2019年に島根県は松江市で結成したピアノオルタナティブロックバンド、
Schrödinger Box(シュレイディンガーボックス)。
メンバーはKey./Vo.あみ、Gt.達也、Ba.iTuki、Dr.里という4人組編成で、ポップでデカダンスな音楽を創作中。
2021年にはエフエム山陰主催の『Honda Cars 島根中央 presents V-airあまばん 第15回グランプリ大会』にて
準グランプリを獲得。
さらに8月には北海道の北海道FMノースウェーブにて放送中のラジオ番組『Ceru 8mm Radio』内の
Eggsおすすめアーティストコーナーにて紹介されるなど、その音楽は各所で高く評価されている。
・たわごと
ポップなエレピが弾ける、明るいサウンド感が印象的な楽曲『たわごと』。
メロディーラインも開けたムードで、耳にすっと心地よく届いてくる。
しかしただポップなだけではないというのがこの楽曲の特徴だろう。
「ちょっと影のある感じも出したい」との思いも反映されていて、
特に≪あの日々にはもう色はない 願いはとうに手遅れ そんなことはわかってたんだ
虚しさ紛れこの逃避行 でも僕はね抜け出せないの≫と歌う歌詞の世界観からは、
それが強く感じられる。
そんな歌詞には「過去の経験を思い出して共感できる、重なる部分があった」
といったDMをくれた人もいたという。
また、二番終わりにマイナーで雰囲気を変えたりするなど、
ハッとするような展開も見られ、やはりそのパートからも影のムードが顔を出す。
Schrödinger Boxが、陰と陽を独自のバランス感覚で
織り交ぜることが出来るバンドであることが、この楽曲から分かるだろう。
・ゲッカビジン
冒頭から切れ味の鋭いピアノサウンドと、
ディープな雰囲気のバンドサウンドが織り交ざる楽曲『ゲッカビジン』。
V-airあまばん 第15回グランプリ大会にて、
Schrödinger Boxを準グランプリに導いた1曲だ。
ピアノが主体となって鳴らされるそのサウンドには、どこか儚さがある。
タイトルにもなっているゲッカビジンという花は、真夜中に一番綺麗な姿を見せる花で、
朝が来るにつれてしぼんでいく。
それは人間の栄枯盛衰ともリンクするものがあるといえるだろう。
この楽曲では、そんな儚さを音と言葉に見事に落とし込んでいるのだ。
ピアノでしっとりと終わるという終わり方もまた、儚い。
そんな儚いムードと合わせてもう一つ注目したいのが後半の、
各楽器が存在感を発揮するソロリレー。
演奏者としての質の高さや表現力が光るそんなワンシーンに、
バンドとしての質の高さが感じられる。
・るつぼ溶かす
曰く「昼ドラ系のドロドロの恋愛物」楽曲『るつぼ溶かす』。
そのドロドロとした雰囲気は、怪しい雰囲気のイントロや、
冒頭のダークでか細い雰囲気の歌唱からひしひしと伝わってくる。
ただか細いだけではなく、時折がなるような歌声になるなど、
まるで発狂するかのような感情表現を繰り出すその歌声は、
聴くものをどんどん楽曲の世界観に誘っている。
またそんなドロドロした楽曲でありながら、音圧は強めで、
ギターはしっかりと歪んでいて、全体的にアップテンポ。
まるで絶望感を攻撃的に突き刺すような、
ゾクゾクするサウンド感の1曲になっているというのも特徴的。
音からも歌声からも、そしてもちろん言葉からも
的確に世界観を描き出すその表現力の高さには、感服だ。
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【リリース情報】
2021/08/07より各サブスクリプションサービスにて配信開始
新曲「るつぼ溶かす」