ミュージシャンとして活動を行っていくには、かならずお金がかかります。もちろん、音楽活動だけで生計を立てているミュージシャンなら、自身の活動にかけた費用も回収できることになるけど、なかなか音楽活動だけで生活するのは難しく、多くのミュージシャンは他の手段で稼いだお金を自身の音楽活動に充てるのが普通。


そんな現状なので、できるだけ音楽活動にかける費用を抑えたいと思っているミュージシャンも多いと思うけど、かといって、金銭的なリスクを負わなくては、自分たちの音楽の良さを多くの人に知ってもらえないと思う人も多いんじゃないかと。


この記事では、金銭的なリスクを取らずして、なおかつ実のある音楽活動を行う方法を紹介します。


スタジオライブを行う



ライブ活動を行うミュージシャンであれば、練習のため定期的にスタジオに入ると思う。そのスタジオでの練習を、お客さんを入れるスタジオライブに変えてしまうという方法です。


もちろん、練習専用のスタジオも多いけど、場所によってはお客さんを入れてライブを行えるような場所を持っているスタジオもあるから、そういうところを利用する。来てくれたお客さんからチケット代としていくらかもらうことが出来れば、それをスタジオのレンタル料金に充てられるし、どっちみち練習するためにスタジオを借りるのもお金がかかるから、お客さんからはお金を取らないフリーライブにしてしまって、普段は自分たちのライブに来ないようなお客さんにも興味を持ってもらってファンの裾野を広げるようなことをやってみてもいいと思う。


もちろん、スタジオライブばっかりやってしまうと、肝心の練習がままならなくなってしまうし、スタジオでばっかりライブをやるミュージシャンというイメージが付いても良くないので、開催周期はほどほどにしないとね。


ミュージシャングッズの受注生産を行う



自分たちのグッズを作って販売することも、ミュージシャンが行う立派な音楽活動の一つ。特に、音楽はファッションとの親和性が高いから、ミュージシャンとしての自分たちを表現するようなTシャツやハットなんかのファッションアイテムは、ファンとの連携を強めるための有効な手段になるんよね。


ただ、グッズを作るとなると、ある程度の数を作る必要があるから、在庫を抱えてしまうかもしれないという金銭的リスクが伴ってしまう。それを解決するのが、受注生産ってわけ。


あらかじめ、「こんなデザインのグッズを作ろうと思うんですけど、欲しい方は注文してください」と宣伝して、妥当な値段で販売しても利益が出るような数だけ注文が集まれば、その注文分だけを作るっていうやり方。こうすれば在庫を抱えるっていうリスクは発生しないし、確実に利益を得られるっていうわけ。さらに購入するファン側から見れば、プレミア感もあるっていう、まさにいいことづくし。デザインやセンスに自身のあるミュージシャンは、ぜひとも実践すべき方法だと思います。


クラウドファンディングを利用する



音楽活動の中でおそらく一番時間もお金もかかるのが、音源のレコーディング。曲作りのためのスタジオ代から始まり、レコーディングに用いる機材代、レコーディング費用など、累計してみたらとんでもない金額になるんじゃないかと。ただ、そこを妥協したところで、世の中にいいものは送り出せないので、ある程度はしょうがないと思う人も多いかと。


そんなレコーディング費用の負担を軽くする方法が、クラウドファンディング。クラウドファンディングとは、インターネットを通して一般の人からお金を提供してもらう仕組みのことです。レーベルに所属するミュージシャンがレーベルからお金を出してもらう代わりに、一般のファンからお金を出してもらうような感じです。


もちろん、募集金額に到達しなかった場合は、一円も資金提供を受けられなかったり、差額を自分たちで補なう必要があったりするけど、ポジティブに捉えれば、自分たちの知名度や自分たちに対する期待度みたいなものが測れることになるんよね。「あ、まだ、音源をリリースするためにお金を募集する段階じゃなくて、もっと多くの人にアピールする必要があるんだな」、みたいな感じで。


クラウドファンディングのいいところは、お金をゲットできるだけじゃなくて、お金を投資してくれた人たちのプレッシャーを背負うことができるってこと。多くの人から期待されてるし、いいもの作るぞーってモチベーションもあがるはず。



以上が、金銭的なリスクを負わずに実のある音楽活動を行う方法です。どの方法にも当てはまるけど、やっぱり行動せずには、何事も得られません。充実した音楽活動を送るためには、まずは何事も行動に移すことが大切なんじゃないかなと。ぜひ参考にしてみてください。