ニューウェーヴ、現代音楽と近しいところに位置するBuffalo Daughterの音楽が、元は渋谷系出身なのだと聞いて納得する方は多いのでは。ひとたび聞けば誰でも不思議と惹きこまれてしまうのは、曲構造がキャッチーな仕上がりとなっているからである。



 



『 Love & Food (featuring Shintaro Sakamoto) 』





 



タイトな制作スケジュールのもと、無茶を承知でオファーを出したら快諾してくれたという元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎がこれ以上ない仕事をしている『 Love & Food 』、そのMVはPlaplaxが手掛けるなど、豪華な顔ぶれからはBuffalo Daughterの愛され度合いを窺い知ることが出来る。また下の世代からの支持もアツい。以下の動画は98年リリースの『New Rock』をベスト盤に再収録する際にKAKATO(環ROY×鎮座DOPENESS)とコラボレートしたものなのだが、実はこれ、Buffalo DaughterからKAKATOへの逆フューチャーによって実現した作品なのである。自身のフリーダウンロードアルバム制作にあたって無断でサンプリングしたのがこの曲の原曲『 New Rock 』だった。KAKATOに引用された『 New Rock 』を聴きつけたBuffalo Daughterは怒るどころかそれを面白がり、オファーを決定。



 



『 New Rock 20th featuring KAKATO (Roy Tamaki and Chinza Dopeness) - In the Studio 』



 






 



Buffalo Daughterは1992年にビースティ・ボーイズが立ち上げた音楽レーベル『グランドロイヤル』から1996年に作品をにリリース、海外デビューを果たしている。



 



そもそもBuffalo Daughterがグランドロイヤルにて海外デビューを果たすきっかけとなったのは、当時グランドロイヤルに所属していたアーティスト、ルシャス・ジャクソンの来日ライブに駆けつけた彼女たちが終演後CDを手渡したことだった。Buffalo Daughterをいたく気に入った彼は後日、自身のファンに彼女たちを紹介しても良いかと連絡を取ってきたのだという。あっという間に評判は広まり、そのCDがグランドロイヤル関係者の手に渡るとトントン拍子にことが進んでいったというシンデレラストーリーは、Buffalo Daughterの海外人気を裏付ける。実際、彼女たちの活動領域はアメリカをはじめとしてヨーロッパ、タイ、台湾、オーストラリアと、かなりワールドワイドだ。日本でライブをすると、観客はものすごく真剣な眼差しでステージを見つめてくるのだそうだが、海外の観客は気楽に盛り上がってくれるらしい。



『 GREAT FIVE LAKES 』



 






 



前述の「渋谷系出身」が頷けるコマ撮りの楽しいMV。撮影はGreen Day、Rancid、Bad ReligionなどのMVをも手がけるエヴァン・バーナード監督である。この撮影が行われた当日はNYのクリスマス前、なんと朝6時。表情がこわばっているのは演技や演出ではなく気温が0℃だったためだと聞くと涙ぐましい! しかも、多忙を極める監督はスケジュールの関係で途中退席。終盤は彼女たちが自らシャッターを切っていたらしい。誰か別の人に頼めばいいのにと思われるだろうが、昔から彼女たちは生粋のDIYアーティストである。日本でマネージャーをつけたことはなく、セルフプロデュースを貫き、時には遠征におけるホテル予約やレンタカー準備といった手配さえ行ってしまうなど、とにかく自立にこだわりつづけている。それは、制作に関してBuffalo Daughter以外の誰かの手や労力が加わることで、彼女らの可能性や選択肢が狭められることへの懸念がそうさせるのだという。この信念に支えられた自由度の高さは、その都度Buffalo Daughterの未来を拓いてきた。これからも彼女たちは、新しいものへの感度を元にその世界を柔軟に変化させ、どこまでも自由に楽曲制作を続けるはずだ。



 



【 LIVE info 】



“シアターブルック結成30周年記念イベント『why can't we live together』の[DAY1]7月16日(土)にBUFFALO DAUGHTERの出演が決定。



シアターブルック佐藤タイジがBUFFALO



DAUGHTERに直接オファーをして実現した夢の対バン!!



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why can't we live together ~シアターブルック結成30周年記念イベントSEASON2~



会場:下北沢GARDEN



日時:



[DAY1]7月16日(土)OPEN:18:30 / START 19:00



出演:シアターブルック、BUFFALO DAUGHTER



[DAY2]7月17日(日)OPEN:18:30 / START 19:00



出演:シアターブルック、Dachmbo



料金: DAY1、DAY2ともにadv.4,000円(1D) / door. 4,500円(1D)/ 2日間通しチケット 7,500円(1D)



チケット:



【通し券】



Pコード:782-306



Lコード:72997



イープラス:こちらから



【1日券 ※2日間共通】



Pコード:300-242



Lコード:72997



イープラス:こちらから



*イープラス抽選先行あり



・受付期間:5/23(月)12:00 ~ 5/29(日)18:00



・一般チケット発売日 6月11日(土) 13:00~



主催:下北沢GARDEN



企画制作:RE・creation



▼シアターブルック  オフィシャルホームページ



▼BUFFALO DAUGHTER オフィシャルホームページ



▼Dachmbo  オフィシャルホームページ



その他最新情報はBuffalo Daughter オフィシャルウェブサイトまで!