栃木県の宇都宮を拠点に活動する4人組ロックバンド、SHIT HAPPENING(シット・ハプニング)。

Vo.Gt.小野﨑建太、Gt.Cho.岩瀬晃二、Ba.Cho.今瀬智成、Dr.Cho.梅田貴之の4人から成る彼らは、2008年の結成以降、邦楽ロックシーンの最前線を走り続けてきた。
これまでに10枚以上の作品をリリースするアーティストとして。そして大型フェスやサーキットイベントへの出演、大規模なツアーをくり広げるライブバンドとして。その名前はロックファンの間で着実に広まり続け、2018年には結成10周年を記念したワンマンツアーも開催された。
そんなSHIT HAPPENINGが、2019年6月にワンマンライブをもって解散する。「この4人でやりたいこと、やれることは全てやり尽くした」。そんな清々しさを感じさせる結論をもって、4人はそれぞれの新しい道に進んでいく。
彼らの積み重ねたもの、描いてきた軌跡を、楽曲とともにふり返っていこう。

・彗星



SHIT HAPPENINGの代表曲のひとつ「彗星」。そこでは、まさに空に瞬く彗星のような、切なさと希望を併せ持った情景が描かれている。

「いつかは終わりが来てしまう気がしないでもない」。そんな歌詞は、彼らのこれからの旅路を予見していたようだ。そこで歌われているのは「別れ」だが、その先には確かな「未来」を感じさせる。
駆け抜けるような疾走感のあるサウンドとキャッチーなメロディも合わさって、清々しいストーリーを見せてくれる一曲だ。

・Collins



SHIT HAPPENINGの活動の道のりは、決して平坦で順風満帆だったわけではない。

インディーズシーンで確かな人気を誇りながらも、多くのファンの「もっと有名になってほしい、もっと上に行ってほしい」という声援を受け続けて前に進んできた。
2016年には長期間の活動休止に入るなど、大きな苦悩を感じさせる出来事もあった。そんな休止から明けてリリースされた2018年のアルバム「Stargazer」の収録曲である「Collins」では、絞り出すように激情を描き上げる彼らの姿がうかがえる。
そこにあるノスタルジックなストーリーには、エモーショナルなロックバンドとしての彼らの魅力が溢れている。

・幻燈



SHIT HAPPENINGのラストシングルとなった、2019年4月10日リリースの「幻燈/星月夜」。その収録曲「幻燈」は、これまでの自身の道のりをふり返るような、切なくも優しいミディアムバラードとなっている。

高校生の頃に活動をスタートし、その青春と、20代のほぼすべてをSHIT HAPPENINGに捧げてきた4人。そんな日々が終わる、という事実を前に歌われているのは、10年以上の日々を静かに噛みしめるような心情だ。
そこには寂しげな表情が見えながらも、常にこれから先の人生の光も表れている。そんな希望を含んだ世界観こそが、SHIT HAPPENINGの最大の魅力であり、個性ではないだろうか。
これまでの彼らの歩み、そしてその表情が見られるMVにも注目だ。


SHIT HAPPENINGの音楽は、多くの人の心に確かに刻み込まれてきた。それはこれからも、楽曲そのもののかたちで、そしてそれを受け止めた人々の「想い」というかたちで、生き続けていくことだろう。
彼らの活動の最後を飾るワンマンライブは6月17日、TSUTAYA O-WESTで行われる。ひとつのバンドの完結を、見届けよう。

【公式HP】http://www.shithappening.jp/

【Twitter】https://twitter.com/SHITHAPPPPENING

【イベント情報】
SHIT HAPPENING LAST TOUR 「THIS MEMORY TO YOU...」
2019.06.17 [Mon] TSUTAYA O-WEST
※ワンマン
開場 : 18:00/ 開演 : 19:00
前売 : ¥3,800/ 当日 : ¥4,300
https://eplus.jp/sf/detail/0730010001-P0030015P021001?P1=1221