FAT PROPは2002年に鹿児島で結成されたバンドだ。
2008年にメジャーデビューを果たし、MAN WITH A MISSIONや真空ホロウと共演するなど多岐に渡る活動を経て今に至る。
結成10周年を迎えた2012年には自主レーベル「SCRUM RECORDS」を設立する。現在も同レーベルよりリリースを続けている。
さまざまなメンバーチェンジを経て、2015年に3年半ぶりのミニアルバムをリリース。そして昨年は3rd フルアルバム『COLORFUL』発売し、現メンバーでの本格的活動にエンジンをかけたと共に、セルフリニューアルを提示した作品となった。
バンドアンサンブルに彩を描くピアノの旋律に、語りかけるようなボーカルの掛け合わせがFAT PROPのオリジナルカラー。そしてゴリゴリのロックに、はたまたジャジーなおしゃれ音楽にと、さまざまな姿かたちに変貌していく姿もまた楽しみのひとつだ。そんなFAT PROPの多彩なミュージックスタイルを掘り下げていこう。
●Find a Way
3rdアルバム『COLORFUL』のリード曲でもあるこの曲は、新生FAT PROPを最大限に表現した楽曲となっている。ワウで弾ませたカッティングギターに躍動感を演出するベースライン、シンプルかつ華やかに刻むドラミングが作り出すバンドアンサンブルはとても緻密に作り上げられているので聴き心地がとても良い。その上を滑るのは、リンダ(Vo&Key)のあたたかみのあるボーカルときらめきをプラスするキーボードがよりオシャレミュージックを演出している。
●SHINE
自主レーベル始動後、初のリリースとなったミニアルバム『SHINE』のリード曲となるこの楽曲は、テレビ東京系「ゴッドタン」のエンディングとしても起用された。 ロックチューンなのにこんなにもきれいに聴こえるのは、やさしく奏でるピアノのメロディがこの楽曲のポイントだからだろう。 輝く光が未来へ導いてくれると歌う歌詞に、情熱的な歌声がとても印象的だ。 最後はやさしいピアノソロで終わるところに、FAT PROPならではのセンスを非常に感じる。
●Close My Eyes
この楽曲が収録された2010年にリリースされた1st フルアルバム『THE DIE IS CAST』は2万枚のセールスを記録した。ミニアルバム『Close My Eyes』にもリード曲として収録されるなど、彼らの活躍の飛躍に繋がったアルバムにおける重要な楽曲のひとつである ELLEGARDENにも通ずるようなロックサウンドを基調に、叙情的なピアノがエッセンスとして加わることで一風変わったロックミュージックと化している。 ピアノからギターソロへ繋ぐアウトロは聖なる夜を彩るカラフルなライトのように華やかで、ジャジーな雰囲気を醸し出している。こういった曲の締め方も非常に個性的なのもFAT PROPの魅力。
軽やかなリズムで演出するオシャレミュージックや、根底にあるハングリーなロック魂など、さまざまなカラーを持つFAT PROPは現在も多くのライブを重ね、そのバリエーションを拡大し続けている。
2018年のライブ情報も続々更新されていくだろう。変化していく彼らのオリジナルカラーで彩られた音楽を、ぜひともをその目と耳でチェックしてみてほしい。
【ライブ情報】
◼︎2018.01.27 名古屋JAMMIN’
JAMMIN’ presents「BALLANTINE’S」
ADV / DOOR ¥2300 / ¥2800
OPEN/START 17:00/17:30
出演:コハクノアカリ / FAT PROP / 森山ほのみ(band set) / RAF CHRONICLE
◼︎2018.03.04sun 府中Flight
”Triangle vol.2”
ADV / DOOR ¥0 / ¥1000 ※入場時別途飲み放題料金として¥2800
OPEN/START 18:00/18:30
出演:FAT PROP / and more…
【Twitter】@FATPROP_music