積極的に音楽活動を続けるミュージシャンにとって新曲やCDをリリースするということは活動の中でもかなり重要なことの一つだと思います。



そして、せっかく気合いを入れて作るのであれば、できるだけ多くの人の手に渡って、多くの人の耳に届いて欲しいですよね。



この記事では、新しい音源をリリースすることを決めてから、実際にリリースするまでの間に、どのようなプロモーションをどのようなタイミングに行うべきかを紹介したいと思います。



 



 



レコーディング風景の公開





音源のリリースを決めてから、最初にプロモを行うべきタイミング、それは新しい音源をリリースすることを公に発表する前です。



通常は、音源リリースを公式発表するまでにレコーディングを行うと思いますが、そのレコーディングの風景を「チラ見せ」するのです。



チラ見せする方法としては、効果を考えても、手軽であることを考えても写真が一番です。そして、その写真をSNSなどに投稿するのです。



その際に注意すべきは、「新曲をとっています!」などと敢えて宣言しないこと。それこそ、写真だけポンっと投稿することで、その写真を見たリスナーの興味を引きつけるのです。



スタジオで楽器を持ったミュージシャンの写真を見たリスナーは、すぐさま新曲を作っていることが理解できるはず。そして、その後に、「おっ、もうすぐ新作がリリースされるのかな?」という期待を煽ることができます。SNSに投稿された写真は拡散しやすいコンテンツなので、より多くの人に見てもらえる可能性があります。



 



 



リリース決定のオフィシャルアナウンス





上に書いた方法で期待を煽ってから、いよいよリリースすることのオフィシャルアナウンスです。



このタイミングでは、何曲入り、何年ぶり、どんな作品になりそう、どのレーベルからリリースする、ジャケットのアートワークはどんな感じといった基本的な情報を公開するのはもちろんのこと、それにプラスアルファした何かを公開したいです。



海外のアーティストの場合、リリースの公式アナウンスとともに、新しい音源に収録されている新曲を1曲公開するというやり方が主流になっています。最近では、ネット上で曲を公開するのがあまりにも当たり前になっているので、ただリリースすることを情報として公開してもインパクトが少ないからです。



なので、できれば新曲のミュージックビデオをリリース発表とともに公開したいところですね。もちろん、ミュージックビデオの準備ができなかった場合は、単純に新曲を公開するだけでもいいですし、収録曲の一部をまとめたティーザーと呼ばれるビデオや音源を公開してもいいでしょう。


新しい音源がどんなものになりそうかということを、実際に曲を聞いてもらうことでリスナーに知ってもらい、興味を持ってもらうようにするのです。



 



 



リリースに向けて畳み掛ける





 



新しい音源のプロモーションで一番重要なのが、リリースを発表してから実際にリリースされるまでの間のプロモーション活動になります。



この期間は、リリース日から逆算して、このタイミングでこれを発表しようという作戦を練っておく必要あがり、それに合わせてプロモーションに使うコンテンツを用意しておく必要があります。



リリース決定発表と同時に公表する新曲以外に、できればもう2曲、リリースまでに公開する新曲を決めておくべきでしょう。公開する曲はパンチのある曲であると同時に、自分たちの楽曲の幅を見せられるようなタイプの違う曲にすることが好ましいです。さらに言えば、公開する新曲が、それぞれタイプの違うミュージックビデオになっていれば、なおのこといいです。



また、リリースまでに行うライブも重要になってきます。ライブで新作をリリースする前に、収録されている新曲を公開するのです。それは、事前にネット上で公開する新曲1曲と、ネットで公開していない新曲1曲の計2曲ぐらいが好ましいです。新作に収録されている曲をいち早く聴けるということで、そのライブにプレミア感が出ると同時に、ライブで新曲を聴くことによってリリースされる音源への楽しみ度が増すという2つの効果があるのです。



 



 



以上、リリース決定からリリース当日までに行うべきプロモーション方法を紹介しました。



音源が売れるかどうかは、リリースされてから2週間ぐらいの期間が一番大事な指標になります。しかし、その売れ行きを左右するのは、実際にリリースする前のプロモーションであることは明らかです。



大きなプロモーション会社に頼らなくても、自分たちで積極的に宣伝できる環境が揃っている現代において、プロモーションはミュージシャンにとって重要な音楽活動の一つであることを意識して取り組んでくださいね。