「おもてなしの心でライブ」 考えたことはありますか?
音楽を演奏する人達にとって、「おもてなし」と言うと、曲の展開であったり、演出を考えたりといったところでしょう。
今回は、そういったプレイヤー目線ではなく、別の視点。一般のお客さんに対する「おもてなし」についてお伝えします。
さて、まず質問ですが
トイレが汚い飲食店は好きですか?
いきなりド直球な質問で申し訳ありません。お食事中の方はすいません。想像力が豊かな人もすいません。いろんな事を想像できる質問でした。
そもそも、ライブハウスは飲食店の営業許可を取ります。
ですから、以降の記事を読むにあたり、まずはここで、【ライブハウス=飲食店】と解釈を変えて見て下さい。
近所の飲食店を数件思い浮かべながら、読み進めて下さい。2つのケースで考えてみましょう。
例えば、個人で経営している近所で有名な喫茶店があるとします。
『白髭まじりの育ちの良さそうなマスター。
化粧が薄めで若い頃は沢山の男性に声をかけられていたであろう端麗な顔立ちの奥さん。
ペチュニアが咲く手入れのされた庭。』
もうこれだけでも、最高の環境ですよね。優雅な昼下がりを期待します。
すると、BGMが流れ出した。
こってこてのハードコア。際立つデスボイス
帰り際にお手洗いに行きました。
こってこての小汚い和式便所
もう一例出してみましょう。
有名なこってりラーメン専門店。
『口コミでその評判が広まり都内進出をしてから二年で都内5店舗。
若者が忙しくなる17時台。すでに行列が出来ている。
やっとの思いで入店をし、もっとも人気のあるラーメンを注文。
店員の態度も元気ハツラツ。バイトだろうか。汗をかきながら一生懸命店内を飛び回っている。
なるほど。噂に違わず、なんとも胃にぐっとくる味である。どこかさっぱりなんてことはなく、ただひたすらに味が濃いのである。まだあと半分以上あるが、替え玉も考慮しながら貪るラーメン。』
すると、BGMが流れ出した。
往年のBill Evansを彷彿とさせる、優雅極まりないトリオジャズ
帰り際にお手洗いに行きました。
油にまみれた小汚い和式便所(手洗いの水が常に出ている)
つまりどういうことか分かりましたか?
『その場所の環境・雰囲気に合う音楽は決まっている』
ということです。ライブハウスにも得意なジャンルというものがあります。立地からもある程度連想できます。
ネットワークが整った現代では、メール、twitter等で全く知らないライブハウスからブッキングされる場合がありますよね。
それこそ駆け出しの頃であれば、場所を問わず沢山経験をした方が良いです。がしかし、ある程度作っている音楽が固まったり、バンドの色が出てきたのであれば、単なる連絡だけでなく一度ライブハウスを確認すべきです。もしかしたらライブハウスの環境と合っていないかも知れません。これでは、せっかく来て頂いたお客様に違和感を覚えさせます。
音楽のプレイヤーはエンターテイナーですから、本当にお客様に満足して頂きたいのであれば、細部まで考慮すべきです。環境が雰囲気がバンドに色付けをし、相手に強烈な印象を残し、時間を奪わせて頂けます。
そして、また奪って貰いたくなり足を運んで頂けるのです。
今まで、このような視点でライブハウスを選んで来なかった方は、是非参考にして下さい。
最後になりますが
きっっったない便所があるライブハウスに
女の子を呼ぶんじゃねぇ!!!
音楽専門クラウドファンディングサイトmuevo
未公開
『おもてなし』のライブハウス選び
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