「歌で紡ぐあなたの物語」。そんなコンセプトを掲げ、音と言葉でストーリーを表現することにこだわりをもって活動しているのが、楽団・ユアミトスだ。
メンバーは総勢9人。ボーカル、バイオリン、ピアノ、ギター、ベース、ドラムといった楽器演奏者から、コンポーズやプロデュース、メイクアップ、アートワークなど総合的・視覚的な部分までを自ら作り上げている。
その音楽性はポップスやクラシックなどさまざまな要素を取り込み、繊細さと壮大さを併せ持つサウンド、自在に表情を変えるエモーショナルなボーカル、情景と心情の間を行き来する歌詞によって、ひとつの物語を描く。地に足の着いたキャッチーさを見せながらも、挑戦的な姿勢がかいま見えるグループだ。
「楽団」という大所帯のかたちだからこそできる、細部まで徹底的にこだわり抜いたテーマ性が魅力のユアミトス。その幻想的な世界に、足を踏み入れていこう。
・灯火
2019年2月にMVが公開された「灯火」は、ユアミトスの1st Mini Album「イノセント」の収録曲だ。
繊細なバラードナンバーとなっているこの曲では、静寂の中にだんだんと火が灯るように、サウンドが徐々に重なり合いながら展開されていく。まるで小説を紐解いているような歌詞と合わさって、決して激しいわけではないながら、感情をかき立てるエモーショナルな響きが生まれているのが印象的だ。
台湾のゲームメーカーRayarkの「DEEMO」へも収録が決まっているというこの曲。今後のユアミトスの代表曲になっていくこと間違いなしの名曲といえるだろう。
・空の巣
「空の巣」は、ユアミトスの4th Singleとしてリリースされた曲だ。
この曲の最大の魅力は、「楽団」というスタイルならではの、重厚なアンサンブルだろう。ピアノ、ストリングス、ギター、ベース、ドラム。それぞれのパートが緻密に絡み合い、奥行きたっぷりに曲展開の緩急を見せる。そのサウンドはどこか幻想的で、ファンタジーの世界に迷い込んだような気持ちにさせてくれる心地よさだ。
そして、メロディアスなボーカルは、その中に血の通ったストーリーを描き出す。シンフォニックな世界観の中で確かなキャッチーさも見せていて、まさにこの曲の軸といえる存在だろう。
・アルファ
2019年3月には、ユアミトスの最新作となる5th Single「アルファ」が配信リリースされた。
ユアミトスの結成のきっかけになったというこの曲は、どこか悲しげで、シリアスな緊張感の走るミディアムバラードとなっている。さらに研ぎ澄まされた世界観は、温度や空気の匂いまで伝わってきそうな繊細な物語性を見せてくれる。
ユアミトスの楽団としての個性を、より一層はっきりと表すこの曲。各種ストリーミングサービスで配信中とのことなので、是非チェックしてみてほしい。
また、ユアミトスにとってアートワークを全て手がけるイラストレーターのHALKA(http://b-cre8ive.com/)の存在がより世界観を引き立てているのは間違いないだろう。
彼女の作品も是非チェックしてみてほしい。
ユアミトスが描く世界は、奥深くリアルにどこまでも広がっている。その情景、そのストーリーは、聴き手の心の中にあるさまざまな感情をかき立て、どこか懐かしいノスタルジーと合わさって、静かな感動を生み出してくれる。
ハイペースな作品リリースやコンスタントなライブ活動によって、物語を描き続けるユアミトス。その活動の最新情報は、公式HPでしっかりチェックしていこう。
【公式HP】https://yourmythos.jp/
【イベント情報】
Beginning19.6 “ぴあのまじっく”
日程:2019年4月27日(土)
時間:開場 12:00 / 開演 12:20
料金:¥3,000 + 1Drink
出演:もらすとしずむ / Coffy and Mary Ann / ユアミトス
場所:渋谷LOFT HEAVEN