テーマは「殺意」。
723chatoNne⤴自らが紡いだ言葉(歌詞)にクラシック曲を織り込んだメロディが乗った斬新かつ秀逸な楽曲。
ライブを”弔いの宴”と称し、喪服をまとい白い薔薇を持って登場した彼女が
それをステージ上に手向ける所からスタートする儚くも美しき"宴"。
それこそが"喪服シンガー"
723chatoNne⤴たる所以である。
その"喪服シンガー"723chatoNne⤴の3rdミニアルバムが発売となった。
かの有名なベートーベンの「エリーゼのために」をベースとし、
なんとラテンロックを掛け合わせるというミスマッチが逆に奏功した秀曲「無邪気な悪魔か冷たい天使か」(M-1)。
過去同曲を引用した楽曲もあったが本作に軍配を上げたい。
後期バロックの名曲ヘンデルの「サラバンド」をベースとし
様式美ロックへと見事昇華させた「亡骸の首筋にキスをした」(M-2)。
イントロのハープシコードの奥で終息していく心音が何とも無常で美しい。
曇り空のヨーロッパの街並みを想像させる導入部。
その期待値をはるかに上回る完成度の楽曲「そんな自由じゃない」(M-3)は
バッハ「カンタータ第140番」をベースとしたメロディに機械的な4つ打ちを絡ませ、
短いフレーズの歌詞を繰り返すという意外性あるアレンジ。
センスの良さを感じさせる佳曲。
「白いスカートの女」(M-4)はスメタナの代表作とも言える「モルダウ」をベースとし
その有名なフレーズにストーカー目線の歌詞を乗せるという大胆不敵さが723chatoNne⤴︎の真骨頂とも言えるだろう。
タイトルトラックである「儚く揺れるディアブロ」(M-5)がモチーフとするのはリストの「ラ・カンパネラ」。
曲中に響く鐘(カンパネラ)の音、後半に突如現れる規制音等の効果音が楽曲の謎めいた雰囲気を大いに盛り上げている。
新曲ながら既に人気度上位曲となっている。
いずれの楽曲も扇情的でギミックに溢れたインパクトの強いものだが、
何より特筆すべきはその圧倒的な"キャッチーさ"である。
723chatoNne⤴の毒が詰まった3rdミニアルバム"儚く揺れるディアブロ"。
あなたもぜひその毒を服用してみてはどうだろう。
そして致死量に達したなら723chatoNne⤴(ナツミシャトンヌ)の”弔いの宴”(ライブ)で白薔薇を手向けてもらえるのでは、、。
【3rdミニアルバムトレーラー】
https://twitter.com/natsumiokinawa?s=20
【HP】