始めに


筆者が以前、友人のライブに行った時の話だ。



舞台の転換で、女性ユニットがおもむろに多くの機材を準備し始めた。


キーボードやマイクはもちろん、PCや光る球体など様々な機材だ。



その日はニコニコ関係のアーティストが多く出ているライブだった為、どのようなライブを見せてもらえるのか非常に楽しみにしていた。



その期待を裏切らない、それどころか筆者に今までに見た事の無い初めての経験をさせてくれた。



そんな筆者イチオシの素敵な宅録女子二人組 KeNY PLeeLYをご紹介する。



 


KeNY PLeeLY




2014年結成。MAKINOとΣicomによる宅録女子二人組。


macやシンセサイザー、vocaloidなどを使用し、エレクトロ、シンセポップを中心とした楽曲を展開中。



こちらのKeNY PLeeLYはボーカロイドをライブでもそれ以上のクオリティーで届けてくれる。


同期音源、何種類ものシンセサイザーなど多くの機材、システムを使い完璧な再現をしているのだ。



HP


Twitter



特筆すべきはライブと音源の違い


"完璧な再現"となると同じように感じてしまうかもしれないがしっかりと大きな違いを残している。



人の声とミクの声の使い分けだ。



ネットにアップされている音源、CDで発売されている音源は全て初音ミクの声が使われている。


だがライブではヴォーカルのMAKINOが歌い、見事にミク声の再現をしている。



再現という表現は語弊があるが、彼女たちのクオリティーは本当に凄い。



私は仕事柄、多くのライブに行くが、その中でも群を抜いて高評価なアーティストだ。


機材紹介


KeNY PLeeLYで使用されている機材は難解なものばかりだが、一部紹介させていただく。


※筆者は機材関係には非常に疎いので簡単な説明になってしまうがご了承いただきたい。



Σicom使用機材



主に鍵盤系の演奏を担当しているのがΣicomだ!




Access Virus



引用:https://synth-voice.sakura.ne.jp/synth-voice/html5/access-lab01.html



アナログシンセサイザー。


LEDが付いてるのが特徴でΣicomが使用しているのは37鍵。


バキバキな音が出て、音が太いのが特徴だ。





ARTURIA ORIGIN KEYBOARD



引用: http://www.barks.jp/news/?id=1000067482



ハードウェアシンセ


日本であまり手に入らない。側面が木で出来ているのが特徴だ。


シンセパッド、モジュレーター、アナログシンセサイザーなどが個々で取り出して自分の好きなように組めるのでかなり重宝しているようだ。


打ち込みでも使っている。アートリアと先述のvirusのおかげで打ち込みがそのままライブで反映出来ているそうだ。




RME babyface



引用:http://www.synthax.jp/babyface.html



インターフェース。


持ち運びがしやすいことから重宝されている。


彼女たちの機材は総じてLEDが搭載されているが、これも例外ではない。



MAKINO使用機材



主に歌やシステムのコントロールを担当しているのがMAKINOだ!



球体MIDI コントローラー



Alphasphere社の ”Nexus electronic MIDI Controllerという球体MIDIコントローラーだ。


正直、ライブではこちらの球体が一番目立っていると言っても過言ではないぐらい特徴的な機材だ。



公式の紹介動画




具体的な活用法としてこちらの動画が参考になるかもしれない↓




このような形で視覚的な演出もKeNY PLeeLYらしさのひとつである。




ヘッドホン



引用: http://www.timelord.co.jp/brand/products/ultrasone/edition/edition8-julia/



ULTRASONEのEDITION8 JULIAというヘッドフォンだ。


ピンクで非常に可愛らしいヘッドフォンではあるが、かなり高級なヘッドフォンだ。



ふちこさん




KeNY PLeeLYを見守る存在。


是非ライブでチェックしてみてね。



他にもMacBookやDAWソフト、スタジオワンなどを使っている。



以上の機材が聴覚的にも視覚的にも素敵なライブを演出しているのだ。



 


楽曲紹介


今回はKeNY PLeeLYの動画の中から3作品をご紹介する。



sakura




最初はこちら、KeNY PLeeLYのオリジナル曲。



筆者はこのほどよいエレクトロニカ感がたまらない。


他のボーカロイドと比べてもうるさくないが、かといって物足りない感じでもない。


絶妙なバランスで調整されていることがかなり評価出来る。



実際に、この曲に対しての動画コメントを抜粋してみると


え!これすごくね?


