大瀧ヌー　ユニークな表現で描き出す奥深いストーリーと情景

独自のスタイルで独創的な表現活動を続けるシンガーソングライター、大瀧ヌー。

YouTubeへの動画投稿をきっかけに音楽活動をスタートさせた彼は、作詞作曲のみならずアートワークからイベントのディレクションに至るまで自ら一貫して行う独立性の高い活動で、自身の世界観を見せてきた。

2015年には「いとおしいのはいつも不完全」、2017年には「その幻にふれる」、そして2019年5月には「かぎりのないグラデーション」と、これまでに3枚のアルバムをリリース。1/fゆらぎを持つ天性の歌声とストーリー性豊かな楽曲によって、インディーズシーンを中心に話題を集めている。

また、ライブに関してもユニークな試みを続けてきた彼。これまでにイベントでアートやキャンドル、映像、伝統芸能など幅広い分野のクリエイターとコラボレーションを果たし、2018年にはクラウドファンディングを成功させてシングル「Lantern」のリリースイベントでスカイランタンを打ち上げるなど、常に新しい表現を見せている。

確かな個性を確立した音楽表現は、活動の拠点である名古屋を超えて、全国に広まりつつある。

・大瀧ヌー 3rd Album「かぎりのないグラデーション」Trailer

2019年5月にリリースされたばかりの3rd Album「かぎりのないグラデーション」は、さらに研ぎ澄まされた大瀧ヌーの世界観を見せる名盤だ。

エモーショナルなキラーチューンからパーカッシヴなナンバー、情景の浮かぶ優しいバラードまで8曲が収録されたこのアルバム。これまでにリリースされた2枚の作品ともつながりがあり、「三部作の完結編」のようなイメージも込められているという。

音楽以外のクリエイティブを表現に取り入れる大瀧ヌーのスタイルが表れた、アートワークなども含めてひとつの作品として注目したいアルバムだ。

・大瀧ヌーバンド『Lantern』【Music Video】

大瀧ヌーがアコースティックバンド形式で表現を見せる「大瀧ヌーバンド」。その初のシングルとしてリリースされた「Lantern」は、シンガーソングライターとしての彼の個性が上質なアンサンブルによってさらに鮮やかに広がった名曲だ。

独特の温かさに満ちたボーカルとノスタルジックな情景を描く詞世界、緩急豊かにそれらに色を付けるサウンドが一体になって、物語を紐解いたような空気感を帯びている。

自身の作曲のテーマに「大人が聴く童謡」というものがあるということだが、それが普遍的なキャッチーさと奥深いストーリー性となって表れている。

・「ひかり〜"Lantern" Release night〜」2018.10.27 大瀧ヌーバンド presents【Short ver.】

2018年にシングル「Lantern」のリリースに際してクラウドファンディングを実施し、それを見事成功させて行われたイベント「ひかり〜"Lantern" Release night〜」。野外劇場「山の広場」で大瀧ヌーバンドのステージとともにスカイランタンが夜空に上がり、音楽と光が融合して幻想的な世界を生み出した。

音楽だけでなく、視覚的な表現も用いて世界観を形作る彼のスタイルがよく分かる映像だ。