東京の高円寺発、ド直球のサウンドに乗せてむき出しの感情を歌うロックバンド、愛しておくれ。
高原星美(Dr.)、中山卓哉(Vo.)、仲沢犬助(Ba.)、小畑哲平(Gt.)の同い年メンバー4人によって2019年6月に結成されたばかりの彼らは、ライブを中心に音源製作、グッズ販売など幅広く精力的な活動を展開してきた。
「全て自らで行うことで、活動の苦労を自分たちで分かりたい」という思いのもと、自主レーベル「ふがくRecords」を設立して運営している彼ら。音源の流通やライブ制作、グッズ販売、チケット販売、など、全てをセルフマネジメントで手がけてきた。
自身のやりたいことを、自身でできるスタイルで形作って活動しているバンドだ。
そんな愛しておくれの音楽的ルーツにあるのは、邦楽青春パンクバンドの金字塔、GOING STEADY。バンド名の「愛しておくれ」もGOING STEADYの楽曲名からとられており、そのリスペクト精神は元GOING STEADYのボーカルで現在は銀杏BOYZとして活動する峯田和伸氏からも知られている。峯田氏が自身のMCで愛しておくれについて触れるなど、公認といえる存在だ。
・アイ・スタンド・ヒア / 愛しておくれ
自主製作1st single 「こんな地獄のような世界で」に収録された「アイ・スタンド・ヒア」は、爆発的な疾走感に乗せて「僕はここにいるよ」というメッセージを高らかに歌い上げるアッパーなキラーチューンだ。
前のめりのステージングで激情をほとばしらせながら描くストーリーと、否応なしに感情を高ぶらせる多幸感に満ちたメロディ。そこには嘘偽りの一切ない想いが熱量たっぷりに表れていて、泥臭く生きていく決意が聴き手のハートを貫いてくる。
愛しておくれの世界観を生々しく表す一曲として必見だ。
・ダーリン!/ 愛しておくれ
愛しておくれの楽曲の魅力は、朗らかに突き抜けるキャッチーさと熱く真っすぐなメッセージ性の両立にある。
普遍的で耳に残る、歌心あふれるメロディと駆け抜けるようなアンサンブルが一体になって爽快感を生み、歌詞は決して甘くはない現実を見据えながらも希望を見せる。この世界観があるからこそ、ライブで観客の心をわしづかみにする確かなインパクトがあるのではないだろうか。
・チェリッシュ!/ 愛しておくれ
「君」への純粋な想いをむき出しの詞世界で描く「チェリッシュ!」は、感情のすべてをさらけ出すような真っすぐさが清々しいパンクナンバーだ。
恋、葛藤、苦悩、嫉妬。どんな心の内も飾らない言葉で叫びあげているからこそ、綺麗じゃなくても美しいラブストーリーが生まれている。
前のめりのステージングから生まれる、観客との確かな一体感も見どころのひとつ。圧倒的なライブバンドとして走り続ける愛しておくれの姿にも注目していきたい。
今後もシングルやアルバムのリリース計画、ツアーなど、続々と新たな活動を控えている愛しておくれ。12月24日には高円寺HIGHでのワンマンライブも予定している。
次世代の青春パンクシーンを築き上げるバンドとして、会場にドラマ生むライブバンドとして、彼らがどんな音楽を鳴らしていくのか今から目が離せない。
最終的には「ふがくRecordsで、メンバー皆で年を取っていきたい」という目標をもって音楽活動を展開する彼ら。その道のりに、これからも要注目だ。
【公式HP】https://fugakurecords.storeinfo.jp/
【Twitter】https://twitter.com/aishite0kure
【イベント情報】
愛しておくれ pre.「高円寺でぶっとばす-地獄のクリスマス・イヴ-」
場所:高円寺HIGH
出演:愛しておくれ(ワンマン公演になります。)
日時:2019年12月24日(日)・OPEN 18:00 START 19:00
料金:前売り3000円、当日3300円
※手売りorふがくRecords通販での郵送チケットのみの対応になります。また、高円寺でぶっとばす2019の通し券は使えないのでご注意ください。
【リリース情報】
1st single 「こんな地獄のような世界で」
1.キャッチャー・イン・ザ・ヘル
2.アイ・スタンド・ヒア
3.山口実甘子に騙された(live)
FGK-002 3曲入り1000円
会場または公式通販サイトで販売中