え?処女作とか嘘だろwww


無条件にニコニコになる(#^^#)


久々に良曲に出会えた!!


以上のような反応が多い。



一度聴くと誰もが


これは絶対伸びるぞ!


と思うだろう。



ちなみに合間合間に入っているキーボードが譜面にするのが恐ろしいほど難しい。


これをライブでそのまま再現しているのって本当に凄い。恐ろしい・・・・



ちなみにこちらの楽曲 sakura


全国のJOYSOUNDでカラオケ配信が開始された。



春に向けて歌うもよし。


こんな良い曲を知っているんだぞと自慢にするもよし。


実際に歌ってみて、その難しさを経験するもよし。



是非、カラオケに行った際はこの事を思い出して歌ってみてほしい。



TELL YOUR WORLD




続いてこちらはKeNY PLeeLYがアレンジしたカバー曲



原曲に対して少しシンセサイザーが増えて盛大になった印象だ。


盛り上がりのメリハリが原曲に比べて少し薄くなってはいるが、その分楽器の数が増えて新しい味を出している。原曲を知っている人はこのアレンジをかなり楽しめるだろう。


もちろん知らない人でもこのアレンジから入って大丈夫だ。


原曲をかけ離れているわけではないので安心して楽しめる。



ボカロ好きでもそうじゃない人にも是非聴いてほしい一曲である。



リクライム




KeNY PLeeLYがアレンジしたカバー曲最新作!! (2015年8月現在)



こちらは弱虫ペダルのOP リクライムのボーカロイドアレンジだ。


ニコニコでリクライムと検索したことある人はほとんど見た事あるはず。


ニコニコで検索するとKeNY PLeelyの動画が上の方に表示されているからだ。



原曲はディストーションギターが特徴的である為、よりこちらのアレンジではKeNY PLeeLY色が出ている。


かっこよさを残しつつも、可愛さを加え、それを際立たせているのはアレンジセンスだろう。


原曲にかわいさはあまり無いし・・・


アレンジで0から要素を創りだすというのは想像以上に大変だ。


アレンジの経験がある人はご存知だろう。



また、聴く人も原曲を知っているから、それも意識しつつアレンジするのって本当に大変なんですよね・・・



この記事を書いていて、KeNY PLeeLYさんが本当に恐ろしいユニットだと改めて感じた。



この動画での感動を是非ライブでも感じてほしい。



また、他の作品も含め、次の作品も是非チェックしてほしい。


KeNY PLeeLYの動画リストはこちら!


最後に


KeNY PLeeKY


彼女たちのライブでは多くの特別感が経験が出来る。


先述の通り、MAKINOさんの歌声はライブでしか聴くことが出来ない。


実際、多くのファンがヴァーチャルとリアルのギャップを楽しみに会場に足を運んでいる。


また、メディアでは顔を隠している為、謎に包まれた部分が多い。


だがこれもライブに来た人だけは彼女達の可憐な素顔を見ることが出来る。



しかもライブの数があまり多くないので1回1回が貴重なライブだ。



さらに聴いて楽しいだけではなく、衣装、光、演出など見ても楽しいライブになっているのだ。



彼女達のライブはプラネタリウムを見た時のような感動を与えてくれる。



是非彼女達ライブに足を運び、このデジタルなライブで体感してほしい。


そしてそこで経験した興奮は一生忘れない素敵な経験になるだろう。


ライブ情報


9/15(火)下北沢GARDEN



OPEN:18:30~ ¥3,000 D別


『眠れる谷のサニー1』


Act:ロッコル / 灯油 / 出口 陽 / 夏川登志郎 / KeNYPLeeLY



チケットのご予約はこちらから⇒ kenypleely.info@gmail.com



一人でも多くの人がこの感動をリアルでも体験してくれることを祈っている。


音楽を愛する全ての人々へ、新しい感動体験を