今は手を加えなくてもめちゃくちゃいい音源が手に入るので自分で音を作る機会はないかもしれないですが…



「この音を使いたいが柔らかくて音が立たない…でもこの音が好きだから使いたい」なんて時はないですか?



そんな時は、是非とも自分で音を作ってみる事をオススメします。



 



音を作ると言っても、マイクで収録して波形を弄る、なんて事はココでは書きません。


あくまでも簡単にできる、柔らかい音がオケに埋もれないようにアタック感のある音を作ってみましょう!



 



【アタック感を足す! 】



アタック感を出すには、EQで高域を持ち上げたり、コンプで固くしたりとやりようはたくさんあります。


ですが、EQなどで弄る前に「同じような種類でアタック感のある音」を重ねてみましょう。



例えばキックだと、低音が気に入った音があってもアタック感がない場合、アタック感のあるキックと混ぜて一つのキック音として扱います。


また、和音が発音できないシンセ系の音でメロディーっぽく弾きたいけどのっぺりした印象の時は、発音する頭に木琴などのアタック音を同時に鳴らすとメリハリがついて抜けて聴こえます。



もちろん一つの音色として扱うので、まったく違う種類の音では別々の音になってしまいます。近い種類の音で探せば良い組み合わせの音が見つかると思います。



 



【音量で調節しよう】



二つの音を同時に慣らして一つの音色のように扱うといっても、それぞれの音量もデフォルトのままでいいのかというとそうではありません。



音を作っていくと「コレでいいのかな?」とふと不安になる時があります。


作曲は自由なので何をしてもいいのですが、なぜか正解があるような気がしてしまうものです。



この二つの音を合わせる音も自由で、音量も合わせていきましょう。


アタック音の方が、めちゃくちゃ音量が小さい、と合う場合もあったりします。



作りたい音がソレなら、ソレが正解です。深く考え過ぎずにまずは作っていく事が大切です。


巷で流れている曲でもよく聴くと二つ重なって一つの音のように聴こえる音があります。


最近は打ち込み系の曲が多いので尚更なのかもしれません。



 



【自分だけのオリジナル音色を持てたら強い】



プロもアマも使っている音源に差がなくなってきました。



Native Instruments のKompleteシリーズや、XLN AudioのAddictive Drumsなど、 プロも使っている音源をアマチュアの人も使う事が出来るので、簡単にプロ級の音源で作曲する事が出来ます。


となると、憧れの人と同じ音色で作曲が出来るというメリットの反面、同じ様な音ばかりで面白みがなくなってきています。



どのアーティストの曲を聴いても「あれ…アノ音源使ってる?」何てことも…。



そこで、自分だけのオリジナルの音を持てたら素敵だと思いませんか?



 



浅倉大介さんは自分でサンプリングして音源を作っているし、ヒャダインさんのクラップの音を加工したアイドルソングには書かせない破裂音は自分で編集して作った音です。


ゼロから作る事は難しいですが、今ある音源に「何か足す」事でオリジナルの音になります。


使い回せる音でもいいですし、ほんの少しスパイスを加えただけでも全然いいです。



そのままの音源でも十分魅力的で良いのですが、そこからさらに自分で音を作ったら、もっと自分らしい音楽が作れるのではないかと思います。



 



【最後に】



曲にするにあたって、アタック感を出す事はとっても大事です。良いなと思う音でもオケに埋もれては意味がありません。


では別の音に変えるのか?



いいえ、その前にこの音に足りない部分を補えば使えないか試してみましょう。


それが他にはない音になり、面白い部分になっていきます。