ミュージシャンが自分たちの曲を知ってもらう方法の一つに、ミュージックビデオを公開するという方法があります。


昔はミュージックビデオをせっかく作っても、それをテレビに取り上げてもらったり、レコード屋さんで流してもらうぐらいしか利用方法がなかったけど、今じゃインターネットの世界に自由にアップできる。


そして、それが音楽好きな人の口コミでどんどん拡がっていって、自分たちの知名度がしらないところで上がるって可能性も十分にありえるんよね。



ということで、ミュージシャンの知名度を上げる可能性を持ったミュージックビデオのこれからの制作方法について紹介します。



 



 



YouTubeの驚きの新機能、360°パノラマ映像





これからのミュージックビデオ制作を語る上で外せないのが、今年の3月にYouTubeに実装された新機能である360°パノラマ映像


これ、文字通り、360°見渡せるような映像を公開できるという機能なんです。



この新機能をいち早くミュージックビデオに取り入れたのが、アイスランド出身の歌姫、ビョーク。昔から自身の音楽活動に常に最新技術を取り入れてきただけあって、さすが。6月に公開された「stonemilker」という曲のこのビデオは、雄大な自然を感じる海辺で彼女がただ歌ってるだけの映像なんやけど、いち早く新機能を取り入れたということで話題になったんよね。


他にも、ロックバンドLinkin Parkのメンバーによるユニット、Fort Minorがこの機能を使ったミュージックビデオを公開してシーンへのカムバックを発表したりと、話題性を伴うとして多くのミュージシャンがこの機能を取り入れ始めています。



 



 



プラス一工夫で無限の可能性





YouTubeでこの360°パノラマ映像を見ようとすると動画の容量が重いのでなかなか快適に観れなかったりするし、そもそも観れるデバイスが限られていたり、映像を撮影するのにも専用のカメラが必要だったりという理由で、まだまだ一般的なものにはなっていない。


でも、いずれは、スマートフォンで簡単に撮影できてスムーズに観られるというのが当たり前になる時代が来るやろうし、そうなったときに、ただ360°の映像でミュージックビデオを作りましたってだけじゃ話題性に乏しくなる可能性が出てくると思うんよね。



そういったときに必要となるのが、新しい機能に一工夫加えること。


これを考える上でとても参考になるのが、この機能を使ってプロモーションを行った、という映画


このプロモーション動画をスマートフォンで見たときに、実際に自分がその映像に映った場所を移動しているかのような臨場感が得られるってことで話題に。



こういう一工夫が大事で、たとえばミュージックビデオに応用するのであれば、360°見渡すことでバンドの各パートの演奏がじっくり観られるようにするとか、別のミュージシャンのミュージックビデオと別視点で繋がるようにするとか。この機能に工夫を加えることで、話題を集めるしかけの可能性がぐんと広がると思う。



 



 



大事なのは観る人の心に残すこと





ここまで、新しい機能を使って、しかもそれをごく当たり前に使えるようになった時代に、どんなミュージックビデオの制作方法があるかを話してきたけど、


結局ミュージックビデオを作る上で大事なのは、どうやって見ている人にインパクトを与えて心に残すかを考えること。



360°パノラマ映像なんかは、映像制作を専門にやってるクリエイターに頼んで作ってもらう必要があると思うけど、アイデア次第では自分たちだけで制作したミュージックビデオでも、十分に話題性の高いものになり得ると思う。


そのアイデアを得るために必要なのが、とにかく他のミュージシャンのミュージックビデオを観ること。


特に海外のアーティストのミュージックビデオの中には、低予算ながらも確実にインパクトに残る作品が多いし、


たとえば、「ひたすら可愛いネコを映すバックで自分たちの曲を流すだけでもいいんや!」みたいな驚きの発想に出会えるはず。



いろいろチェックして、自分たちの知名度を上げる可能性を持ったミュージックビデオ制作のヒントにしてみてください。



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