2007年に結成されたヴィジュアル系ロックバンド、DaizyStripper。

同年、シングル『ダンデライオン』を高田馬場AREAにて限定販売し、即日完売。

翌2008年2月には2ndPressが発売され、オリコンインディーズチャートで1位を記録。

その後もインディーズチャートを席巻し続け、2012年1月には5枚目のフルアルバム『AIR』を発表している。


結成10周年となる2017年には、7月にメジャーデビューシングル『AGAIN』をリリース。

翌2018年、メジャー第2弾ニューシングル『4GET ME NOT』を1月に発売し、

そのシングルのサウンドプロデューサーにKen氏(L'Arc〜en〜Ciel)を迎える。

カップリング曲『ラビットファンタジーパレード』もKen氏によるサウンドプロデュース。


さらに同年6月、11th Anniversaryファン感謝祭『KISS THE FUTURE〜Perfect Request Live〜』を

マイナビBLITZ赤坂にて行い、かねてから構想していた自主レーベル“KISS RECORDS”を立ち上げることを発表した。




・音楽が消えた日



「コロナでキツかった時、街にすら出られない状況で。

外に出ても人が少なくなってしまっていて、街から音が消えたように感じた」という彼ら。

この楽曲『音楽が消えた日』では、その時の想いを描く。


≪君の目を見て言いたいな≫≪震えるほど寂しいよ/繰り返す孤独はもう嫌だ≫

と歌うその歌声には、痛みすら感じるほどに感情が乗る。

それはサウンドにおいても同様で、“エモーショナル”という言葉がチープに聞こえる

感情的な音を聞いていると、どうしたって胸がいっぱいになる。

自然と涙が出てくるという人もいるはずだ。


MVは自宅の近くで歩いている映像と、ファンの方からの映像と、100本ほどの映像を用いて制作。

1本の道を歩いている感じになっているのがポイントだ。



・DaizyStripper 『ARREST』



Gt.まゆの一時活動休止からの復活第一弾シングルとして制作した楽曲『ARREST』。

そんなこの楽曲には、「4人での活動中には大変なこともたくさんあった」という彼らの、

5人で活動できることへの想いや喜びのようなものが溢れているように感じられる。


特に顕著なのは≪君が居なくて辛かった 君が居ないとダメだった≫≪「4つの脳じゃ足りない足りない」≫と歌う歌詞。

爆発的なBPMで突き進んでいくバンドサウンドのエネルギーからも、それを感じる人は多いのではないだろうか。

曲から伝わるそんな生々しい表現に、ぐっと来ない人はいない。


音楽としての魅力はもちろんのこと、DaizyStripperの人間としての魅力にも惹きつけられる1曲だ。


・DaizyStripper 『HELLO, again』



ずっと一緒にいた存在が亡くなってしまったというストーリーを描く楽曲『HELLO, again』。

「泣けるバラードだけど演奏はしっかりロックしている」というその言葉通り、歌詞の世界観とリンクするような、

ぐっとくるメロディーラインを描きながらも、バンドサウンドは壮大で力強い。


そんなサウンドの足腰の強さが、楽曲をさらにドラマチックなものにしているといえるだろう。

歌声から溢れる感情にも心は揺さぶられるし、おじいさんとおばあさんが出てくるMVもまた泣ける仕上がり。

聴覚的にも視覚的にも、作品として全体で泣けるというのが、この楽曲の魅力だ。




今後の活動について尋ねてみると、「まず年内は、ライブ一本一本を大事にしたい。

その後は15周年でツアーをやりたいと考えている」と話してくれた彼ら。

さらに「医療関係者の方などはやっぱりまだライブに来られていないので、何かできることを考えたい」と、

なかなかライブに行くことが出来ないファンの事もしっかりと考えてくれていた。


その音や姿勢は真摯なもので、そんな彼らを応援する日々、

そして逆に彼らの音楽に救われる日々は、きっと幸せなものだろう。

DaizyStripperは、そんなことを思わせてくれるバンドだ。



【リリース情報】


2021年10月31日発売

DaizyStripper「音楽が消えた日」
KISS-010
CD+DVD
<CD>
1.音楽が消えた日
2.音楽が消えた日(Yumeutsutsu ver.)
3.音楽が消えた日(Instrumental ver.)
<DVD>
音楽が消えた日MUSIC CLIP
Document of Tour「INFINITY CHALLENGER〜正解じゃなく新しい答えを見つけよう〜」
夕霧Camera
なおCamera
まゆCamera
Rei Camera
風弥Camera