新潟出身、BGM制作や楽曲提供、シンガーソングライターとしてのライブまで、幅広い場で活躍するミュージシャン、ハヤシユウ。
学生時代に楽器に触れてから音楽の道を志すようになったという彼は、高校卒業後に音楽系の専門学校に進学。2014年ごろからフリー音楽素材サイトに自作のBGMを公開するようになり、それから着実に活動の場を広げてきた。
その活動は徐々に知られるようになり、人気YouTuberフィッシャーズの動画エンディングで自身のBGMが使われるなどインターネット発の作曲家として話題に。数々のCMやアプリ、ドラマCDなどの音楽を制作してきたほか、地元新潟のローカルアイドルRYUTistに楽曲提供を行うなど、実績を重ねてきた。
一方で、自身が歌唱するボーカル楽曲の公開も行ってきたハヤシユウ。2017年に公開した楽曲「ワンダーランド」はYouTube上で大きな注目を集め、累計再生回数は350万回を突破して彼の代表曲となっている。YouTubeと音楽配信サービスを軸に、インターネット音楽シーンから活動を広げる次世代型クリエイターとして前進中だ。
・ハヤシユウ『ワンダーランド(Ver.2018)』
ハヤシユウの音楽を知る上でまず聴いてほしい「ワンダーランド」。2018年には新バージョンが公開されている。
軽快なアコースティックギターのフレーズを軸にポップアンサンブルが広がり、サウンドは爽やかに、メロディはキャッチーに聴かせてくれるこの曲。一方で歌詞にはビターなストーリーが込められていて、現実の辛さを真正面から見つめながらも心が軽くなるような救いも垣間見える詞世界が広がるのが印象的だ。
この曲が大きな注目を集めて高評価を得たことで自身の歌に前向きになり、活動スタイルにも変化があったという。アーティストとしてのハヤシユウの転換点になった一曲としても注目だ。
・ハヤシユウ『デイジー』
こちらもハヤシユウの代表曲のひとつ「デイジー」。春の花の名前をタイトルに冠したこの曲は、優しいサウンドと繊細な情景描写が穏やかな季節の風を感じさせるミディアムナンバーだ。
歌詞執筆では実体験をもとにしながらも、聴き手が自分に当てはめることができるような抽象的な表現を心がけているという。ファンタジックな情景の中にも、どこか現実的な手触りがあるのが魅力のひとつとなっている。
優しく耳をくすぐる歌声と緻密なアンサンブルが織りなす世界観に、ゆっくりと浸ってみてほしい。
・カモミール
2020年3月に発表された作品集「まどろみベスト」。その収録のひとつ「カモミール」は、部屋でくつろぐ穏やかなひとときの中で、過去に思いを馳せるようなポップナンバーだ。
心を落ち着けると言われている「カモミール」のイメージが醸し出す安らぎ、淡いサウンドとメロディ。それらが一体になって、まさに「まどろみ」という言葉がぴったりの温かい心地良さを感じさせてくれる。その中にもちょっぴりビターなストーリーがかいま見えるのが、ソングライターとしてのハヤシユウの個性もしっかりと見せてくれている。
「まどろみベスト」のラストを飾る上質なベッドルームポップナンバーとして必聴だ。
作曲家として、シンガーソングライターとして、音楽シーンの中で独特の立ち位置を築きながら支持を集め続けるハヤシユウ。その作品のみならず、活動スタイルにも注目が集まる新時代のクリエイターとして、これからの活躍にますます期待が高まる。
ポップミュージックやインターネット音楽のファンはもちろん、これからの音楽シーンを進むアーティストたちも彼の活動に注目してほしい。ハヤシユウの最新情報は、公式HPやSNSから要チェックだ。
【公式HP】https://884yuu.com/
【Twitter】https://twitter.com/884yuu
【オフィシャルショップ】https://884yuu.booth.pm/
【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UCj7ws5TMe7QLvAs89y2mB2A