突飛な風貌とその名前、そこはかとなく漂う危険な香り。 

頭では素通りしようと思っていても、好奇心を刺激されずにはいられない。


 

今巷で話題のアーティスト「クリトリック・リス」は、今年で46歳になるVoスギムによる1人ユニット。 

男心を赤裸々に叫ぶ歌詞(というか語りいうか叫び?)は、どの曲も隠す事のない心からの本音が綴られており、下品で、粗野で、美しく、実にロマンチックだ。


リトリック・リスという一人の男が描く乱痴気騒ぎのエンターテインメント。 

まずは一曲、彼の代表曲である「バンドマンの女」をご紹介しよう。


  



【クリトリック・リス-バンドマンの女】


 


”音楽で食べていけるって思ってんの?" 


 "いつまで夢見てんの?” 


 ”あんたの人生設計を聞かせてや” 



音楽を少しでも志したバンドマン(男)にとっては実に耳が痛くなる内容の歌詞。 

ドラマ仕立てのMVには、夢を追うバンドマンの愚かさとそれを支える女の構図が生々しく描かれている。 

夢・嘘・嫉妬・嫌悪・焦り・愛情、様々なドロドロとした「現実」がこの楽曲には詰まっている、そこには一切の綺麗事は存在しない。 

巷に溢れたJ-POPアーティストが歌う陳腐な「愛」とは比べものにならないほどのリアルさで、「愛」の本質が表現されている。 



そう。 

クリトリック・リスの楽曲はいつだって現実に即した真実が歌われている。

 

飾り気のない無骨さとパフォーマンスが彼のアーティストとしての魅力だ。 


もともとクリトリック・リスは音楽活動経験もなく、大学を卒業して企業に勤務する普通のサラリーマンだった。 

それがひょんな事からステージに上がる事になり、人前でパフォーマンスをする事に目覚める。 

活動当初は音楽的なバックグラウンドがない事に対して楽曲やパフォーマンスが下ネタに逃げがちだったが、ある日のライブでパフォーマンスを観たお客さんから「感動した」と伝えられたのを機に、純粋に喜怒哀楽を音楽で表現する事を追求するようになった。 

そんなクリトリック・リスの昔から現在、そしてアーティストのメッセージと音楽性を味わう事が出来る新曲、「1989」をご紹介したい。



  



【クリトリック・リス-1989】 




胸が締め付けられるようなリアルな歌詞、哀愁を誘うギターのコードとアルペジオ。 

力強く発せられるクリトリック・リスの一言一言に感情が揺さぶられる。 

この楽曲を聴いて多くの人がクリトリック・リスの事を「色物」から「本物」のアーティストなのだと認識を改めるだろう。 


パンツ1枚でステージ上を暴れまわり、時には過激に・時には真面目に想いを伝える。 

そんなステージ上でのギャップとスギムのエンタテインメント性が今クリトリック・リスというアーティストが話題を呼んでいる所以なのだと思う。 

嘲笑や野次でさえ観客とのコミュニケーションとして昇華させてしまうこの男は、今日もどこかのステージで本音をぶちまけ、愛を歌い、オーディエンスと一緒になって騒いでいるに違いない。 

この記事を読んだあなたもぜひ一度、クリトリック・リスのライブに足を運んでみてはいかがだろうか? 

きっと怖いもの見たさと好奇心で入ったライブハウスを、思いがけない収穫を持って出てこれるはずだ。



  



《ライブ情報》 

 6/29 (水)@渋谷O-nest 

【栗貴族vol.4 岡崎体育vsクリトリック・リス】 

w/岡崎体育、あっこゴリラ(スペシャルゲスト) 


 7/2 (土)@心斎橋近辺ライブサーキット 

【見放題】


詳しくはHP→http://www.mihoudai.jp/ 




7/3 (日)@博多ブゥードゥーラウンジ 

【Bassic Rock Fes. 2016】


詳しくはHP→https://www.facebook.com/events/464132467131223