少し味気ないライブの帰り道、桜木町の某有名ハンバーガーショップからアメリカン・クラブハウスのような陽気なギター・ポップが流れてきました。


その誘惑に素直に引き込まれていくと、それは、二人の男女ユニットが主催しているライブイベント。



ギャラは投げ銭、ブッキングはフェイス・ブック。



手作りのあたたかさに溢れたひと時は、彼らのテーマソング、《ハンバーガーソング》でクライマックスを迎えたのでした。



【Sleepyhead Jaimie/Hamgurger Song】




一目見ただけで、キャリアに磨かれたMC技術とホスピタリティの高さが十分確認できるくらい、ある意味で完成されたライブパフォーマンス技術。それはまさにエンターテイナー。



彼らは、Sleepyhead Jaimie(以下SJ)。


すわだいすけ(Gr&Vo)、伊澤ゆく(Ba)から成る、アメリカン・ギター・ポップユニットです。


2004年に結成されたときは4人編成でしたが、バイトをしながらライブハウスに通う、ごく普通のバンドだったと言います。


一度はメジャー採用されながらも、鳴かず飛ばずの日々。


次々とメンバーが脱退し、残った二人は、ふたりだからできることをしようと、クラウドファンディングで資金を募ります。


2012年、予定金額100万円を大幅に超えて見事キャンピングカーをゲット。


自宅を引き払い、そこからオリジナル曲《ハンバーガーソング》を武器に、全国のハンバーガーショップを巡りました。





そんなSJの1日はカフェでコーヒーを飲みながらの営業から始まります。



ハンバーガーショップに直接電話で営業をかけ、フェイス・ブックで宣伝をする。



「ハンバーガーが好きすぎて、ハンバーガーの曲を作ったんです!是非歌わせてください!」



そんな調子で次々と営業をかけ、予定は常に二ヶ月先まで埋まっています。


夕方からは現場入りしてリハーサル、本番。


綱渡りのような日々も次第に安定していき、今では貯金ができるまでになりました。





少し前までは、インディーというと、メジャーの補欠のような世界。


しかし、ソーシャルネットワークの普及に伴い、個人的な情報を手軽に、かつ広く発信できる機会を得ます。



インディの活動の幅もぐっと広がり、柔軟性や小回りをより一層効かせられるようになりました。


今では、インディとメジャーの良し悪しを天秤にかけて、自分らしい活動ができる方を選択する時代に…。


そんな現代における音楽活動の一つのサンプルとなるのが、彼らの生き方でしょう。





SJに出会った夜。


彼らの音楽に気持ち良く酔いしれた横浜のサラリーマン達を眺めながら、ブルースの培った役割をしみじみと噛み締めることのできた、実に贅沢な時間でありました。




Sleepyhead jaimie


インディーズ・メーカー


2015-01-14



 





SLEEPYHEAD JAIMIE


ACROSS THE SEA PRODUCTIONS


2012-11-07



 



記事:AMaster



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「クラウドファンディング」という話をなんとなく聞いた事がある、利用してみたいけど活用方法がわからない、よくわからないけど活動資金には困っている、、、




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