い女」に作り上げていく。



「このバンドで成功して君に最高の景色を見せてあげたい。だから、これからも応援してほしい」


この類いの言葉を何度耳にした事か…。



…ん!?


なぜ、私が「何度も」この言葉を耳にする事が出来たのだろう?



ずばり!バンドマンの情報はお客さん同士に筒抜けで、すぐにその界隈で噂になるからである!


もちろんお客さん同士だけでなく、それが各バンドにも広がっていく。



ファンとしては、「私が一番だ」と思っている人も少なくないし、プライベートで会えるような関係になったら「特別な存在」に格上げされたと思っても仕方ないだろう。


そして、厄介な事に女性はこういう事を人に話したがる生き物。こうなってしまうのは至極当然の流れである。



バンドマンが気をつけたい「罠」とは、この困った女性を見抜けず「お金」「性欲」の相手にしてしまう事である。



一度でも「罠」にハマれば、そのバンドは終わってしまうだろう。ライブハウスなんて狭いシーンで「オイタ」をすれば、女性のお客さんは離れていく。すぐに離れていくのも女性特有のものかもしれないが、本当に無情な程あっという間にいなくなる。


バンドで成功したいのであれば、「お客さんの管理」は最低限必須な事で、もし適当にやっているのであれば見直した方が良いだろう。それは、ファンの名簿だけでなく、「メンバーの行動」も同じく。



 


バンドマンが守らなければならない事とは!?


事務所に所属する時、「ファンは絶対に喰うな!」と強く言われるだろう。


なぜなら、この手の噂はバンドにとって致命的だからである。女性トラブルが一番厄介な事は事務所もわかっているし、今の時代ネットで情報なんてすぐ広まる。それで消えたバンドもたくさんある。あなたも知っているのではないだろうか?



私の友人にも女性関係で音楽業界から干された人がいる。


音楽業界はイメージ商売でもあるので、一度信用が落ちたら回復は難しい。


人対人ではなく、会社対会社の図式になる事もあるので、そうなるともう何をしても復帰するのは無理になるだろう。



友人はバンドを抜け、新しくバンドを始めたが、上にはいけないでいる。その理由は、「そいつを売ったらお前んとこの奴らとはもう仕事しない」という相手会社からの圧迫があるためである。



これも一つのバンドの実態である。


友人自体は人気もあり楽しく音楽ライフを続けているが、けして売れる事が出来ないバンドのメンバーには気の毒に思う。



 


最後に


ライブは楽しい。女性にキャーキャー言われて気持ちよくなれる。自分が人気者になれる最高の場であるし、夢を叶えるための大切な場。


だが、そこに集まるのは色々な事情を抱えた人たち。その人たちを相手に戦っていかなければならない。


軽率な行動で一発アウトなんて事にならないように用心してほしい。