「帰ってきた邦ロック」を掲げるロックバンド、メランコリーメランコリー。
メンバーは、Vo./Gt.藤原すもも、Dr./Cho.脇田彩加、Ba.杉本佳寿麿、そして活動休止中のGt.榮勇貴からなる。
2016年4月30日結成にすると、結成から一年で関西ラバーズに出演し、アルカラ、tricotらと共演。
その後ミナミホイール2018にも出演し、同年にはワンマンも開催するなど、精力的に活動を展開。
2021年3月には新譜『Cut』を発売、各店にて即完売。
同年7月7日にも新譜『悪魔』をリリースしているように、リリースも積極的に行っている。
制作の際には、「なるべく前作とは違うものを作ること」を意識しているなど、多彩な楽曲群もその特徴の一つ。
・「悪魔」 メランコリーメランコリー MV
2021年7月7日にリリースしたニューシングル『悪魔』の表題曲。
アンビエントのような美しくも心地よくもあるサウンドの上を、
ドリームポップさながらのおぼろげなメロディーが走っていく。
かと思えば、次の瞬間には現代的なヒップホップのようになり、
そしてエモーショナルなサウンドと歌声が一気に全体を覆う。
一筋縄ではいかないこのバンドのセンスが余すところなく発揮されたような、
様々な音楽の要素が感じられる1曲だ。
それでいて嫌な違和感がないところに、センスが光る。
「歌詞を書く時には映像込みで再生される」
「MVを作るときにはMV込みの作品を作るようにしている」
というその視覚的な要素にも惹きつけられる。
目と耳の両方で堪能できる作品であることは間違いない。
・「Cut」 メランコリーメランコリー MV
2021年3月にリリースした9枚目のシングル『Cut』の表題曲。
再生ボタンを押した途端、先の楽曲『悪魔』と同じバンドとは思えないような、
ポップで、まるで夜に溶けるようなウィスパーなラップが光るヒップホップチューンが走る。
いわば恋愛サーキュレーション的な、耳が溺れるような甘さが心地よいサウンド感だ。
しかしもちろん、そのままポップで可愛らしいサウンド感のままでは終わらない。
サビパートでは歪んだギターや重たいバンドサウンドが荒々しくかき鳴らされ、
可愛らしい世界観は一変する。そしてまた、何事もなかったかのように元のサウンド感に戻るのだ。
時にサイケな展開になるなど、目まぐるしく変わるサウンド感の楽曲だが、
それでもやはり嫌な違和感はない。
むしろ何度も聴きたくなるような中毒性がある1曲だ。
・MV 「帰途」 メランコリーメランコリー
1st FULL ALBUM『NG』に収録されている楽曲『帰途』。
作詞作曲を担当するベースの杉本佳寿麿曰く「若い歌詞を意識して作った」という1曲だ。
ギターと歌声のみというシンプルな始まりをするこの楽曲では、
Vo.藤原すももの感情的な歌声が特に光る。
それはもちろん歌詞が描き出す世界観あってこそのものだが、
実にセンチメンタルで、聴いていると否が応でもぐっとくる。
いつかの自分とリンクする人もいるだろう。今現在の自分とリンクする人もいるだろう。
いずれにしても、きっと多くの人が自分と重ねて聴くことが出来るはずだ。
この1年間、コロナの中で決められた制約の中で活動してきたという彼女たち。
しかし、「制作は止めちゃいけないなと思って」レコーディングは進めていた。
そうして3月・7月とリリースを展開し、さらに9月末にもミニアルバムをリリースする予定だという。
確かなセンスを持ち、「将来的には年1でドームをまわれるようになりたい」と話すなど、
熱意を持って活動しているこのバンドは、注目されて然るべき存在だ。
【HP】
https://www.melancholiemelanch.com/
【Twitter】
https://twitter.com/melamela0430
【リリース情報】
2021年7月7日より下記店舗及びライブ会場にて発売開始。
【ライブ情報】
2021年8月24日(火) @南堀江SOCORE FACTORY