<BONNIE PINK>
1995年にアルバム「Blue Jam」でデビュー。
そのアルバムからリカットされた「オレンジ」が全国38ヶ所のFMヘビーローテーションとなり、その圧倒的な歌唱力、類まれなるセンスに注目が集まった。
その後、トーレ・ヨハンソンをプロデューサーに迎えるなどし、Single/Albumを多数リリース。
2006年には中島哲也監督映画「嫌われ松子の一生」で初の映画出演を果たし、同映画のテーマソング「LOVE IS BUBBLE」をリリース。続いて資生堂「ANESSA」CMソング「A Perfect Sky」をリリースし、同年末には紅白歌合戦に初出場した。
初期から続けていた海外での活動を積極化し、2008年にはスウェーデンでCDデビューも果たした。
2006年、資生堂「ANESSA」CMソング「A Perfect Sky」、2008年、「テイルズ オブ ヴェスぺリア」のテーマソング「鐘を鳴らして」など多数のタイアップを経て、女性シンガーとして確固たる地位を築いた。
2015年9月21日にデビュー20周年を迎えたBONNIE PINKの今までのキャリアをじっくりと振り返り、彼女の魅力を再確認していきたいと思う。
1997年4月にリリースされた4th Single「Heaven's Kitchen」
そして、この曲で初めてオリコンチャートにチャートイン。
これをきっかけとして、BONNIE PINKはより多くの人から注目される存在へとなっていったのである。
けだるそうな歌い出しから始まり、徐々に熱量を上げていく。
メリハリ、高低差をつけた抑揚感ある歌い方が、英語詞を織り交ぜた洋楽的なこの楽曲に非常にマッチしている。
二十歳そこそこの女性が作詞・作曲したとは思えないほどの楽曲の完成度に、天性のセンスの高さが窺い知れる。歌詞には「あの人は才能がある、そんな言葉を私は聴きたくない」というニュアンスの英語部分があるのだが、そう言わずにはいられない。
■6th Single「Forget Me Not」(1998)
1998年3月にリリースされた6th Single。彼女のSingleとしては、初めての全編英語詞だ。
洋楽や英語詞が苦手なファンでも受け入れやすい、ポップで明るい曲調となっている。
小気味良いサウンドで歌われる歌詞の内容は、想い人に対する女性の執念にも似た恋情。
自分を忘れないようにと彼のベッドの下に勿忘草を隠す…
曲が終局を迎えるにつれて、ギターがどんどん歪んでいくのも、女性の心を表現しているようで面白い。
MVはロンドン郊外で撮影され、コミカル仕立てになっていて、メイド服姿で歌う彼女のかわいさにも注目したい。
■21th Single「A Perfect Sky」(2006)
言わずと知れたBONNIE PINKの最強夏ソング「A Perfect Sky」
資生堂「ANESSA」のCMソングに起用され、爆発的なヒットを記録した。
リズミカルな曲調とサビのキャッチーなメロディーが、熱い夏を爽快に駆け抜けるサマーチューン。
キラキラしたシンセの電子音が、より楽曲のポップさを印象付けている。
元々サビしかなく、Singleとして発売する予定ではなかったが、CMオンエアー後に問い合わせが殺到し、急遽制作・発売されたという逸話もある。
サイパンで撮ったというMVは、まさに「Perfect Sky」な青い空の下で歌う彼女が印象的。
これまでの彼女の楽曲は、先に紹介した「Heaven's Kitchen」や「Forget Me Not」のように、洋楽テイストを強く感じさせ、内容も閉塞的な心情を綴ったものが多かった。
だが、この楽曲は、それまでBONNIE PINKにとっつき難かったリスナーにも入りやすい、彼女の開放的でキャッチーな一面を新たに見せてくれた。
■25th Single「Joy/Happy Ending」収録曲:「Joy」(2009)
自身初となる両A面Singleとなる25th Single「Joy/Happy Ending」
この「Joy」はMartin Terefeをプロデューサーに迎え、ロンドンでレコーディングされた。
柔らかな優しい曲調と、彼とすれ違う女の子の心情をしっとりと歌う透明感あるBONNIE PINKの歌声が、より歌詞の内容を際立たせている。
”声を聞けば”
”きっと幸せに泣いてしまうよ”
”愛し過ぎて壊しそうな幸せに”
彼女の数ある楽曲の中でも特に甘くて幸せを感じられる歌詞。
女性の心情を巧みな言葉遣いで綴っていく彼女の詞は、多くの女性から共感を得ている。
20年という長い年月を活動出来た背景には、彼女の真摯に音楽に向きあい続ける姿勢があってこそ。
すべての人に対してナチュラルでいられる人間性が、多くの人から受け入れられ、他にはない透明感ある歌声が、その人たちの心を掴んで離さない。
数々の楽曲を発表し、多彩なアプローチで私たちを楽しませてくれるが、まだまだ計り知れない魅力と才能を感じるBONNIE PINK。
今までのキャリアを糧とし、さらなる活躍が期待出来る。
■公式HP
■リリース情報
digital single「We Belong」
2016.03.24〜配信
¥250
BONNIE PINKデビュー20周年の締めくくりに、日頃から支えていただいているファンクラブのみなさまに感謝の気持ちを込めてNew Single CD & Goodsの限定販売が決定!
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Blue Jam
Heaven’s Kitchen
evil and flowers
《発売日 2016年9月7日》
詳しくは
http://music.ponycanyon.co.jp/