埼玉県深谷市出身のシンガーソングライター、佐々木かの。

2007年にアイドル系イベントへの出演で音楽活動をスタートした彼女は、結婚と出産を経て、

2011年からはピアノ弾き語りシンガーソングライターとして再始動した。


子育てと仕事を両立させつつ積極的に音楽活動も続け、ライブハウスから路上まで幅広く活躍。

関東各地を中心に実績を重ね、さらに地元深谷でも活動し、深谷ねぎやイメージキャラクターふっかちゃんのPRなども行っている。

また、FMふっかちゃんで冠番組を持つなどラジオパーソナリティとしても活動。多方面で注目を集めている。


アーティストとしての現在の表現テーマは「純粋純朴」。

社会への疑問や喜怒哀楽の感情、母親ならではの心の機微を、メロディアスな楽曲と芯の強さを感じさせる歌声に乗せて伝えている。




・Pain



2020年7月にシングルとしてリリースされ、現時点での最新CD作品となっている「Pain」。

痛み、を意味するタイトルのこの曲は、ある先輩が亡くなってしまったことをきっかけに書いたという。


多くの人が気持ちを押し殺して生きている今の社会では、一見明るい人ほど、抱えている傷や痛みは大きいかもしれない。

そんなメッセージを軸に、人間の抱える痛みや哀しみの感情を表現し、ぶつけるバラードナンバーに仕上がっている。

どこか悲しげで、だからこそ心に寄り添ってくれる一曲として聴いてみよう。



・いまを生きて



明るく軽快なサウンドとメロディに乗せて、「現在(いま)の一分一秒を、一瞬を楽しんで生きていこう」

というポジティブなメッセージが歌われる「いまを生きて」。


緩和ケア病棟で患者さんと話をするボランティアをしている際に、1日1日を周りに流されることなく

自分らしく自分の感情を大事に過ごすことが大切だと感じたことをきっかけに作った曲だという。

実体験をベースにしているからこそ、飾らない言葉による想いが伝わるポップソングだ。


・さよなら、ほいくえん - 佐々木かの



シンガーソングライターである一方で、一人の母親でもある佐々木かの。

我が子の卒園をテーマに作詞作曲し、子等と一緒に絵を描いてMVを作ったのがこの「さよなら、ほいくえん」だそうだ。


たくさんの人に守られ、愛されながら楽しい思い出を作った場所を旅立ち、次の成長のステップに進む。

そんなストーリーを、等身大の素朴な表現と耳に残るメロディで描いている。

お母さんアーティストならではの視点と経験を活かした、親子で楽しめる一曲として注目だ。



コロナ禍の現在はツイキャス配信などを中心に活動し、ファンを増やしているという彼女。

今後はYouTubeチャンネル運営の方もクオリティアップを目指しつつ力を入れ、

テーマ性を持ったワンマンライブを開催していきたいと考えているそうだ。


新曲も数曲あり、来年には音源化していきたいという。

コンスタントな活動ペースで前進を続ける佐々木かのに、今後も注目しよう。