豊かな自然に囲まれた、四国・愛媛県松山市。そこを舞台に開催される野外フェスイベントが、「ライヴ・アースまつやま」だ。
初開催は2008年と、10年以上の歴史を持つこのイベント。元々は東京などで開催されている「アースデイ」などのエコフェスの影響を受け、20代~30代の若い世代を中心に発足したという。
フードなどのブースやライブステージはもちろん、あおぞらヨガなど野外ならではのイベント、ボルダリングやアスレチックなど子どもたち向けのワークショップもあり、世代を問わず、家族みんなで楽しめるイベントに仕上がっている。
もちろん、「ライヴ・アースまつやま」の音楽フェスとしての一面にも注目だ。
これまでの出演者にはUA、元ちとせ、七尾旅人やコトリンゴ、スチャダラパー、三宅洋平、EGO-WRAPPIN’といったアーティストが並び、オーガニックで心地よいステージを作り上げてきた。大自然をバックに観客も一体となって空間を形作るライブは、熱狂的でハイテンションな野外フェスとは、また違った魅力がある。
・イベントを通して「持続可能な社会」の可能性を訴える
「ライヴ・アースまつやま」のテーマのひとつとして掲げられてきたのが「エコ」だ。
例えば、ステージで使用されるアンプなどの電源は、電気自動車の日産・リーフからとられている。フードブースの料理もオーガニックのものが使われ、雑貨などもフェアトレード商品が並ぶなど、環境を守り、自然と共存できる経済社会の可能性を見出すのもイベントの目的のひとつとなっている。
運営者も入場客も、参加者の一人ひとりが環境のことを考え、人とのつながりをもって未来へと進んでいく。そのきっかけとしても「ライヴ・アースまつやま」は発展してきた。
リーフを提供する愛媛日産をはじめ、多くの企業や団体、出演者、出店者の理解と協力があるからこそ、成り立っているイベントだ。
・「地域」と共存するイベント運営
地域を盛り上げる「町おこし」としての役割も、「ライヴ・アースまつやま」のコンセプトのひとつだ。
ブースに並ぶフードは地産地消のもので、後援・協力には松山市や教育委員会、愛媛の新聞社やテレビ局・ラジオ局、愛媛有機農産生活協同組合など、地域の企業・団体が並んでいる。
「地域」という枠の中でも経済のサイクルを回し、地域社会やその環境を守っていく。それを体現する場としての「ライヴ・アースまつやま」の役割にも注目だ。
自然との共存、地域との共存。その中での発展。「ライヴ・アースまつやま」が掲げるテーマは、今後の人間社会全体にとって、より重要度を増していくだろう。
もちろん、家族やカップル、友だち同士など、誰もが楽しめる音楽・ワークショップイベントとしても必見だ。遊びながら、リラックスしながら未来への可能性を肌で感じられる空間として、注目してみてほしい。
2019年の「ライヴ・アースまつやま」の開催は、5月19日(日)となっている。ぜひ足を運んで、自然に囲まれた非日常を過ごしてみよう。
【Twitter】https://twitter.com/LiveEarthMyama/