対バンライブの時、他のバンドさんのリハからライブまでたくさん観る機会がある。
そんな時、こう思った事はないですか?
 
「ベースの音出てね〜なぁ…」
 
 
【頑張って「何もしらないまま」は避けよう!】
僕はベーシストなのだが、ライブのリハで音のすみ分けが出来ていないバンドが多いなと感じる。
特にベースの存在感が著しく低いw
 
高校生バンドなどのまだ歴が浅いバンドは特にすみ分けが出来ていない事が多い。(知識も経験もないという意味では、もちろん仕方ないです)
他にも、ギターが二人いるバンドもベースが追いやられる場面が多い。
バンドによって出したい楽器、音などあるが、それでももっとベースの音を出した方がいいんじゃないかな?と思う事がある。
 
実際、そこまで考えていないバンドも多いが、この
音のすみ分けを考えて理解していくとライブでのバンドの音作りは格段に良くなります。
 
ライブの時なぜかベースの音が抜けないんだよな…って思ってる人は、是非考えてみてほしいです。
 
【原因を探そう!】
ライブでのベースの音の抜けでバンド全体の音が変わってきます。
でも、それが出来ていないバンドは多い…
 
では、これは何が原因なのだろうか?
原因として、
	ライブハウスのPAさんの音作りがヘタ
	そもそもベースの音量が小さい
	音が抜けないセッティングをしている
	ギターと音域が被っている
 
などが考えられる。
 
 
「1.  ライブハウスのPAさんの音作りがヘタ」の場合は諦めましょうw
ヘタと言うと、なんだがPAさんを下に見ているようであれですが…けしてそういう事ではなく、ライブハウスは良くも悪くも
PAさんの腕ありきです。
ライブハウス自体の鳴りや使っているスピーカーの事もありますし、住宅街にあるライブハウスだと「大きな音を出せない」とか「低域は漏れてしまうのでカットしています」という所もある。
なので、これは仕方のない事です。ライブはライブハウスとバンドが一緒に作り上げていくものなので、共にその場にあった音作りを目指しましょう。
 
 
「2.  そもそもベースの音量が小さい」
自信がない人はこうなっている事が多いです。
自分の音は小さくていいです、と謙虚にしている人もいますが、これはバンド全体として見た時にバランスが悪くなるのでやめましょう。
ライブは「うまく弾くより見た目だ!」というくらいの気持ちでステージに立ってる人の方が観ていて楽しいです。
好きなスタイル嫌いなスタイルなどありますが、楽しそうに弾いている人の方がよくないですか?
音的にも、ベースが出ていないと『圧』というか、ライブハウスならではのズンとくるものがなくなってしまうので、
バンドメンバーのためにも頑張って
音量は出していきましょう。
 
 
「3.  音が抜けないセッティングをしている」では、
音が抜けない音作りになっているとPAさんは外音を上げようとしてくれます。ですが、低域がモワモワし過ぎててこれ以上音量を上げるとハウる、という状態になっている事もあったりと、なかなか厳しい面もあります。
 
音が抜けない場合は、
ベースの超低域をカットしたり、
ミドルやハイの『ベース音が抜けるために必要な高域』も足していきましょう。
 
また、
コンプなどエフェクターを使って音を強化していく事もオススメです。
イメージとして、コンプで丸く固めた音はギターのベースに被ってくる音域を抜けてくる感じがします。『音が締まる』って事ですね。
 
アンプのイコライザーだけで解決しない場合は、機材に頼るのも良いです。そもそもベース本体が抜けにくい音の可能性もあるので、足元の機材で強化していってはどうでしょうか?
 
 
「4.  ギターと音域が被っている」
これが一番やっかいですw
ギター1本のバンドならまだしも、2本使ってるバンドだと必然的に低域が渋滞していきます。
それを理解してくれるメンバーならいいですが、「ギター単体の音」でしか考えない人もいます。
そうなるとベースが下がざるを得ない…という事になりがちです。
 
その辺りは、バンド練習でしっかり解決しておきましょう!
うやむやにしているバンドも多いですが、それではいつまで経っても
『バンドの音』は出来ないので、音作りだけの日を作ってでもやりましょう。
 
【最後に】
 
バンド全体の音は各楽器が全部鳴って初めてバンドの音になります。
自分の音だけで考えてはダメです。
例えば、ギターは広い音域をカバーしているので、がっつり出してしまうと他の楽器の美味しいところを取ってしまう事もあるので気をつけましょう。
 
単体より全体で音作りを出来ているバンドを観ると、やっぱり他のバンドとは違う印象を持ちます。
「おっ!」と思うバンドは
音のすみ分けが出来ています。
リハなどでたくさんのバンドを観る機会も多いと思いますので、その辺りを気にしてみると面白いかもしれませんよ?