
2020年3月から活動しているアーティスト・おはようみく(ex.吸う彩度)。アーティストとして、イラストや音楽、YouTubeでの動画投稿など様々な活動を行っている。
イラストは絵の具を使ったアナログイラストとデジタルイラストを制作。共通して「あったかいな、やさしいな、と思えるものを描きたい」という思いから生み出される温度があるイラストが特徴で、展示会や即売会などに出展している。
音楽活動は、作詞作曲・楽曲のリリースやMV投稿など。現在は「星空実験室」という音楽プロジェクトにて活動中だ。
YouTubeでは、音楽・イラストの他にVlogなどの動画コンテンツを投稿中。「自分がワクワクしたり、心躍ることを衝動的にやっていけたら」と考え、ありのままの生活の記録を残している。
アーティストとしての活動スタートはイラストレーターで、「吸う彩度」名義で活動をはじめ、「遺書みたいな創作」をテーマにしていた。
イラストをネットに公開するということ自体、メンタルが弱くて自信がなかったというが、「絵や創作だけでも報われたい」という思いで活動をスタート。イラストレーターとしての目標をXのフォロワー1万人に定め、見事に達成した。
その後、「新しい目標や新しい活動に挑戦したい」と、はじめは自己満足で音楽活動を開始。もともと音楽を聴くことやピアノを演奏することが趣味で、ずっと音楽をやりたい気持ちがあったという。
そんな活動を続けていく中で、自身の活動のスタンスやテーマに違和感を抱くように。
彼女は語る。「これまで、人間は病んだりして死にたいって思うことが多いと思っていたけれど、だんだんと根本の感情は幸せになりたい、理想に近づきたいということなのではないかと思うようになりました。それまではある種、投げやりに死にたい、消えたい壊したいという言葉で表現してきたけど、やっと自分のなかでこの部分を言語化できるようになり、生活を続けていく、紡いでいくというメッセージをテーマにしたいと思うようになりました」
そんな中で、2025年ごろより、「遺書みたいな制作」から「生きること」にフォーカスし、2026年2月に「おはようみく」に名義を改名。「苦しい夜を抜けて、おはよう」という意味が込められている。
活動や作品のコメント欄では、「自分で気づいていなかった感情に気づくことができた」「なんで私のことをこんなにわかってくれるの」というコメントがよく届く。おはようみくの作品は、言語化しづらいモヤモヤを歌詞や世界観で導いてくれる。
また、自身を「悪い意味でピュア」と話すおはようみく。「搾取されたり騙されたりしやすいタイプかな」と思っているそうで、だからこそ作品にはダイレクトに感情が乗りやすいのだという。
・吸う彩度 「生活未明」 (Official Music Video)
2025年6月21日に公開された「生活未明」。紡がれた言葉ひとつひとつが胸に刺さる作品だ。
「自殺前夜」というセンセーショナルな歌詞から始まる本楽曲。実際に、おはようみくが自殺しかけて、ギリギリの状態で家に帰ってきた経験があり、その翌朝に書いた歌詞と楽曲なのだという。
「この曲を作っている間、生きるのをやめたくなるくらい苦しいことが、何回もありました。本当にやめてしまおうと思って家を飛び出したこともありました。何か一つ違っていたら 生まれなかったかもしれない曲です。あの夜決断した生きるという選択が、正解か間違いかはまだわからないけれど、泣きながらボイスメモにこの歌を録音した日のことは一生忘れないと思います。よければこの作品を愛してやってください」
この経験で深く「生」と「死」の瀬戸際を体験したという彼女。はじめ楽曲名を「自殺前夜」にしようと考えていたが、「生活と自殺は一本道で、生活の果に自殺がある人もいるのでは無いか」という思いで「生活」の「未明」というタイトルを付けたそう。
MVは絵コンテを自身でフル制作したという。ぜひ目と耳で作品とじっくり向き合ってみてほしい。
・吸う彩度 「天才なんかじゃなかった」 Official Music Video
2025年8月30日に公開された「天才なんかじゃなかった」。おはようみくが「『人を信じること』に対してフォーカスして制作した楽曲です」と語る作品だ。
リリース楽曲「歌姫が死んだ」の歌姫の目線に、おはようみくの私情を乗せたという本楽曲。メロディ、歌詞、歌声それぞれに胸を締め付けられる。
こちらの作品は、作詞・作曲からイラスト・アニメーションまでおはようみく自身が制作。細かな部分までこだわりが詰まった作品を視聴してほしい。
・「吸う彩度」から「おはようみく」へ名前を変えた理由。次は 生きるために
2026年2月13日に公開された動画。彼女の口から直接「名前を変えた理由」が説明された。
活動名義の改名にあたり、新しい活動の内容や、活動に対するスタンスを、イラストを描きながら語った彼女。これから「おはようみく」のことを知っていきたい方におすすめしたい一本となっている。
コメント欄にはファンからの温かなコメントが多く届いている。ぜひ再生ボタンを押してみてほしい。
今後について聞いてみると「創作をやっている人はしんどそう、つらそうな人が多いけど、『自分が楽しく創作をやる』を続けていきたいです」と話したおはようみく。「リアルイベントを増やしていきたい」「個展やグッズ販売などを増やし、実際にファンと会える活動をしていきたい」と具体的なことも聞かせてくれた。
実際に、今年の10月は大きなイベントとして、大阪で個展「羽化」の開催を控えている。
「アーティストとしてのブランディングを気にせず、実験的にいろいろなコンテンツに挑戦していきたい」とのことだ。
最後に「大きな目標は、生きて生活を紡いでいくことです。難易度が高いことだけれど、頑張っていきたい!」と話してくれた。
新たな一歩を踏み出し、今日も創作を続けるおはようみく。彼女の生み出す作品にこれからも注目してほしい。









