TwitterやInstagramといったSNSが広く使われる昨今、音楽マーケティングにおいてもSNSは非常に重要なウェイトを占めるようになってきています。そして、メジャーレーベルに所属せず活動を行うミュージシャンにとってチャンスと言えるのが、SNSは誰でも利用可能で、それによって一気に多くの人へとアクセスできる可能性があることです。
でも、戦略を持たずに、なんとなくSNSを利用していても、自分の発信した内容は情報の山に埋もれてしまうだけです。
この記事では、音楽マーケティング手法としてSNSを使う上で効果の大きい、戦略的拡散について紹介したいと思います。
戦略的一斉拡散
新しい音源のリリースが決まったり、新曲をネット上に公開したり、何かみんなに知ってほしい情報を発信するときに一番効果的な方法、それが戦略的一斉拡散です。なんか漢字ばっかりで難しい感じになっちゃったけど、要するに、情報を一斉に拡散する、それだけのことです。
たとえば、新しいミュージックビデオを公開したとき、まずはバンドのSNSアカウントで情報を発信する。その次にその情報を、メンバーの個人アカウントそれぞれで拡散する。さらに、メンバー個人でもその情報を発信して、その情報をまたバンドアカウントや他のメンバーで拡散する。
そうすることで、バンドのことを知ってくれている人には同じ情報が一気に届いてインパクトがあって、その情報への好奇心が増大するのです。
何バンドかで一緒に行うライブ情報を拡散するときは、みんなで協力して一斉拡散を行うと、効果が倍増しますね。
戦略的他人利用拡散
上で固い感じの言葉を使ったので、次も難しい感じにしてみました。上の例はバンドメンバーがいたりスタッフがいたりと複数人で拡散する手法ですが、この他人利用拡散は一人で活動するミュージシャンも利用可能です。
Twitterの場合、自分たちの名前を出してくれているツイートを探すことができ、これをエゴサーチと呼びます。エゴサーチして、自分たちに対していいことを言ってくれているツイートを拡散する、これが戦略的他人利用拡散です。
これによって、多くの人が自分たちの音楽に対していい印象を持っていることを発信でき、自分たちのアカウントをフォローしてくれているユーザー間に仲間意識のようなものをそれとなく根付かせることができます。
拡散されたツイートを見た人は、「自分の好きな音楽を好きな人が他にもいて嬉しいなぁ」という感情を抱くし、拡散された側も、「自分の好きな音楽をやっている人に発言を拾ってもらえた」と嬉しい気持ちになります。
戦略的時間差拡散
これはかなり上級者テクニックになります。言ってしまえば、一斉拡散と全く逆の手法、それが時間差拡散です。
一斉拡散の場合、それを見たSNSユーザーに対しては大きなインパクトを与えることができますが、その拡散した時間にSNSを見ていなかったユーザーにはそのまま見過ごされる可能性があります。また、一斉に情報を拡散した場合、SNSのタイムラインがそれらで埋まってしまうため、鬱陶しがられるというリスクも存在するのです。
そこで、有効なのが時間差拡散。文字通り、時間差で情報を拡散するのです。多くの人がSNSにアクセスするであろう時間帯が、夜ごはんを食べて一息つける夜9時ぐらいであると考えられます。まずは、その時間に情報を発信した後、その日の夜中の12時、次の日の朝8時、さらに次の日の昼12時、といったように、時間差でその情報を拡散していくのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。個人的にSNSを使うのであれば、上に書いたようなことを意識する必要は全くありませんが、音楽活動としてSNSを利用するのであれば話は別です。音楽以外のことになるので、あまりテクニックに頼るのは嫌と思うミュージシャンも多いかもしれませんが、今多くの人に支持されるミュージシャンの多くは、こういったマーケティング活動に戦略を持って取り組んでいます。ぜひ、参考にしてみてください。
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