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摩天楼オペラ ━━ ヘヴィーメタルを介して奏でる美しいものへの愛と、魂の衝動

摩天楼オペラ ━━ ヘヴィーメタルを介して奏でる美しいものへの愛と、魂の衝動

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は“現代的と伝統美”をコンセプトに結成された摩天楼オペラ(まてんろうおぺら)の登場です。




現代を象徴するデジタルロックと、遥か昔から存命する奥ゆかしく美しいピアノやしとやかなクラシック。“現代的と伝統美”をコンセプトに結成された摩天楼オペラ(まてんろうおぺら)は、ヴィジュアル系と称されるも、その域をすでに逸脱している。


2007年に結成した摩天楼オペラは当初キーボードを含めた編成で、当時のヴィジュアル系のシーンの中では珍しい存在だった。その注目度は凄まじく、自身初のライブ時では、限定1000枚のみ売り出したファーストシングル「alkaloid showcase」が開始前に売り切れてしまうほどだった。現在は、たび重なるメンバーチェンジを経て、苑(Vo)、燿(Ba)、彩雨(Key)、JaY(Gt)の4名で活動を行っている。


活動3年目の2010年にはキング・レコードよりメジャーデビューを飾り、大手レーベルからヴィジュアルシーンの先頭を切って走り続けてきた彼ら。2007年活動開始から現在に至るまで、シングル17作品、アルバム13作品と多くの音源をリリースし、数多くのライブを披露。14枚目のシングル曲「致命傷」はTVアニメ「オレん家のフロ事情」に、続く15枚目のシングル「ether」は劇場版「心霊写真部」に、タイアップにも選ばれ、ヴィジュアル界隈だけでは留まらず、多くのファンを獲得。確固たる地位を築いてきた。2016年にベルウッド・レコードに移籍し、再スタートを切った彼らは、今年6月に、約2年半ぶりとなるシングル「Invisible Chaos」をリリースした。


結成当初から、彼らはヴィジュアルシーンにおいて異彩を放ってきた。彼らの音楽は“らしさ”に囚われないスタイル。インスピレーションが受けた先が、他とは違うのだ。その感性をそのまま曲へ投影させた結果、彼らは独自の路線へ旅立った。そんな摩天楼オペラの3曲を抜粋し、彼らが織りなす歌劇の全貌をご紹介しようと思う。



●喝采と激情のグロリア/摩天楼オペラ 



摩天楼オペラの代表曲となっているこの楽曲で、彼らの唯一無二の尊さを知ることとなるだろう。

厚みのあるサウンドや深淵なるダーク感はそのままに、ヴォーカルやメロディラインはポップかつわかりやすい。この融合こそ、まさにメタルミュージックの本質に近しい。 ヴィジュアル系と括られてしまうとどうしても付き纏うキラキラしたイメージや、高圧的なサウンドとは一変。摩天楼オペラのベースはヘヴィーメタルにあるからこそ、彼らの独自性が際立っているのだ。ヴィジュアル系というジャンルそのものに苦手意識を持つ人にとってはとても新鮮ではないだろうか。彼らはまさに“ロックバンド”なのだ。

マシンガンのようなリズム打ちに叙情的なリフには秘めたるパワーをひしひしと感じ、メタリックなサウンドから転調してゆくメロディと突如訪れるしとやかな時間には彼らの繊細な一面が感じられる。優雅なメタルサウンドで描く強気な姿勢と裏腹な繊細な詩的な場面。その両面があるからこそ、摩天楼オペラの尊さが浮き彫りとなる。美への愛を彩るように、深みのあるギターソロが響き渡るのがたまらなく気持ちがよく、美しいのだ。 おそらくインスピレーションを受けた先がヴィジュアル系じゃないからこそ、音の作り方や奏で方そのものが他とは似つかないのだろう。

壮大になっていく後半の展開は、神聖な情景を思い浮かべるようなサウンドスケープが色濃くなっていき、その世界観の大きさはまさにスタジアム級。

苑の確かな歌声が響き渡るラストシーンは、美しく力強い。まさにオペラを聴き終わった時の多幸感を味わうことができるだろう。

美への憧憬をこれほどまでに焼き付け、美しい作品を作り上げるバンドはそうそういない。彼らの独自の世界観が感じられる一曲となっているだろう。



●摩天楼オペラ / PHOENIX [Music Video]

