サイバーエージェントとエイベックスが共同で出資し、国産の音楽ストリーミングサービスとして今年の5月末にサービスを開始したAWA


デジタル系のニュースを扱うITmediaニュースのコチラ(URL: http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1506/10/news126.html)の記事によると、サービス開始わずか2週間でアプリのダウンロード数が100万回を超えたみたい。


このAWAの登場によって、これからの音楽の聴き方はどう変わっていくのか、音楽ストリーミングサービスにおいて先行する海外の状況なんかもふまえながら、紹介していきます。



 



 



そもそも音楽ストリーミングサービスって何?





「急にストリーミングサービスって言われても、そもそも何のことなのさ?」っていう人がまだまだ多いのかも。


ということで、最初に音楽ストリーミングサービスについて紹介。



音楽ストリーミングサービスとは、月々いくらと決められた料金を支払えば、そのサービスにアップされているたくさんの音楽を聴き放題で楽しめるサービスのこと。他にもサブスクリプション型音楽サービスなんて言い方もされてるサービスです。


音楽ストリーミングサービスでトップをひた走るのが、スウェーデン生まれのサービス、Spotify。日本では利用できないサービスなんやけど、音楽のことが好きな人なら名前やそのロゴは知ってるんじゃないかな。


2008年に自国で始まったサービスで、その後どんどんと世界中に進出。今や、海外の音楽好きでこのサービスを使っていない人はいないんじゃないかっていうぐらい浸透してる。



 



 



多くの人にサービスが使われる理由とは?





上に月額いくらで利用みたいなこと書いたけど、このサービス、無料でも利用できるところが一般に広く使われるようになった理由。無料が嫌いな人なんていないやろうからね。


無料のサービスやと聴ける音楽の量に制限があるんやけど、フランクな感じで使う分には十分楽しめる。


みんなが集まる遊びの場所で、そのアプリを使ってそのシチュエーションに合った音楽をすぐにかけられるのも人気の理由の一つ。たとえ音源として持っていなくても好きな音楽を気軽に聞けるのが大きな魅力なんです。



 



 



音楽ストリーミングサービス後進国の日本





無料で音楽を聞けるサービスが出てきたことで、当然CDなんかのフィジカル音源やiTunesなんかで買えるデジタル音源の売り上げは減少。


これを受けて海外では、音源だけで収益を上げてきたスタイルから、ライブやグッズ販売などでも収益をあげられるスタイルへ多くのアーティストがシフトしていってる。



ただ、日本においては、音源による収益を大事に考える人が多く、音源の収益の減少を回避するために、日本の音楽協会やレコード会社なんかは、海外のサービスが日本に入ってくることを許可してこなかった。


このままじゃ日本ではストリーミングサービス自体が始まらないんじゃないかって言われてたけど、今回ようやくAWAが先陣を切ったって感じ。ようやく日本でも音楽の聴き方が変わろうとしてる



 



 



これからの日本の音楽の聴き方





AWAのサービス開始に続いて、SNSアプリの会社として有名なLINEも新しくLINE Musicというストリーミングサービスを開始したし、台湾のKK BOXというアプリも日本でのプロモーションを積極的に行うようになったし、まだ日本ではサービスの始まっていないSpotifyに日本企業の電通が出資を行ったニュースも最近出てきた。



AWAの登場で、完全に日本でもストリーミングサービスが当たり前になろうとしてる。


スマートフォンを日常的に使う10代、20代の若者の間で、ストリーミングサービスを使った音楽の聴き方が主流になるのはもはや間違いないんじゃないかな。



そうなったときに、音楽を提供するアーティスト側としては、「音楽は無料で聞けて当たり前」と考える世代に対してどうアプローチするか考える必要が出てくるよね。


たとえば、自分たちの音楽は無料で聴いてもらって、ライブに足を運んでもらえるような宣伝手法をとるのも一つのやり方やし、フィジカル音源に何か特典を付けて価値を高めるのも一つのやり方。


いずれにせよ、これまでは当たり前だったお金を出して音楽を聴くというのが当たり前じゃなくなってきたことを意識して、音楽活動を続ける必要があるでしょう。



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