大阪在住、自分の内面をさらけ出してぶつけるような、
アグレッシブな音楽世界で魅せるシンガーソングライター、
KITANO REM(きたの れむ)。
野菜のせいで野菜が嫌い。眼球が好き。
そんなプロフィールを掲げて活動する彼女は、詩的でときにグロテスクで、ときに寂しげな詞世界と、
キャッチーでありながら棘を含んだメロディ、それらを鋭く伝えるハスキーな歌声で確固たる世界観を築いてきた。
17歳で音楽で自己表現したいと思い立ち、路上から音楽活動をスタート。
やがてライブハウスに出演するようになり、多くのCDやグッズ、MVを制作・発表し、今に至るという。
自身を「怖がりな性格」と評し、それでありながら自己主張が強いと感じているというKITANO REM。
その自己主張を行動力・表現力へと昇華させ、確かな個性を持ったシンガーソングライターとして活躍中だ。
・tomorrow (n) ever knows
https://www.mahocast.com/mu/musicDetail/1012
KITANO REMのオリジナル曲のひとつ「tomorrow (n) ever knows」は、
どこかノスタルジックな情景描写と内省的な思いの吐露が、
地に足の着いたロックサウンドの中で描かれたナンバー。
バンドサウンドの中に芯を通すアコースティックギターの音色や、
エモーショナルに突き抜けるサビも注目ポイントのひとつだ。
楽曲作りについて「伝えたいメッセージはない。思ったことを美しく出す」と語っている彼女。
言葉合わせや言い回しにもこだわり、気に入った言葉を美しい形とメロディで表現することを
意識しているという作風からも分かるように、直感的に伝わって耳に残るボーカルメロディや
詞世界が印象的に仕上がっている。
確かなキャッチーさを持ち、それでいて強烈なインパクトも残す一曲として必聴だ。
・ジャンキーの革命 / KITANO REM
自身最大の代表曲でもあるという「ジャンキーの革命」。
「楽しくやりたいように」という点を最重要視して自由に作り上げたというこの曲は、
メトロノームによるテンポ統一さえ排され、極めて人間的な緩急が楽曲に込められた感情を
さらに生々しく伝えてくれる。
若干のテンポダウンからの急加速など、ヒリヒリするような衝動を感じられる音源として聴いてみてほしい。
また、鼻血や白目などのショッキングな演出・描写も用いたMVも見どころ。
不安定でどこか危うく、だからこそ輝く世界観に、耳と目の両方で浸ってみよう。
・RAINSICK / KITANO REM
グルーヴィーなアンサンブルとアンニュイなメロディワークが印象的な「RAINSICK」は、
自身の家庭環境のトラウマをテーマにしたディープなストーリーソング。
音楽活動を続ける上で「自分にしかできないこと(音楽)でしっかり表現したい」
と強い欲求を持っているというKITANO REM。
人間的な弱さがあるからこそ、前のめりの思いが
音楽的・詩的な魅力となって表現される一面に注目だ。
今後はより明るい作風の楽曲やMVを作ったりと、
新たな一面も見せていきたいというKITANO REM。
閉鎖的な性格だったのが、音楽活動を通して変わってきたと感じているそうで、
そんな変化を作品を通して表現したいそうだ。
音楽活動に込めるシンプルな想いとして「音楽を作れればいい」と語っている彼女。
より自由に、より思い通りに作品作りがしたいという。
一方で、アーティストとしての野心も持ち合わせているそうだ。
【公式HP】
【Twitter】
https://twitter.com/kitano_rem
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