 


ベルウッド・レコードに移籍後初のリリースとなったアルバム『PHOENIX RISING』から、リードトラックである「PHOENIX」は、再スタートを飾る彼らにぴったりのタイトルだ。 シンセサウンドを織り交ぜながら神々しいシンフォニックメタルを展開していく。前衛的なメタリックサウンドで彩る攻めの一曲だ。 

サウンドスケールも以前に比べ格段に大きくなっており、楽曲の持つテイストを余すことなく発揮させている。シンフォニックメタルのようなクセもありながら、なめらかなメロディラインはとても聴き馴染みも良くてキャッチーだ。この“食いつかせる余裕”をくれるところが、彼らのこだわりから人が離れない理由でもある。 

激早なリズム打ちとフルスロットルで駆け抜ける弦楽器。パワーもスピードも兼ね備えたアグレッシヴな一曲に、摩天楼オペラの力強い男の顔が見えるだろう。不死鳥の如く蘇り、優雅に羽を広げて世界を飛び回る。そんな彼らの野望と折れない信念を、パワフルなサウンドで表現している。 



●摩天楼オペラ / Invisible Chaos [Members Comment]  



サポートギターとして共に活動していたJaYは、今年3月に正式加入が決定した。Jayが新加入して一発目の曲が「Invisible Chaos」だった。 

以前に増してよりラウドとなったこの曲では、苑がハイトーンキーを多用するようになり、新たな領域にチャレンジしている。また、音域の広さや表現力といったヴォーカリストとしての実力を大いに発揮しているのが伝わるだろう。 

ずしんとくるヘヴィーなサウンドには磨きがかかり、摩天楼オペラの計り知れない底力と秘めたる熱い魂をじわじわと見せつけてくる。一曲を通して、パワフルでエネルギッシュ。勢いを一切止めることなく終わりまで駆け抜ける。 

今まで培った重厚感、壮大なスケールを拡張させ、上質な音へと変化している。厚みの安定させ、濃密な音たちをフルパワーで加速させる。実力がある上でのチャレンジを、やめないのだ。「まだまだ変わっていくんだ」「まだまだ進んでいくんだ」と、そう告げているように。変化していく彼らの意思と今の姿を投影したこの一曲は、彼らの未来を表す曲になっているに違いない。  


ヘヴィーメタルというフィルターを通して、彼らは美しいものへの愛と、魂の衝動を奏で続ける。摩天楼オペラの楽曲を聴くと、一つの演劇、一つのオペラを観劇するような、多幸感と満足感に満ちる。この感覚は、生で味わうことができる。

彼らは現在リリースしたばかりの「Invisible Chaos」を引っ提げて、全国ツアーを開催中。全国10カ所を巡るツアーは佳境に入る。ツアーラストは東京・マイナビBLITZ赤坂という大舞台だ。ぜひ彼らが奏でる歌劇を、堪能してほしいと思う。



【ライブ情報】

Invisible Chaos TOUR

2018.6.17(日)柏 PALOOZA

OPEN 17:00 / START 17:30 


2018.6.22(金) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3

OPEN 18:30 / START 19:00 


2018.6.23(土) 新横浜 NEW SIDE BEACH!!

OPEN 17:00 / START 17:30 


2018.6.30(土) 広島 SECOND CRUTCH

OPEN 17:00 / START 17:30 


2018.7.1(日) 福岡 DRUM SON

OPEN 17:00 / START 17:30 


2018.7.4(水) 梅田 Shangri-La

OPEN 18:30 / START 19:00 


2018.7.16(月.祝) 名古屋 ell.FITS ALL

OPEN 17:00 / START 17:30 


2018.7.25(水) 仙台 MACANA

OPEN 18:30 / START 19:00 


2018.7.27(金) 札幌 Bessie Hall

OPEN 18:30 / START 19:00 


2018.7.28(土) 札幌 Bessie Hall

OPEN 17:00 / START 17:30 


2018.8.4(土) マイナビBLITZ赤坂


OPEN 16:45 / START 17:30 


【HP】http://matenrou-opera.jp

【Twitter】https://twitter.com/opera_staff

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